鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

鉄ちゃん爺や    石光寺の寒牡丹を訪ねて (続編)

2013-01-19 16:04:40 | 日記
ほな~ 石光寺(せっこうじ)続編をやらせてもらいまひょ。

このお寺は7世紀に天智天皇の勅願で設けられたとの伝説がおますんや。

なんでも光る石が在るとの噂で掘り起こさせたた処、弥勒如来が現れたそうな。

それで石光寺というお寺の名前が付けられたようでんな。


(阿弥陀堂) (石光寺の本堂かしら?)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


ここ石光寺は本堂もそんなに大きくはなく建物も古いように思いまへんな。

明治時代か古くても江戸時代後半のように感じましたけど。


(弥勒堂)


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普段は弥勒堂は秘仏が安置されてますんで、扉が閉まっているんですよ。

今年は寒牡丹の咲く1月31日まで特別公開がされているようでんな。


(秘仏 弥勒如来座像)


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仏教のことは、よう分かりまへんのやけど弥勒如来さんは5億6千万年後に
この世に現れる未来仏だそうでっせ。

普通は弥勒菩薩さんが多いんでっけど、ここは悟りを極めた弥勒如来さんですわ。

もう一つの阿弥陀如来さんも普段は拝めないらしいので貼り付けて置きま。


(阿弥陀如来座像)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


他所のお寺だったら秘仏なんて撮影禁止が当たり前でっしゃろ。

ここの住職さんのお年は、わてとあまり変わらへんと思いまんねんけど
大変に開けた方でブログやツイッターまでやりながら公開されてはりまっせ。

興味があったら覗いて上げてくださいね。


(石光寺 住職さんのブログ)

http://sekkouji.or.jp/


この日は阿弥陀堂の本尊の前でジャズのライブまで招かれて公演されてましたがな。

この阿弥陀堂には平成3年に出土した石仏の弥勒如来さんがおまんねんで。

弥勒堂を改築するに際し調査したら石仏が地中に埋められていたそうですわ。


(白鳳期の石仏) (7世紀作成の弥勒如来?)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


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奈良県の調査によると日本一古い石仏だとのことですわ。

この石の素材は二上山の岩石で古墳時代の石棺にも使われたようでんな。

まだ重要文化財の指定を受けてないので、手で触ることも出来る状態で
裸のままで展示されているのには驚きましたがな。

鎌倉市のお寺には、この弥勒如来が白鳳時代に三つの石に分かれて出土したとの
古い絵巻物が保管されているそうだっせ。

それが何故に~ 鎌倉時代に弥勒堂の地中に埋め戻されたのかは不明でんねん。

他にこのお寺には奈良時代の中将姫の伝説も残ってまっせ。


(中将姫伝説の 染の井戸) (石光寺境内)


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この方は右大臣・藤原豊成の娘でここから800mぐらい南に在る当麻寺で
仏門に入られたそうですわ。

ある日、ここ石光寺の井戸で糸を浸してそばの桜の木に掛けられたそうな。

翌朝にこの糸が五色に染まっていたそうで、中将姫はこの五色の糸で
当麻曼荼羅を織られたとの伝説がおまんねん。

この桜を「糸かけ桜」と呼びこの辺の字名も染野というようになったそうですわ。

聖武天皇の西暦750年頃の伝説だそうな。


(中将姫の山居座像)


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春の牡丹はここ石光寺よりは当麻寺の方が有名で規模も大きいんでっせ。

当麻寺は塔頭も多く、国宝の五重塔や本堂も残っていて
ここにも同じように中将姫の伝説が有りまんねんで。

近鉄の駅前では「中将餅」というヨモギの草餅まで売ってまっせ。


(多宝塔の基礎石) (石光寺 南門付近)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


このお寺は一度寂れてしまった時期があったようで江戸時代中期に
再建されたのか石灯篭も享保時代の物が残っているだけでしたわ。

でもこの多宝塔の基礎石は薬師寺の塔と同じ形式の三段に掘り込まれた
奈良時代前半の物だそうでっせ。

中世の戦乱で焼けたか壊れてしまい基礎石だけが残っているようでんな。

底に三つの穴が見えてまっしゃろ、仏舎利を納める穴やそうでっせ。

石光寺の寒牡丹以外にも咲いていた花を貼り付けて置きまひょ。


(蝋梅と寒椿) (石光寺境内)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


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我が家ではまだ蕾が堅いんでっけどここは早くも咲き始めてまんな。


(水仙)


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(おもと)


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(山茶花でもないような花)


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帰ってから「寒あやめ」ちゅうのが有ると分かったんでっけど、内の奥さんが
アイリスだというのでカメラで写し損ないましたがな。

お寺のパンフレットを確認しなかった鉄ちゃん爺やの失敗ですわ。

この石光寺には春になると芍薬(しゃくやく)や紗羅(しゃら)に春牡丹
まもなく紅梅や桜なども見ることができまんな。

住職さんは少しずつ花を増やしながら年間通して花が咲いているお寺を
目指してはるように感じましたで。

特に牡丹は2700株で国内は勿論のこと中国やフランスやアメリカやカナダから
取り寄せて今も増やしてはりますそうな。

芍薬も珍しいアメリカ芍薬を中心に500株ぐらい植えられていましたで。

ほんなら~ 今日はこれで失礼させて貰いまひょ。  さいなら~
コメント (24)
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