



昨年に紹介した金剛バスが12月20日で予定通り廃業へ。
12月21日から「4市町村コミュニティバス」として運行を開始。
仮称として「4市町村コミバス」と呼ぶんだそうですわ。
(令和6年 富田林駅前にて) (近鉄バス)
(令和6年 富田林駅前にて) (南海バス)
千早赤坂村へは南海バスが今回は引き受けることになりました。
乗車客の多い路線はこの2社が支援し運営は4市町村が受け持つことに。
残りの路線に自治体が運営するコミュニティバスが投入されてますよ。
(令和6年 富田林駅前にて) (元は金剛バスの車両)
金剛バスのロゴマークを隠して、こんなプレートが掲げられてまぁ。
白ナンバーで自治体が有償で走らせているバスだということのようです。
おそらく金剛バスさんから程度の良い車体を5台分だけ買い取った感じ。
(金剛バスさんの 車庫) (令和6年1月1日撮影)
まだ廃車の手続きが終わってないのか、ミドリナンバーの姿で並んでます。
いずれこの敷地も売却されて、バスも廃車になるんでしょうね。
(河南町役場)
(令和6年 河南町給食センター前にて)
この日は、お正月で富田林駅前の1台を除いて車庫に留め置かれていました。
しかし町内を走るだけなのに5台ものバスが必要なのかは疑問も?
西日本車体という今はなきバス製造の会社なので部品取りも
考えて多めに購入を決めたのかもしれまへんな。
(富田林駅前 バスの行先表示)
さくら坂行きは近鉄バスさんが運行し残りの河南町の水分・河内を
旧の金剛バスの車両を使ってコミュニティバスで河南町が運行?
大阪府で鉄道に面してないのは河南町と千早赤坂村それに
北摂で能勢町の3つだけで、取りあえずは応急処置にはなりますかな。
(富田林市のレインボーバス) (近鉄バスが提供)
(河南町のカナちゃんバス) (提供はみつわ)
これらは役場や市役所や関連施設への足として使われてます。
レインボーバスは1回=170円 カナちゃんバスは1回=100円
写真はないですが、太子町の たいしのってこバスは1回=200円
参考の為に我が街の羽曳野市は6台で運行中で全て無料になってます。
最近は無料という方が珍しくなりつつあるとも。
(近鉄 喜志駅前にて) (近鉄バス)
近鉄の喜志駅からは太子町への循環バスとして、もう一つは河南町の
近つ飛鳥博物館への足として近鉄バスさんが単独で運行するようです。
金剛バスでは全国相互のICカードは使えなかったんですが
今回から近鉄バスと南海バスに限ってICカードが使えるようになったとか。
でも元の金剛バスに乗車したら使えないという、変てこなルールになってまぁ。
4市町村のコミバスの愛称を募集中ですが本線だけなのか町内を走る
全てのコミュニティバスも統一するのかは聞いてまへんけど。
ほな~ 今日はこれで、さいなら~♪
大阪府の南河内地区で4つの市町村にて路線バスを運行する
金剛自動車(通称 金剛バス)がドライバー不足と赤字続きで
9月11日に4つの市町村に対し事業の廃止を通知する事態に。
本年6月にタクシー部門である金剛タクシーの廃業に続いて
12月20日付で路線バス事業の全面的廃止を決定したとの事。
まさか! 大阪府内で路線バス会社が廃業するなんて驚き!
(金剛バス 富田林駅前にて撮影)
金剛バスは昭和10年代から大手私鉄の傘下に入らず独立系として
富田林市 (人口 約10万6千人) (39.7㎢)
河南町 (人口 約 1万5千人) (25.2㎢)
太子町 (人口 約 1万2千人) (14.1㎢)
千早赤阪村(人口 約 4千6百人) (37.3㎢)
今日まで近鉄長野線より東側の地域の足を一手に引き受けて
地域の住民からは大切な交通機関として認識されてきました。
本年4月には4市町村に廃業の話を伝えていたようで
6月には4市町村から補助金の提案があったとか?
補助金ぐらいでは、到底ながら事業の継続は不可能と説明。
30人居たドライバーが昨年から15人が退職したとも。
募集を続けたものの新規の補充が出来ず派遣要員で維持。
バス30台で14の路線を現在は17人で運行中だとの事。
大きな事故を招かない内に運行を停止すべきと考えたとか。
(金剛バス 富田林駅前 停留所)
我が街から約5km先で陸の孤島になる市町村が出てくるとは?
4つの市町村は金剛バスの廃業と通知されて大慌ての事態に。
利用者の一番多い河南町に法定協議会を設置し近隣を走る
近鉄バスと南海バスに代替え運行を要望することに。
近鉄バスや南海バスも赤字で応援どころの状態ではない物の
既存のバス路線の維持に支障がでないことを前提に応援をしたい
初期費用と運行経費を4つの市町村が負担することなどで
コミュニティーバスの運営を模索しているとの情報も有るとか。
(富田林駅付近の 見取り図)
富田林駅前から左上の石川方向は金剛バスの路線が唯一の交通機関で
他は金剛バスから移譲を受けた第一交通のタクシーしかおまへんのや。
逆に富田林駅前から右斜め横へ向けては近鉄バスが運行されてるんですわ。
こちら側は太平洋戦争後に発展した富田林市の新町と言われる地域でおます。
金剛バスが受け持つ左手は昔からの旧町や河南町などの新興住宅団地になりまぁ。
(富田林南口で自撮り)
(近鉄バス 富田林駅前にて)
我が街を走る近鉄バスも八尾営業所の管轄なんんで、新しく4つの市町村を
走らせてと言われても、そんな余裕はないんだが無下に断ることも出来ず?
4つの市町村が補助金を大幅に出してくれるかが存続の道とも言えるはず。
2024年問題を控えて路線バス各社ともに路線の縮小が続いてまっしゃろ。
はい~ そうですかと4つの市町村の提案になど乘れない環境でおますんや。
(金剛バス 現行運賃表)
(金剛バス 14の路線図)
内の奥さんは河南町白木の出身で実家にはここから240円になりまぁ。
昔に金剛バスに乗った頃は160円~180円だったかも?
2022年の実績ではこの白木線は年間で49万人が利用したとか。
現在は平日で14路線で平均2600人が利用しているとのこと。
土日は金剛山へ登山する人で座れないようなことも有るとも。
過疎地の路線バスと比べれば結構と利用者は多い感じがしますんや。
(富田林駅前をスタートする 金剛バス)
平日の昼間は数人が乗っているだけで、これじゃ大赤字に成りますわな。
バスは1台当たり新車なら2000万円はするはずで、それを平日なら
160円~380円ぐらいのお客が数人では採算が取れないのは承知のこと。
4つの市町村も金剛バスが経営に苦しんでいるのに見て見ぬふりをしてきた。
まさか! いきなり廃止と言われて、えらいこっちゃ! というのが本音。
(金剛バス 本社事務所)
ほとんど改装もされてない昭和の時代からの本社の質素な建物。
金剛バスも10年ぐらい前は年間で160万人ぐらいが利用した他
PL病院や富田林病院の専用バスと芸大などのスクールバスも走っていた。
特に芸大のスクールバスが京都のMK観光に取られたのが痛かったとも。
今年はおそらく年間で100万人を割り込むとの噂もあるようだ。
(富田林市の マンホールの蓋)
(富田林市の 寺内町)
(近鉄バスの コミュニテイーバス)
このコミュニテーバスも昔は無料だったが現在は100円だとか
おそらく、金剛バスの廃止後はこんなスタイルになるのかも?
(追伸)
10月5日に河南町で法定協議会の第1回目の会合が開催された。
利用客の多い5路線を大型バスで運営する方向で計画し
その他の路線は小型バスや乗り合いタクシーなどを企画とか。
12月21日に間に合うのか隣町の鉄ちゃん爺やも心配でおます。
ほんなら! これで本日はお仕舞にしまひょ、さいなら~♪