木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

鎌倉市内での講演会

2021-08-30 11:00:53 | 随想
 8月27日(金)、山本文子さんの主催で鎌倉市内
にて私の講演会が催された。
 わざわざ遠方からご参加頂いた方もおられ、意気に
感じて思いを込めて講演を行った。

 会場を見るとこれまで私の講演を2回聞いた方が
3回目のご参加をされている方もおられ、同時にほ
とんどの方は初めて私のリアルでの話を聞く方々ば
かりであった。
 こういう場合、3回目のご参加の方にとっては前回
の講演会で聴いたのと同じ内容の話をしてしまうと面
白くないだろうし、だからと言って以前の講演会での
話内容は今回初めてご参加頂いたほとんどの方々は全く
聞いていないわけで、話をする意味や価値はある、さて、
ではどうやって組み立てようかなと講演会開始10分前
辺りからイメージしてみた。

 鎌倉にまつわる歴史の話から切り出して日本特有の
政体と国体の話をして、そこから色々と今の世の中の
現状や問題点などの話を展開した。
 入れ替え無しの同じ参加者で前半90分、後半90分
という時間割だったが予想通り私にスイッチが入って
しまい話が展開し、いつしか私自身が時間の経過を忘れ
てトランス状態になっていき、文明論に話が及びいよ
いよこれからアクセルを吹かそうかという段階で主催者
から、
「お時間です・・・。」
というアナウンスが入り講演会をまとめて切り上げた。

 前半90分は予定通りだったが後半は90分の予定
が会場の参加者からの希望もあって1時間15分話を
延長したのだが、それでもあっという間に時間が来て
しまい「続きはまたの機会に」という事でそれなりに
話をまとめた。

 今回はトータルで4時間15分も話をしたのだが、
まだまだ話をしたい内容があってそちらにまで回らない。
 講演会では意外と想定していた内容の僅か一部分しか
話ができないものである。
 時間はあっという間に過ぎていく。

 講演会後は参加者の方々と会場近くの店で懇親会
をして余話にて盛り上がり楽しく時間を過ごした。

 講演会に備えた前日に鎌倉市内に入ったのだが、
主催者の山本文子さんと打ち合わせを兼ねて鎌倉市内
を散策、鶴岡八幡宮を歩き、しばし古都鎌倉を久しぶり
に味わった。
 
 鎌倉と言えば鎌倉幕府である。
 それまでの貴族による政治から初の武家政権が樹立
された大きな変革の地である。
 源頼朝は偉大な変革者であり有為な政治家だった。
 これからマトリックスを打破して日本人主体の日本に
創り直す必要のある今の時代は変革者であり新たな創造者
でもあった源頼朝にあやかりたい気持ちになる。

 時間が足りなくて今回は行けなかったのだが、鶴岡八幡宮
の裏の山に源頼朝の墓が洞穴のようにあり、そこに薩摩の
島津家の創始者の関係も祀られていたように記憶している。
 実は島津家の創始者は源頼朝の何番目かのお子だったと
記憶している。

 以降、鎌倉幕府や室町幕府、徳川幕府と日本には3度の
武家政権が誕生したのだが、幕府を開くことを許されたのは
源氏のみである。
 室町幕府の足利氏も徳川幕府の徳川氏も源氏である。
 ちなみに豊臣秀吉はあれ程の栄華を誇りながら大阪幕府
もしくは豊臣幕府を開くことができなかったのは秀吉は
源氏ではなかったからである。

 ただし豊臣秀吉は関白になった。
 関白と言うのは能力や実力だけではなることができない。
 それ相応の由緒ある血筋でなければ関白には絶対になれない。
 という事は歴史教科書にあるような秀吉の姿ではなく真実
は秀吉は相応の由緒ある血筋だった可能性がある。

 秀吉は尾張のくにで生まれ母親は分かっているが父親は
謎とされている。
 実は中枢の高貴な落胤ではないかという説があり私はその
説が正しいと見ている。
 いくら秀吉が才知に長けていても大阪城の築城や京都の
寺院整備など、実に様々な大事業を成し遂げたのは相応な
背景が無ければ不可能である。

 話が逸れたが各地を歩きながら時代や歴史に触れて様々な
事を感じて考察するのは快感である。
 稲村ケ崎にも出向いて太平記の物語の一場面である新田義貞
が剣を海に投げると潮が引いて鎌倉に突入する道が拓けて
鎌倉幕府の倒幕に至る光景を感じたかったのだが、それはまた
の時の楽しみにしておきたい。

 日本は歴史的に東国と西国とに大別できる。
 西国育ちの私は鎌倉にて東国の何たるかという事を感じ
ながらしばし散策した。
 前日に鎌倉を散策しながら翌日の講演会をどのような
展開にしようかと構想を巡らせる時間が楽しい。
 歴史からの触発、その土地の人々や何気ない会話からの
発見や気付き等から思わぬ風景の広がりができる時があり
その瞬間がまた惚こつとした時を刻んでいく。 
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