久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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熱を持って取り組める…幸せな時間

2007年07月24日 | マネジメントセラピー(井上ゆかり、他)

「熱」をもって仕事をすること

 

私は仕事柄、多くの経営者と時間を共有し、
経営の問題について、お話をさせていただく機会があります。
そして、経営者の方とお話をさせていただいていると
胸が熱くなる思いをすることが頻繁にあります。


経営者の他に、会社のビジョンや方向性、そして社員のあり方について
話しを聞いている人の胸を熱くする位、
他者に熱く語ることが出来る人間がどのくらいいるでしょうか??


私はつねづね、社会と会社、顧客とその先の顧客、そして社員のことも含めて
最も多くのことを考え、努力しているのは、他でもない経営者だと思っています。

経営者にとって会社は人生であり、そしてその人そのものだと言えます。
だからこそ、経営者は会社を経営することに「熱」を持って取り組み
そしてそれを人に波及することが出来るのです。

部署やプロジェクト、事業部の責任者の方の中で
経営者ぐらいの意識と熱をもって、自身の下に出来ている組織を運営している方が
どのくらい会社にはいるでしょうか?

                     
・休みが少ない。       
・朝が早く、夜が遅い。
・自分が売り上げた価格より、給与配分が少ない。  


そんな不満を、社員の方からよく耳にします。

それは自身が価値を他者に提供したり、
自己のポジションを「生み出した価値を分配する側」に置いていないからこそ
出てくる不満だと思います。

上記の不平不満は、主語が「私」として表現されます。
経営者のように「熱」を持ってお仕事をしている人は
上記内容に関しては、主語を自己に置く事はありません。
むしろ「社員」や「会社」などの他者を全体に置くでしょう。

そして、主語を自己と置くのは、「私が価値を配分しよう」などという時です。


考えてみてください、自身が生み出した価値を
自身の下についている部下に利益分配をしようとしたら、どの位配分できるなのか?
事業を立ちあげるまでに、どの位自分の休日を返上して仕事に励むことになるのか?


経営者の熱い思い共有し、そして自身が経営者側にポジションチェンジをしたとき
自己の抱いている不満、そんなチッポケなこと、どうでも良くなるくらい
本気で、そして「熱」を持って主体的に仕事に取り組めるのではないでしょうか?

それが出来ない限り、その人にとって仕事とは
自己の苦痛の対価としての給与をもらうシステムに
他ならなくなってしまうと思います。

「熱」を発してお仕事に取り組めるかどうか…
それは自己がその行為をどう捉えるか、それによって大きく異なります。

私は今自分がしている仕事を、経営者と熱い想いを共有し、
取り組むことの出来る素晴らしいお仕事だと感じています。

命を懸けて、「熱」を持って一つのことに取り組む経営者と共に
コンサルティングを「熱」を持って行くと誓っています。

そして、多くの方に自身が今就いているお仕事に対して
そのような想いを持って働けるよう、手助けをしていきたいと思っています。


                   心理カウンセラー  井上 由加里


最後は、父親の言葉しか残らない

2007年07月23日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

一般的に母親は優しく、父親は厳しいものです。

子供の頃は、厳しい父親を避け、やさしい母親の言葉ばかりを聴いてしまうものです。


しかし、自分が成人して、自分自身に残っている言葉は、『父親の言葉』だけです。

母親からは、数多くの言葉をもらい、すごした時間も圧倒的に長いにも係わらず、結局は、当時、耳が痛かった言葉だけが心に残っているのです。


今、自分が誰の言葉に耳を傾けているのか?

 

耳が痛いと思えるものしか、結局は、自分の成長にはつながらないし、役には立たないのです。

耳の痛い言葉から耳をふさぐのは簡単ですが・・・
結果は、最悪の人生を過ごすことになるのです。



天職を探し続ける人へ 運命の人を探し続ける人へ  【稲葉朋子】

2007年07月23日 | キャリアコンサルタント(稲葉朋子、他)
自分が何をしたらいいのかわからない、自分のしたいことがまだみつからない
自分にはこの仕事は向いていない、という方がよくいらっしゃいます。


以前の私も実はそうでした。自分にとって何が一番むいているのか、自分にとって一番したいことはなにかと悶々としていました。


そんなあるとき、スピチュアルカウンセラーで有名な江原啓之さんの本にこう書いてありました。

『あなたにとっての運命の人とは・・・あなたが人生の中で出会う全ての人である』と書いてありました。それまでは運命の人とはこの世でたった一人の赤い糸で結ばれている人(少々ロマンチックすぎかな(恥))というイメージでした。


そして続いて『あなたの付き合いかた次第で、その人が運命の人になる』と書かれていました。

ということは、仕事における天職も同じではないかと思います。


『仕事も自分が出会う経験する全ての仕事が天職になる』と考えられます。
そして自分たちの仕事に対する向き合い方ひとつで、人生をかける天職になる。


またその悶々とした時代に見ていたドラマで【僕と彼女と彼女の生きる道】というSMAPの草君と女優の小雪が出ていたドラマの台詞の中で転職をしようとしている小雪が
『なにを選ぶかが重要なのではなく、その中でどう生きるかが重要なのだ』
という台詞がありました。


こちらも非常にドキッとした言葉でした。私はその当時なにを選ぶか、どのような方向に進むかを悶々と考えていました。



しかし選ぶことが重要なのではない、その現実とどのように向きあうかが重要といっているのです。



きっと現在、選択した人生を今この道を選択してよかったと思える人は、きっとどの道を選択してもきっと同じ気持ちでいられるのだと思います。今、自分の人生に後悔をしている人はどの道を選択していても後悔をしたと思います。



それはなぜなら、どの道を選択するかが幸福や不幸を決めるのではなく、その現実をどのように受け止められるかの気持ちの問題だからです。



天職を探す人も、運命の人を探す人もあなたが出会った全ての人がそれになりうる存在です。ぜひなにを選ぶかではなく、自分自身がその現実に対してどのように生きるかを考えてみてくださいね。




東京コンサルティンググループ
株式会社人財開発
コンサルティング部門
稲葉 朋子      







事業承継のために、経営者をヘッドハントする方法

2007年07月22日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

 もし、役員・従業員にも適任者がいなければ、第3者を外部から招聘するしかありません。

 最近は、社長候補を採用するためのヘッド・ハンティング会社も多くあります。このことから、必ずしも外部からの招聘は珍しいことではなくなりました。


 最近は少なくなってきているかもしれませんが、かつては「社長令嬢」と子女が呼ばれることがありました。

 息子への事業承継で問題となるのは、息子に経営能力がないことです。

この点、娘への事業承継であれば、経営能力のある第三者を養子にすれば、人的承継のみならず、資本承継も一気に解決してしまいます。


 私の高校時代からの友人で弁護士になった
K君がいます。彼は司法修習生のとき、ある弁護士事務所に就職しました。いわゆる「イソ弁」です。

 この時、事務所の所長から、『ゆくゆくはK君に事務所を全て任せたい』と言われたそうです。

試験に合格したばかりなのに高く評価してくれて、最初はうれしく思っていたのですが・・・よくよく話を聞いてみると、どうやら娘と結婚することが条件だったのです。

彼は、自分でゼロから事業を起こすか、婿養子になるのか考えた末、『自由』を選択した。

そして、結婚を断ったら、事務所も追い出されたそうです。

笑えない話ですが、最近は、豊かに育ち、自由を求める人が多いため、『政略結婚』はなかなか上手くいかないようです。


さて、経営者の招聘で非常に上手く言ったケースが、株式会社ミスミのケースです。創業者である田口弘氏が、ボストン・コンサルティング・グループ等で経営コンサルタントを行っていた三枝匡氏を招聘しました。その後、株式会社ミスミグループの成長は目を見張るものがあります。


これに対して上手くいかなかったケースとしては、株式会社武富士があります。創業オーナーである武井保雄氏が、野村證券や松井証券などから数々の経営者を招聘しましたが、いずれも短命に終わってしました。
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両者の大きな違いは、創業オーナーがきっぱり身を引いて経営を全て委ねたかだと思います。創業オーナーからすれば、自分が創業した会社への思い入れは半端ではありません。

このため、オーナーの影響力が続けば、従業員の新しい社長ではなく、オーナーの意向で動いてしまうかもしれません。


 

最悪のケースは、新しく招き入れた社長を自ら更迭し、社長に返り咲くケースです。肩書きが、『社長兼会長』になるのは、事業承継の大きな失敗と思わなくてはならないのです。


誰にとっての事業承継なのか?

2007年07月20日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

 M&Aを利用し、企業を売却しようとする場合、経営者にはさまざまな思いが出てきます。

 まず、第一は、より高く売却したいと思う『欲』です。しかし、これは決して悪いものではありません。
人間は誰しもそのように思うものです。

 ポイントは、悪いものを高く売ろうと努力することではありません。良いものは、それなりの評価がなされるのです。

 われわれの努力の方向性は、あくまでも良い企業を創ることでなければ、本質から外れてしまい、企業売却も成功しなくなります。

 

 第二は、従業員への思いです。多くの経営者は、企業評価額以上に雇用維持を強く願っています。やはり、共に働いた社員が心配なのです。


 しかし、ここで改めて考えなくてはならないのは、『誰にとっての事業承継』なのかということです。




 企業にとって最も重要な存在は、従業員ではなく『顧客』なのです。

 顧客があって始めて事業は成り立ち、社会的存在意義が生まれるのです。



 事業承継の方法は、さまざまあります。

 しかし、顧客が事業承継に関して何を思うのかが重要です。

 顧客の観点とは、事業承継によって、企業が提供するサービスがより良くなることです。

 子供だからといって、経営手腕の乏しい人に承継すれば、最初に損害を被るのは顧客なのです。そして、顧客が離れていくことによって、従業員や株主が次に損害を被ります。

 投資ファンドに売却しても、より効率的な経営が顧客の観点でなされれば、顧客に提供される製品・サービスの価格もより安くなるかもしれません。


 どのような事業承継方法が良いかは、顧客の観点からもう一度問い直す必要があります。




なぜ、中小企業にM&Aが増加しているか?

2007年07月19日 | ビジネスの感性

高度成長期に多くの団塊の世代が会社を興しました。

その団塊の世代も60歳を超え、事業承継が大きな問題となっています。

バブルの頃、事業承継といえば、換金性のない自社株をどのように評価するのか、また引き下げるのか、事業承継といえば、資産税(資本承継問題)が主なテーマでした。

 

しかし、

①土地の価格が下落したことによる自社株の価格の下落

②金庫株の解禁

③金庫株にした時の税金が所得税(最高50%)から譲渡税(20%)に変更

という3つの理由から、納税資金の確保という『資本承継問題』は少なくなりました。

 

その代わり、人的な『経営承継問題』が新しいイシューとなったのです。

ネクスト・リダーを育てられなかった企業は、事業を売却せざるを得ません。


中小企業にとって非常に重要な問題は、結局は、社員育成なのです。


事業承継を早い段階で考えた企業ほど、社員育成に力を入れます。

先延ばしにした会社ほど、社員育成に力を入れません。


社員育成に力を入れた企業ほど、結局は大きく成長します。


企業の成長力は、経営者の発想法一つで大きく変わるのです。

 

 

もう一度、繰り返します。
成功要因とは、経営環境ではありません。
発想法なのです。


中小企業だから、良い人材が集まらないのではありません。
良い発想法がないから、人材を育てていないのです。
人材を育てないから、良い人材も来ないのです。

考え方一つで、経営も人生も大きく変わっていきます。


 


はじめまして 稲葉朋子 です!

2007年07月16日 | キャリアコンサルタント(稲葉朋子、他)
皆様はじめまして東京コンサルティングファーム株式会社人財開発のコンサルタントの稲葉です。

私は今、当社のコンサルティング部門の一つである人事系コンサルティング部門で働かせて頂いております。

具体的には、経理財務を中心とした管理部門系の紹介におけるキャリアコンサルティングをメインに行うとともに、企業への採用コンサルティング、研修コンサルティングその他企業様の組織・人事に関わるお悩みを解決し、お手伝いさせて頂いております。

私はこのお仕事を通じて20歳から65歳くらいまでの転職を希望する方と1000人以上お会いしてきました。履歴書はそれを上回る数を拝見しておりますし、採用をお考えの企業様とも1000社以上お話をしてきました。

本当に毎日新しい方との多くの出会いを頂いております。

当社のコンセプトはお客さまの本当に良いと思うことをアドバイスさせて頂くことです。

例えば、転職考えている方の場合、転職をすることが全ての解決になるとは限りません。
もし、いま転職をお考えの方がいらっしゃいましたら、この機会をまず自分を振り返る時間にして頂き、本当に転職したいと思う要因が一体なんなのかを考えることにより、今後のご自身の人生をより良く生きて頂きたい思います。

当社は真のコンサルティング企業として、求職者と企業のことを考えられるサービス提供を目指しております。

またこのブログでは、現在のお仕事を通して見えることを気付いたこと感じたことを皆様に率直に伝えてさせて頂き、皆様の心のアンテナに向けて何かに気付くきっかけをご提供出来たらと思います。

皆様のお力になれるよう今後様々なことを、発進していきます!!

宜しくお願い致します

東京コンサルティンググループ
株式会社人財開発
コンサルティング部門
稲葉 朋子






【下流志向】

2007年07月15日 | 最新ビジネス書評

下流志向 学ばない子供たち・働かない若者たち】という本を読みました。

内田先生の分析力・本質を見抜く力はすばらしいと思いました。

 

『人に迷惑をかけなければ何をやってもよい』という発想を持っている若者はたくさんいます。

しかし、この言葉の本質は、『自分が人に迷惑をかけない』ことではなく、『人から自分が迷惑をかけられたくない』という気持ちの裏返しと解説しています。

人から詮索されたくない、迷惑かけられたくないという気持ちの強さは、すぐに被害者意識になれるそうです。

自分が被害者意識を持つということは、すぐにその加害者を見つけ出す天才ということでしょう。

この結果、自分の中で、『自分が被害者』・『相手を加害者』という関係を勝手に作り出していくそうです。


『自分は何も悪くない。悪いのはこの人です!』というのが口癖になる人です。

また、自分を弱者と思う人は、『自分が相手のために何かをしてあげたい』と思うのではなく、『相手から何かをしてほしい』と考えます。

しかし、内田先生は、世の中には強者は存在しないといっています。
弱者が思っている強者もまた、弱者なのです。

弱者が『何かをしてほしいと思う』ように、弱者が思っている強者もまた、『何かをしてほしい』と弱者と同じ思考法で思っていれば、世の中には、強者など存在しないのです。


つまり、弱者が思う、強者とは幻想に過ぎないことになります。


国とは、国民そのものです。
国民が、みな弱者の発想で、何かを望めば、その思考の総和である国が、他の誰かのために何かをしてあげようとするのでしょうか?

生活が苦しい人を見て、かわいそうだと思う人はいても、増税にはこぞって反対します。自分に火の粉が振りかかりそうなことは徹底して反対するのです。



強者がいること自体が幻想とすれば、他の誰かに望むこと自体が無意味なことになるはずです。


あなたのために何かをしてあげたいと思う人が世の中にいないとすれば、できることは、自分でリスクテイクし、自分自身の力で人生を切り開くしかありません。

 

内田先生の『下流志向』からは、いろいろ考えさせられることがたくさんありました。
この本を読むと、日本は終わった!!と思わざるを得ません。

 

国民の意識が変わるまでは、少なくとも10年はかかるでしょう。
この間、マクロ的には日本はどんどん悪くなっていくでしょう。

現在の所得格差の本当の原因は、教育格差からきているのです。

しかも、その教育格差は、自ら選んだ教育格差なのです。


教育されるチャンスがなかったわけではありません。
自ら、教育を受けることを学校で放棄したのです。
その結果の教育格差なのです。


現在、所得格差は現実に起きています。
この所得格差は、この先、教育を受ける機会も奪われるという教育格差を生みます。

現在の教育格差は、自発的格差ですが、今後は、非自発的教育格差が生まれるのです。

この教育格差は、さらなる所得格差を生みます。


国民が、所得格差の本質が、教育格差にあることに気づかない限り、2極化はさらに進むことでしょう。



日本は、国際レベルに教育水準が戻らない限り、終わりです。

逆に言えば、戻すことができれば、まだ望みはあるということです。






大企業は能力を重視し、中小企業は人柄を重視する

2007年07月11日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

中小企業白書(2007年)に採用担当者が採用に当たって何を重視するのかというアンケートが載っていました。

第一位  意欲

第二位  能力

第三位  人柄   ・・・だそうです。


また、大企業ほど『能力』を重視し、中小企業は『人柄』を重視するとありました。
やはり、大企業は合理主義的なのでしょう。



さて、当社のケースでは、第一が意欲で、第二が人柄です。
能力に関しては、その人の能力に応じた仕事ができるようにしているので、あまり重視はしていません。

その結果、より多くの人に門戸を開放することができました。

能力は、自分の努力である程度は何とかなります。
入社のとき低くても、意欲が高ければ、カバーできるものです。
そして、経験とともに能力は上がっていきます。
入り口で、どんな能力を持っているかは、重要ではありません。


なので、当社は、未経験者にもチャンスを与えることができるのです。



しかし、チャンスを与えても自分でつかめない人は、当社には残れません。
それは、何度もチャンスを与えることはできないからです。


より多くの人にチャンスを与えるため、入り口の採用基準は甘くしていますが、昇進段階で振り落とされます。


コンサルティング会社には、【UP or  OUT】というカルチャーがあります。
これは、昇進できなければ、辞めざるをえないというものです。

その結果、組織の新陳代謝が保たれるのです。



なお当社の場合・・・
能力の高い人には、レベルの高い仕事を割り当てます。
能力の低い人には、そのレベルに応じた仕事を割り当てます。



決して行わないのは・・・
【能力の低い人に、レベルの高い仕事を割り当てることです。】
なぜしないかといえば、無茶だからです。

もう一つ、行っていないのが・・・
【能力の高い人に、レベルの低い仕事を割り当てることです。】
なぜ、しないかといえば、そこまで私は馬鹿ではないからです。


『トップポイント』読者が選ぶベストブックで【できる若者は3年で辞める!】が22位に選ばれました。

2007年07月08日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

トップポイント 2007年上半期 読者が選ぶベストブックで、
【できる若者は3年で辞める!】が22位に選ばれました。


22位という微妙な数字はともかく、
上半期のベストブックに選んでいただき大変ありがとうございました。

学校で、真の教育がなされていない今、経営者こそ教育者にならなければならない時代だと思っています。
人材を育成できない会社は、今後、淘汰されていくでしょう。

企業にはリーダーが必要です。


次世代のリーダー育成こそ、企業に課せられた役割なのです。






11月に出版文化社から『図解 インドの会計・税務(仮題)』が出版されます

2007年07月05日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

10月出版予定の『中小企業のM&A(仮題)』(あさ出版)

につづき、11月に『図解 インドの会計・税務(仮題)』(出版文化社)が出版される予定です。

さらに、年明けには『会計の本』もでる予定です。




最近の私の仕事は、どっぷり原稿作成の毎日で、産みの苦しみを味わっています。
どうせ書くなら、自分で最高と思えるものにしたいものです。

前作、『できる若者は3年で辞める!』(出版文化社)

は、なんと構想から7年の歳月を経て完成させたもので、タイトルの胡散臭さとは裏腹に、完成度はかなり高いものと自負しております。

少なくともプロにはウケる内容なので、日経ビジネスやトップポイントをはじめ多くのメディアに紹介していただきました。

M&Aに関する本は、『中小企業の成長戦略と選択と集中による事業売却、および事業承継対策の一環としてのM&A』をテーマにしています。

インドに関する本は、今後、インド進出する企業のための、投資・会計・税務をわかりやすく解説しようと思っています。



短期間で原稿をあげるには、それなりの技術が必要です。

神田正典先生は、本を書くとき、数十冊の参考文献を得意のフォトリーディングで一気に読めるとおっしゃっていましたが、残念ながら私には、そんな技術は持っていません。


苦しみながら先に進んでいくしかありません。

ドラッカーは、
『あなたが出した本の中でもっとも良いのはどれですか?』
という質問に対して、かならず、
『次に出る本です』
と答えたそうです。

こんなことの言える人になりたいものです。



普通の人間は、処女作をなかなか超えられません。

なぜなら、普通の人は、処女作に半端じゃない時間と労力と魂を注ぎこんでいるからです。

今は、自分の能力が試されているときと思っています。









ラット・レースから抜け出そう!

2007年07月04日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

『金持ち父さん・貧乏父さん』(ロバートキヨサト)のなかで、人生のラットレースから抜け出す方法は、フローの所得(会社からの給料)ではなく、ストックからの所得(不動産投資・株式投資)で生きていくことが示されています。

確かにこれも一つの生き方ではあるとは思いますが・・・私自身は、『仕事こそ最高の道楽』だと思っているので、フローから例え金銭的に抜け出せても、抜け出したいとは思いません。


誤解を恐れずにいえば、仕事(もっといえば、人生)とは、最高のゲームなのです。

これほど、複雑なルールのゲームは世の中に存在しません。
リセットできなく、後戻りもできなく、1度きりしかできないゲームなのです。




さて、森永先生の『年収300万円時代を生き抜く経済学』が大ヒットしたように、自分にはお金がないと思っている人が世の中にはたくさんいますが・・・

この先、さらに時代は悪化していきます。




米国の会計事務所に勤務したある女性が、入社する前は、知的な仕事を期待していたのに、実際に入ると、毎日、毎日インドへの書類のFAXだけだったという笑えない話があります。

米国では、すでに、税務申告書の作成は、インドへ外注するのが当たり前になりつつあります。

つまり、コンピュータ化された業務は、今後、急激に賃金水準が下がっていくのです。


インドの会計士の初任給は、10万円ほど(ただし、3年前の2倍になっています。)
経理5年経験者で5万円。未経験者で2万5千円ほどです。

日本と比較すると1/5から1/10です。



会計事務所の業務は、まさに知識労働者として生き残るか、同じネクタイをして仕事をしていても実態は、肉体労働者になるかの岐路に立たされています。

これは、IT業界も同じです。プログラマーの賃金は、どんどん下がっていきます。ただし、上流工程の基本設計ができる人の賃金は、上がっていくことでしょう。このような人材は世界的に不足しているからです。

また、当社は、人材紹介業をしているので、顧客からの正社員求人はものすごくあります。しかし、マッチする人材が非常に乏しいのです。



企業側は、管理者を求めています。しかし、登録者は職人的な業務を望んでいるのです。
職人的業務は、派遣で代替できます。
正社員として欲しい人材は、派遣では代替できない管理者業務なのです。


このような管理業務ができなければ、今後、正社員になることすらできなくなる時代がきます。これができなくても採用されるのは、一部の幹部候補生に限られてくるのです。
自分がどんな仕事をしたいかではなく、まずは企業側がいかなる人材を求めているかを熟知する必要があります。




ボーダレス化の社会では、仕事自体が、ワールドワイドで国際分業化がなされていきます。


日本の賃金水準は、国際的(中国やインドなど)にみれば非常に高いのです。国内で他者と比較して、高い低いといった議論をしてもしかたありません。


つまり、今後も、賃金の下落は避けられないものなのです。



もし、われわれが、金銭的に恵まれたいと思うのなら、国際分業の中でどのポジションをとって仕事をすべきかを考えなくてはなりません。


ネクタイ締めた「肉体労働者」がオフィスにあふれる時代になったのです。


世界的な分業体制をイメージし、その中でのポジション取りを考えて、仕事を行うこと(職種転換なども必要です)。


機械に取って代われない仕事を目指すこと。
これが、ラットレースから抜け出す方法です。


人生で苦労する量はみな同じ

2007年07月02日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

私が、小学2年生のとき、担任の先生から、

『人間が苦労する量は、みな同じです。若いときに苦労しない人は歳を取ってから苦労します。今のうちにしっかり勉強しなさい。そうすれば、歳を取ってから人生はどんどん楽になります。』

と言われました。

私は、先生の言っていることは間違いないと思い、この言葉を頑なに信じていました。

そして、23歳の時、この話を会計士の受験生仲間に話しました。

私が、『人間は、一生において苦労する量は同じだ。小学生のときの担任の先生がそういっていたんだ!』というと、

周りから、いっせいに反対の声があがりました。
周りの友人は、『苦労の量は人によって異なるに決まっている!』というのです。まるでNHKで体験したように、周りの人に否定されたのです。


私は、そこで始めて、『人間は、苦労する量が違ったのだ!』ということに気づかされました。15年間その言葉を何も考えずに完全に信じきっていたのです。

と同時に、先生の言葉を頑なに信じていてよかったとも思いました。


もし私が、素直に先生の言葉を信じていなければ、10代のころ努力はしなかったと思います。10代の頃の学習は、後の人生に大きな影響を与えるのです。



当社は、6月から独立系会計事務所として初めて、インドに会計事務所を設立しました。久野康成公認会計士事務所のニューデリー駐在員事務所になります。(現地法人名は、Tokyo Consulting Firm Private Limited)

インドで提携した会計士と話をすると、彼らの英語力やディベート能力の高さには驚かされます。インドは、完全に国際ビジネスマンを育てるためのエリート教育を行っています。

また、教育レベルの差が、所得格差に完全に比例しています。


今のままでは、日本がインドに負けてしまうのは時間の問題です。
日本
において、今後のもっとも重要な課題は教育改革と思います。

国際競争に勝てる人材育成が急務なのです。
そのために必要な能力は、英語力とリーダーシップと思います。