久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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【自分の目標に社会性はあるか?】

2006年06月29日 | ビジネスの感性

【自分の目標に社会性はあるのか?】


社会で成功するためには、多くの協力者が必要です。

つまり、周りの人が【共感できる目標】を持っていないと協力が得られません。


従って、成功する人は、非常に社会性のある目標を設定しています。

 


しかし、
多くの成功したい人は、独りよがりの目標設定をしています。

 

例えば、
「金持ちになりたい」「成功したい」「起業したい」といっているような人を、
支援したくなる人はいません。
 

応援したくなる大儀が必要です。
つまり「志」のない人は成功しないのです。




目標は、とかく「自己中心的」なものになりがちです。
「お金持ちと結婚したい!!」という夢を掲げても、
「お金持ちと結婚したいと言っている人と結婚したい人」は現れるはずもありません。

「自分が幸せになりたい!!」ではなく
「相手を幸せにしたい!」と思うことによって、人と共有できる目標になります。


今、自分が設定している目標が、自分のための目標なのか?
自分以外の人も幸福にできるものなのかを改めて問い直してみましょう。

より多くの共感者が現れることが、成功への第一歩と思っております。

 



【結婚できない男  結婚できない女】

2006年06月29日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

少子化問題の本質は、晩婚化にあるのは事実だが、なぜ晩婚化してしまったのか?

様々な理由があげられるが、その多くは本質的ではない。
本当の理由を知ると、対策を立てること自体、不可能ではないかと思ってしまう。

それほど深刻な「本当の理由」とは何か?

経済学的に言えば、「情報の完全性」がもたらした悲劇といえよう。


例えば、男性100人 女性100人の「お見合いパーティー」が行われたとする。ここでカップルのできる人数は何人でしょうか?

純粋な数学(確率)問題と考えてくださいね・・・



答えは、「1組」です。

 

では、男女各1,000人にすると・・・・?

この答えも「1組」です。。。

人数に係わらず、常に1組なのです。

ここから、導かれることは、人数が増えるほど(情報量が多くなり、情報の完全性が増すほど、)カップルになれない人の数が増大する。


恐ろしい現象と思いませんか。


なぜ、常に「1組」しかできないかというと・・・
各100人のケースで考えると・・・

男性の任意の1名(仮にAさん)が選んだ女性が、Aさんを選ぶ確率は、1/100。つまり、Aさんがカップルになれる確率は1/100なのです。

男性は全員で100名いるので、1/100×100=1がカップルになれる数です。


母集団を何人にしても、結論は常に同じです。


ということは・・・
100名対100名でお見合いパーティーするのではなく、
仮に、10名対10名を10組に分けてお互いの情報を遮断して行えば、カップルは合計で10組できることになります。

数が少ないほど、マッチングする確率は高まるのです。

(合コンを成功させるには、少人数のほうが良いということになります。一見すると、数を増やすほうが成功しやすく思えるのは錯覚なのです。)



かつては、実際のお見合い等で出会いの場所が非常に限られていたので逆に結婚できる人は多かったのですが、現在は、情報が氾濫した結果、より多くの母集団の中でマッチングを図ろうとするのでうまく行かないのです。

少子化の本当の原因は、『情報の完全性』により結婚できない人が増えた
ということになります。

少子化に対して様々なことが言われていますが、これが最も本質的な問題と思います。


情報の少ない田舎では、多くの人が早く結婚できるのに、情報の多い都会では、晩婚化が急激に進んだことを見れば明らかでしょう。


女性の社会進出・収入格差・企業の受け入れ態勢等様々なことが言われていますが、私は『情報の完全性』による影響が最も大きく、かつ、対処がかなり難しい問題と思っています。

これを乗り越えるためには、我々の結婚に関する「価値転換」が必要なのです。





 


【チャンスを得られる人・得られない人】

2006年06月23日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

【チャンスを得られる人・得られない人】

組織の中にいると、チャンスは誰かから与えてもらえないと得られない。

この意味で、チャンスが得られるのは『運』の要素が大きい。

成功者の多くは、『運が良かったから』という人も多い。



果たして、チャンスが得られる人は、どんな人なのだろうか?




実力は、自分自身でも付ける事ができます。

しかし、実力を発揮する場が与えられない限り、どんなに勉強して技術や知識を身につけても最後のハードルを越えることができません。

最後のハードルとは、実力を発揮する場である「チャンスが得られるか」ということです。



我々は、チャンスが得たいと思います。
チャンスさえ得られれば、活躍できると思います。



しかし、チャンスを与える人のことまで考えません。

自分がチャンスを得られないのは、チャンスを与えてくれる人のことを考えていないからです。

 

実力をつけたいと思っている人、向上心の高い人は、とかく、自己中心的な発想に陥りやすく、自分の成長しか想定できていません。



チャンスを与える側に、与える意義が見出せないのです。


チャンスを与えた結果、何に対して役立つのか?
与えられた本人に得になることではなく、与えた側に得になることが必要なのです。


私は、弊社の求職者の面接を行っていますが、多くの求職者は、当社に入って何が得られるか?どんな知識・技術・経験が得られるかを考えています。

仕事を与えることは、チャンスを与えることです。
仕事を得たい人は、与える側のメリットをしっかり伝達できない限り、チャンスが与えられることはないのです。

 


学生時代に評価される人・社会に出てから評価される人

2006年06月21日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

学生時代に評価される人と社会に出てから評価される人が異なることは、経験で分っていますが、いったい本質的にどこが異なるのか?


大学の入試は、基本的に「持ち込み禁止」の試験です。

従って、高く評価される人は、記憶力の良い人・再生能力の高い人ということになります。


これに対して、社会人になってからは、記憶力ではなく編集能力の高い人が評価されます。

知識は既存のものであり、言ってみれば、「持ち込みOKの試験」で勝負しているようなものです。


簡単に言えば、大学入試を教科書持ち込みOKの試験に変えれば、高学歴の人と、社会人として評価される人との間に、今以上の相関関係ができることでしょう。


我々は、学生時代に知識偏重の価値観が身に付いてしまっているので、創造性や論理志向・戦略志向が身に付かなくなっています。




特に人間の脳は、より効率的に、余計なことを考えないようにできているので、低い目標設定をしている人は、論理志向が身に付きません。


例えば、会社から家まで帰るのに、人間は何も考えなくても(時には、泥酔状態でも)変えることができます。

しかし、会社からアフリカまで行こうと目標設定すれば、色々と考えなくてはなりません。



自分自身の目標設定の高さによって、脳が活性化されるか、効率化されて結果として何も考えられない人になるのかが決まるのです。




さらに目標設定の低い人は、自分の目標を達成する為に、人の協力を得なくても、自分だけで解決できます。

その結果、リーダーシップも身に付ける必要性がなくなるのです。


自分自身が設定している「目標設定」によって、論理志向が身に付いたり、優れたリーダーになれるのです。



うまく行かない本当の理由は、自分自身が設定している【目標設定】のためと気づく必要があります。


【散る桜 残る桜も 散る桜】

2006年06月14日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)


散る桜 残る桜も 散る桜
 
(良寛)


最高の歌です。


熱いものがこみ上げてきました。




散るのは誰もが同じ、ただ、タイミングの問題に過ぎない。

であれば、重要なことは、如何に咲くかだ。



長く生きられるかは、自分がコントロールできるものではない。
できるのは、唯一、太く生きることである。

安定して生きたいと思えば、卑屈になるだけだ。




人生は、散りゆく桜。

如何に咲くかが全てである。



 


【ちょっとお金持ちになってみたい人、全員集合!】

2006年06月14日 | 最新ビジネス書評

【ちょっとお金持ちになってみたい人、全員集合!】齋藤孝著(PHP研究所)

子供向けの本であるが、これもまた非常に素晴らしい。


お金持ちになるための最初のステップは、

①尊敬できる人を見つけること。

大半の人は、自分がお金持ちになることを目標設定してしまうが、本当にお金持ちになれる人は、こんな人になりたいという、【人】を目標設定できる人である。

そのためには、子供のころ伝記を沢山良くことが重要としている。
社会人であれば、経営者が書いた本を沢山読み、好きな経営者を見つけることが重要と思う。

これは、意外にできていない。
だから、ほとんどの人は、目標設定段階で失敗しているので、人生で成功できない。



②信用される人になること。

普通の人は、金持ちになるためには、特殊技術・知識・資格などを目指そうとする。つまり、自己完結型で成功しようとする。

しかし、成功とは社会の中で成立するものなので、そのプロセスに社会性が入っていない人は成功できない。

目標設定の中に、師(メンター)を見つけ、そのプロセスの中に『信用』(社会性)を持つことは非常に重要なことである。



③信用されるためには、タダで仕事をすること

お小遣いをもらうために、親のお手伝いをしてはいけない。
タダでお手伝いすることによって、まずは、親から信用される子供になること。
これを行えば、信用されるだけでなく、『経験』が付いてくる。
これが、付加価値の源泉になることである。


多くの人は経験を積みたいと思っている。
しかし、仕事を通じ、積ませてもらえる場所は少ない。
なぜなら経験を持っていないからだ。


最初に経験をさせてもらえる場所を見つけるためには、見返りを期待しないことだ。その結果、信用され、多くの仕事が舞い込むことになる。


この本は、人生にうまく行っていない、悩んでいる多くの社会人が読むべき本であると思う。

悩んでいる原因は、自分自身の思考プロセスにあることを気づいてほしい。








生きるとは、自分の時間を人のために使うこと

2006年06月11日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

「生きる」ということを、定義してみました。

【生きるとは、自分の時間を人のために使うこと。】

として、

【人生の目的は、人への役立ちである。】

 

これは、私の哲学ベースにある考え方で、これに基づき経営理念を構築し、経営を行っています。

先日、東洋経済を読んでいたとき、ワタミグループの渡邉社長が、介護ビジネスについて語っていました。

 

彼は、アールの介護を買収し、ワタミの介護として運営しています。

彼の経営方針は、顧客のためだけに仕事をするというものです。

この言葉に対して、始め社員は納得しました。

 

しかし、現実は、大きく異なり、食事は30分前からよそってあり、お風呂はまるでベルトコンベアー方式だったそうです。

渡邉社長は、この状況に愕然とし、全て改善するように指示しました。

 

その結果、社員の手数が4倍にも5倍にも増加し、多くの社員が次のように言ったそうです。

【顧客の満足・幸福はいいが、社員の満足・幸福はどうなるのか?】


渡邊社長は、顧客の満足を自分の満足と思えない人は辞めていいと言ったそうです。

 

その結果・・・

全体の3割の社員が辞めていきました。

 

彼が学校を買収したときは、生徒のためだけに生きられない教育者はいらないといったら4割の先生が退職しました。

相変わらず、どこでも同じ方法で、同じ程度の社員が辞めていきます。


私は、渡邊社長は、すばらしい社長と思っています。

 

顧客の満足を自分の満足と思えない従業員は、ワタミグループでは、決して働くことが出来ないのです。

当社もこのような社員は必要ありません。


このような社員を受け入れる企業は、やがては顧客の方がいなくなってつぶれていくのです。

 

 


ポジションチェンジ

2006年06月11日 | ビジネスの感性

本日は、JCのニュービジネス部会の研修会に参加してきました。

今回は、外部から講師を招き「HITOTSU学」という発想を学びました。

簡単にいうと、違いを認識するのではなく、同質性を認識することによって問題解決する方法です。

例えば、AさんとBさんが意見が異なり、話し合ってもうまくいかないときに、お互いの意見を通そうとするのではなく、共通する部分または本質を見極めることによって、お互いが納得できる第三の意見に到達する考え方です。

意見の相違は、優先順位や重点の違いに過ぎないことが良くあります。

何が原因で対立するか、本質を見極めて解決しようとする考え方です。




さて、今回の研修で、私が非常に大きな気づきを得たのは、「ポジション・チェンジ」という発想法です。簡単に言えば、相手の立場になって考えるということです。

実は、意外とこれが実践できていないことに気づきました。

当社が短期間で急成長できたのは、実はこのポジションチェンジを意識的に社員に行ってきたからです。

社員に対しては、徹底的に経営者の立場になって考える習慣をトレーニングしました。

当社に合わないと思って辞める社員は、このポジションチェンジがうまく出来ず、従業員志向のままで考え方が変化できなかった人です。

私は、意識的に独立志向の人のみを採用しました。どんなに学歴が高く、経験があっても、基本的に独立志向でない人は採用してきませんでした。



しかし、入社するときは独立志向であっても、それが弱く、入社後、独立志向がなくなってしまう人が多く現れました。

このような人は、経営者の立場になって考えるポジションチェンジの発想が出来なくなり、結果として顧客からも高く評価されなくなりました。

 

今の私の悩みは、独立志向をなくした社員です。本来、このような社員には転籍を勧めていますが、いかんせん、組織にぶら下がって生きたい人を採用したい企業などありません。

つまり、企業が評価するのは、やはり、顧客志向に立てる人(独立志向でないとここが難しい)なのです。

さて、私はどうするべきか?

 

今まで、私は経営者であり教育者ではないといってきましたが、ポジションチェンジすることにしました。

しばらくの間、徹底した教育者になります。そして、経営者を社員に任せます。というのは、今後のビジョンはかなり明確に固まったのでCEOとしての主要な業務はしばらくの間ありません。

なので、来週の月曜から徹底した教育者になる宣言をします。


心をきたえる痛快!言いわけ禁止塾

2006年06月09日 | 最新ビジネス書評

【心をきたえる痛快!言いわけ禁止塾】PHP(齋藤孝著)

小学生向けの本であるが、大人が読んでも十分勉強になります。

むしろ、大人も子供も読むべき本で、また、社員研修にも十分使える内容です。

今後、顧客にも薦めたい本です。

言いわけをすることは、習慣であり、習慣化は行動パターンになって現れます。

悪い習慣は、自分の意思で断ち切ることができるので、何が自分の悪い習慣かを認識できれば、改善していくことができるようになります。


しかし、多くの人は、『言い訳』ではなく、『言い分』と思い自己否定することはできません。

それは、自信のない人が、自己否定をすればさらに自己嫌悪に陥るからです。自己否定とは、本来、自分に自信がある人だけが出来ることなんです。

そのため、自信のある人は、自己否定をし続けることで益々成長し、自信のない人は、自己否定することが出来ないので、益々、自分の殻にこもってしまいます。

この殻を破ることが非常に困難なことなのです。変われない人とは、変わりたくない人なのです。

変わりたくない人に、変わることを強要することは、本人にとって苦痛以外の何物でもありません。

 

今の私に必要なのは、社内に教育者を持つことでしょう。
教育者は、社員をクライアントと思い一人の落ちこぼれも出さないようにしなくてはなりません。

経営者と教育者は相反するものであり、一人が二役するよりも、役割分担することが効率的です。

 

この本では、言い訳する習慣を排除し、ネガティブ・マインドから脱出する方法が易しく説かれています。

ヒューマンスキルの教育は、子供のうちに徹底すべきなのでしょう。

真の教育とは多分、小学生の段階で決まってしまうのかもしれません。

 


10万円全員にプレゼントキャンペーン実施中

2006年06月07日 | 楽しいお知らせ

名古屋・大阪支社設立記念キャンペーンとして、

当社、経理専門紹介事業部において、
本人または紹介者全員に

【10万円プレセントキャンペーン】
を実施しております。



詳しくは、HPをごらんください。

 

特に、経理マネージャー職の引き合いが多数ありますので、お問い合わせください。


技術はお金で買える

2006年06月05日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

技術はお金で買えると言う事実をどれだけ多くの経営者が気づいているだろうか?

技術にこだわれば、技術の成長スピードが会社の成長を制約してしまう。

マーケットにこだわれば、上がった収益によって、人も技術も調達することが出来る。


往々にして、小さな企業ほど、「技術力」を自慢するが、技術力は主観的評価に陥ることが多い。

主観的評価ではなく、客観的評価はマーケット(顧客)によって定められる。



顧客が要求するサービスを提供すれば、企業はマーケットに受け入れられる。


しかし、同業者を意識し、技術的差別化にこだわれば、顧客不存在になりかねない。


競合他社と技術的競争をするのは、我々のような技術屋にとっては心地よいものではあるが、顧客が真に要求するサービスになっているとは限らないことに気づく必要がある。


さらに、マーケットを押さえれば、必ず技術は後から付いてくる。
成功している企業の大半は、技術志向ではなく顧客志向なのである。


自分が大切と思うことと、社会が大切に思うことは、往々にしてずれているのである。

 

 

顧客は素人であり、競合他社は、玄人である。

素人からの評価より、玄人から評価される方が嬉しい。


そのため、玄人受けする技術にこだわって、顧客からは評価されなくなるのである。