木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

NOMO投手

2004-10-02 12:03:12 | インポート
 日本人大リーガーが今や当たり前のように活躍する時代
になった。イチロー選手が年間安打大リーグ最多記録の
更新を目前とし、ヤンキースの松井選手が本塁打を30本
を超えた。
 ここで改めて思うのは、イチロー選手や松井選手が今日
大リーガーとして存在できているのも、野茂英雄選手の
おかげであるということである。
 野茂投手がNOMO投手になってから、後に続く日本人
大リーガーが続々と誕生した。

 今現在、日本のプロ野球選手が大リーグへの挑戦を表明
すると大抵の人々は激励したり祝福するだろう。しかし時
代の先を行く者の宿命として、野茂投手の場合は意思表示
をした際に圧倒的多数の人々から批判された。
「思い上がっている」
「身の程知らず」
「わがまま」
というのが、当時はまだ日本と米大リーグとの距離が遙かに
遠かった環境と感覚との中での人々の野茂投手への反応だった。

 野茂投手がNOMOになり、一年目からトルネード投法で
米国人の関心を惹き活躍する中で、日本人の反発も感動へと
変わり、日本球界と米大リーグとの道ができた。
 イチロー選手や松井選手などの活躍する日本人大リーガー
が増えれば増えるほど、NOMO投手の存在が光る。

 NOMO投手の故郷は「近鉄バファローズ」。今、日本球界
の改質への動きの契機となったのも「近鉄」だった。唯一、
日本シリーズを制覇していないのも「近鉄」である。
 イチロー選手の故郷は「オリックス」で、そのオリックスと
近鉄とが合併して「オリックス・バファローズ」となる。
 その監督には「近鉄」「オリックス」とで指揮を執った仰木
氏が有力になった。

 不思議な関連である。
 イチロー選手の背後にはNOMO投手のトルネード投法が
見えて仕方がない。

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