久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

東京コンサルティンググループ(TCG)は、日本企業の収益改善・国際化をトータルサポート!!

給料は、今の10倍を目標にしよう!

2006年04月30日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

先日、名古屋・大阪に出張したついでに、PW時代の昔の友人に会いました。

彼とは、名古屋のTAC時代からの友人で、久しぶりに本質的な議論が出来ました。

彼は、私よりも3年早く独立しています。会計士の2次試験の合格は、私よりも1年遅かったので、かなり早い独立といえます。

はじめは、資産税を中心に顧客を拡大し、今では、一人当たり売り上げ2千万円という、かなり高付加価値の会計事務所として成功しています。


私は、もともと独立する気持ちはなかったのですが、独立後の彼の成功を聞くと、独立とは意外と簡単なことかもしれないと思いました。

ただ、彼のすばらしいのは、最初から独立を意識して勉強していたことです。

PWでは、給与に占める残業代がかなり多くあり、残業を多くする人の方が所得が多くなる傾向がありました。

残業が多くなる人とは、言ってみれば、仕事の要領が悪い人です。

PWでは、出来る人には、昇進で差をつけるので、残業代による所得格差は気にするなといってましたが、サラリーマン思考の人間が気にしないはずはありません。


結果として、多くの人は、要領の悪い仕事をし続けていたようにも思えます。
(というより、PWでは、いかに長く仕事をするかが、重要といった雰囲気がありました。)

 

サラリーマン時代、賞与で100万円もらうのは、大変なことですが、独立した彼は、1件、税務顧問先を増やせば解決してしまいます。

サラリーマンとは、枠組みが異なるのです。


こんな彼をみて、私も独立を意識したのはいうまでもありません。
多分、彼がいなければ、独立することはなかったでしょう。それほど、影響を与えられました。


私は、独立したとき、収入5千万に目標設定しました。これは、PWの代表社員の収入と同じで、私も成功した会計士になりたかったのです。

この目標は、売上ベースでは、2年9ヶ月目に達成できました。



どうせ、人生はがんばらなくてはならないのです。であれば、人が作った枠組みの中で戦うより、自分で枠組みを作ったほうが楽しいに決まっています。

そうすれば、自分の給与は、自分で決められるのです。


年収を2倍にするというような小さな目標を立ててはいけません。
それは、今までの枠組みの中での思考に縛られているのです。

どうせなら、今の10倍に目標設定してください。

そうすれば、今、自分が何をしなければならないかが見えてきます。
10倍に出来ないと思う人は、最初から戦わずして負けています。


そのような人は、
プロになる才能のない人なので早くあきらめたほうが良いです。



我々の組織は、アメリカ型のパートナー・シップを目指しています。
【パートナー単位での独立採算制】です。


従って、顧客を取れる人にとっては、独立したと同じ状態を組織の中で出来ます。

逆に、顧客を自分で開拓する能力のない人にとっては厳しい組織といえます。



プロフェッショナルとは、自分の給与を自分で決められる人です。

早くお金が欲しいと思う人は、自分で顧客開拓できるようになりましょう。



全てはそれで解決するはずです。

解決しないとすれば、あなたには、プロフェッショナルになる才能がないだけです。


プロの厳しさを認識した人だけが、プロの楽しさを享受できるのです。



自分が目指しているのは何か?
本当に、プロを目指しているのか?
ただ、資格だけを取ろうとしているのか考えて見ましょう。

目の前の壁は、自分の『依存心』が作っているのです。







名古屋・大阪支店の物件が決まりました

2006年04月28日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
本日は、大阪でビズアップさん主催による私の講演会があり、関西地区の税理士事務所の所長向けに、幣事務所の成長戦略についてお話をさせていただきました。
約20名ほどの税理士の先生が参加してくれました。



大阪に行った帰りに大阪の物件を見て即決しました。
前日は、名古屋の物件も決めました。


名古屋は、名駅前で27坪程度、大阪は、大阪駅・梅田駅から10分程度のところで35坪のオフィスとなります。


私が、8年前に代々木で事務所を作ったときは、9.5坪でした。

スタートアップの時は、社員は一人もいませでしたが、スタッフ用の椅子を含め5つ購入しました。PW時代の上司(パートナー)が、オープンしたときに来てくれて、こんなに椅子や机を買って大丈夫なのか?と心配してくれました。

私の中では、直ぐにスタッフがいっぱいになるであろうと思って買ったのですが・・・・


9.5坪の代々木の事務所は、2年半で引っ越すことが出来ました。
次に移ったのは、新宿の38.5坪のオフィスです。

私の中では、4倍の大きさにしたので、ここに10年くらいはいるかもしれないと思っていました。代々木のオフィスの大家さんが、内装工事業をされている業者だったので、新オフィスの内装工事を、前の大家さんにお願いしました。


大家さんがその時言った言葉が、『ここも2年くらいでまた出て行くんだろう。』
私は、2年で出られるはずがないと思ったのですが、その言葉は、強烈に私の中に刷り込まれました。

事務所が大きくなって出て行くときには、また、代々木の前の大家さんに内装をお願いしようと思ったのです。


38.5坪の新宿オフィスは、結局、4年半いました。
原状回復工事は、もちろん、前の大家さんにお願いしました。
さらに、昨年、11月にオープンした横浜支社の工事もお願いすることが出来たのです。



私にとって、9.5坪の代々木の事務所は、私の原点です。
今、事務所で当時の事務所で勤務したスタッフは1名しかいません。現在の株式会社人財開発の社長のみです。当時は、アルバイトとして、働いていました。



それから約8年、事務所も大きく変わりました。
しかし、32歳で独立したときの情熱は、今も変わっていないつもりです。

人生は、40歳からが本番です。
人生に収穫時期などありません。


大阪・名古屋でも全力でぶつかるのみです。
初めてのことを不安に思うことなく、楽しんで今後も仕事をしていきたいと思います。
大阪と名古屋の事務所が大きくなり、また、引越しできる日を楽しみにしています。

名古屋・大阪支社長のみなさん。がんばってね。期待しています。









【お金で手に入れられないもの】

2006年04月24日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)


いくらお金があってもお金で買えないもの・・・・

 

それは『時間』です。


時間はすべての人に等しく与えられます。
しかし、人の持つ『時間密度』には大きな個人差があります。

時間密度の高い人生を送っている人は、同じ長さの人生でも
より多くのものごとを成し遂げることができます。


ではその時間密度の差はどこから生じるのか?

 

 


 まず、どれくらい『多様な価値観』を持っているかが重要です。

 多様な価値観を受け入れることができた人は、ありふれた事象を多角的に捉え、より本質的な気づきを得ることができるようになります。

 凡人が表面的にしか見えないものでも優れた人間は本質をしっかり見極め、より有効な知識を得ることができるのです。


 多様な価値観を受け入れるには多くの『出会いや経験』が必要です。


 旅行をしたり環境を変えたりすることは多くの価値観を取り込むチャンスです。

 本を読むこともとても有効な手段です。

 過去の偉人たちの言葉には本質を知る人間ならではの重みがあり、年月が経っても色あせることがないからです。


 価値観の多様化は人生の時間密度を上げることにつながります。



  ただ成功した経営者ほど自らの価値観に対する自信が深まり、新たな価値観を受け入れることができなくなっていきます。

 

 これは経営者に限ったことではなく、人は成功すればするほど己の価値観へのこだわりを戒め、自らの枠を広げていかなくてはいかないのです。







 
 今回のメルマガは、システム担当の社員が書いてくれました。

 というより、私がサボってしまったためです。

 さて、『時間密度』といえば、私の好きな経営者の一人のワタミの渡邊社長が、人の2倍の密度で生きるということを言われます。


 人生は、一人一人に同じように1つだけ与えられます。
 しかし、その生き方は、人により様々ですが、僅かのきっかけで、人生が大きく変化するのも事実です。

 変化のきっかけが、ここでいう価値観の転換ということでしょう。

 価値観の転換=人としての成長

 
と思います。
 成長する人とは、『無知の知』を知っている人です。


 戦後の誤った教育の中で、思想を教育現場で排除してしまったために、多くの若者は、過度な個人主義に走り、思想を持つことを『宗教的』といったりもします。


 日本が国際社会の中で生き残るためには、まずは、『この国を愛する』ことから始め、ナショナリズムではなく、「正しい愛国心」の中から、正しい価値観を形成する必要があります。


 『志』のない人は、経営者としても失格です。


 より大きな志をもって、この国を背負って立つ一人でも多くのリーダーが求められているのです。



支店の展開方法は、囲碁と同じ戦略で

2006年04月24日 | ビジネスの感性

当期と来期は、東京税理士法人グループにとって、支店展開を加速させる時期と思っています。

私は、囲碁は、全く強くないのですが、支店の展開方法は、囲碁の戦略と基本的には同じと思っています。

まずは、碁盤に相当する地域の選定が最初に重要となります。
つまり、碁盤の範囲を、関東のみにするのか、日本にするのか、世界まで広げるのか?

私は、今年の1月にニューヨークにTAX HOUSEの関係で出張に行き、国際戦略を考えました。ニューヨークで思ったのが、『ニューヨークで支社を出すことはありえない』ということです。


それは、既に会計市場が日本と同じように成熟し、参入の余地がないと思ったからです。しかし、このニューヨーク出張がきっかけとなり、中国進出を思いつきました。

そして、2月に『東京税理法人』を立ち上げたのです。
なぜ、東京税理士法人を立ち上げたかというと、『支店展開』するためです。

久野康成公認会計士事務所は、公認会計士法上、2箇所以上の事務所を持ってはいけないことになっております。

しかし、税理士法人は、支店の設立が認められているからです。

税理士法人を設立するに当たって、弊事務所スタッフに、社名の募集を行いました。

実は、グループのコンサル部門である株式会社人財開発の社名も、スタッフから募集したものです。

多くの人が社名を提案してくれましたが、私自身がしっくりするものがなかったので、迷っていました。

そこで、もう一度、社名の本質を考えました。神田昌典氏が、特に企業が小さいときは、カッコいい社名をつけるのではなく、その企業がどんな事業を行っているのか、コンセプトを明確にするシンプルな名前をつけることの方が、マーケティング上、非常に重要であるという言葉を思い出したのです。

この発想に従って、私は、なぜ、税理士法人を立ち上げようとしているのか、設立理念に立ち返りました。


それは、『支店展開』にあったのです。そして、支店展開したときのその場所におけるブランド構築の重要性を考えました。

そこで浮かんだ名前が、『東京税理士法人』です。

この『東京』というブランドは、完全に海外を意識したものです。

東京税理士法人 香港事務所
東京税理士法人 上海事務所
東京税理士法人 北京事務所

今後、支店展開しようと思っている地域で、東京ブランドは絶大です。
『東京三菱銀行』が、東京ブランドをはずさなかったのは、海外を意識したためです。

国内だけ考えるのであれば、三菱銀行で十分ですが、海外でもブランドとしては、『東京』が、絶対に必要だったのです。


スタッフの皆さんが考えてくれた名前と比較すると、あまりにもシンプルで拍子抜けするようなものですが、私自身は、戦略的に考えて非常に気に入っています。


さて、本論から外れてしまいましたが、支店展開と囲碁の戦略を結びつけて考えて見ましょう。

まず、地域的マーケットサイズを考えた後、支店の出店の方法が問題となります。


出店方法は、競合他社との力関係も重要となってきます。

良い事例が、ダイエーとイトーヨーカドーの地域戦略です。かつて、売り上げトップを走ったダイエーは、当然、くまなく全国展開を行いました。これに対して、収益性と成長性の両面を考えたイトーヨーカドーは、特定地域に対して固め打ちしてきました。

例えば、コンビニでも、特定地域を守るためには、非常に近い場所に、2店舗出店することがよくあります。これは、コンビニの狭い商圏の中で、優位に立つ方法です。


囲碁で言えば、最終的には、碁盤全ての陣地確保の大きさで勝負が決まるのですが、石を打つ『順番と場所』が、戦略となるのです。


最初に打った石と近いところに次の石を打てば、その周辺は強くなりますが、他の場所は全く手付かずとなります。

逆に、最初の石と遠くに打てば、攻めの体制とはなりますが、守りが弱くなり他社の参入を容易にさせます。


我々が支店を最初に『横浜』に出したのは、昨年11月です。この時、東京本社は約180名体制となっており、支店を展開しても、東京での守りの体制が出来ていると判断したためです。

そして、今年、6月には名古屋・大阪支店を同時開設し、予定としては、今年の12月に福岡支社(株式会社人材開発)と香港事務所(東京税理士法人)同時開設しようと思っております。

さらに来年度中に、上海事務所・北京事務所(東京税理士法人)を同時開設するつもりです。全てできれば、国内5箇所と海外3箇所の拠点ができます。これで、第1期支店展開は、『終了』します。

(なぜ、同時開設するかというと、双子戦略を思いついたからです。子育ては大変ですが、二人同時に生めば、1.5倍の苦労で済むからです。)



ここまでが、囲碁でいう『序盤戦』での石の配置図です。

『中盤戦』は、その石に対して、守りの石を桂馬飛びで配置することになります。

これは、市場浸透戦略です。
簡単に言えば、その地域に根付き、ひたすらシェアアップを図ることです。



東京から離れることは、もちろん戦力が分散します。

しかし、支店を作ることによって、新たなリーダーを育成すること、国際税務を企業が必要としていることを考えれば、メリットの方が遥かに大きいと思えます。


当期と来期は、『投資の年』です。
このような早い成長と投資が可能になるのも、株式会社人財開発の業績が非常に伸びているためです。


業績が良いときこそ、次のビジネスのために投資する時です。人材ビジネスは、日本の少子化を考えれば、長く続くものではありません。



中国を中心とした、国際会計事務所として我々は早急に脱皮を図らなくてはなりません。



神田昌典氏がブログを閉鎖

2006年04月23日 | ビジネスの感性

大変悲しいことに、私が好きな神田昌典氏のブログが終了してしまいました。終了理由も、また、悲しい理由です。
以下、最後のブログの全文を掲載しました。

 

 

 

ブログ読者の皆様へ

いつもご愛読、ありがとうございます。今日はちょっと悲しいお知らせです。
どんなに楽しい活動にも、必ず終わりがあります。このブログ「毎日が奇跡」は、2004年9月からはじめました。すでに1年半書き続けてきましたが、ここでいったん休憩させていただき、また新しい形で、いつか将来、再スタートさせていただきたいとおもいます。

ブログは私にとっては、通常の仕事の合間に、どうしても伝えたいことがでてきたときに、さっと書いて、さっと発表できる、とてもありがたいメディアでした。駄文にもかかわらず、多くのコメントを寄せていただき、心より感謝いたします。私自身もとても刺激となりました。そして、ここに訪れる方のコメントの質の高さを、私は誇りにしております。

いったん休憩させていただくに際して、ブログを一年半やってきたことの感想を共有したいとおもいます。たぶん、ここを読まれていらっしゃる方は、みなさんブログをおやりになられているとおもいますので、私のいいたいことを感じ取ってくださるとおもいます。

辛口になりますが、ご了承ください。また本件については、「毎日の奇跡」をいったん休憩するために、コメント欄も設けませんので、個々人のご意見はトラックバックにて、みなさんご自身のブログで、ご賛同・ご批判いただきたいとおもいます。

いまからお話することは、本ブログに対するコメントではなく、ネット社会全般についての、一著者からの希望です。私は、導入期にあったネット社会についても、そろそろ礼儀や品性を確立するタイミングにきているとおもいます。

具体的にいいますね。私の著作は、どんな著作でも毀誉褒貶がつきまといます。私のスタンスは、建設的な批判は喜んで受け止める、ということです。批判は、より深く考えるためのエネルギーに転化することができますし、また批判する側も批判を通して、自らの考えを深めていくことができます。批判する自由を持つことは、社会全体が洗脳されることを拒絶し、自らの脳で考え行動するために必須なことであると、私は考えています。

しかし、批判する側も自由と同時に、責任を有するはずです。ネット社会の問題点は、バンドルネームという匿名性を利用して、自分は安全なところに身をおき、他人を誹謗中傷するということです。
このような行為を、日本語では卑劣、卑怯といいます。
しかもまともに作品の行間・意図も理解することもできず、自分の勝手な解釈で集団が個人のブログや著作のレビューを攻撃するなどの行為は、私は集団テロ行為と考えます。

いったい、それでひとがどれだけ傷つくのか、分かっているのでしょうか? 
著者もひとりの人間です。
内容についての建設的な批判は知識の集積になりますが、人格についての批判は悪意の連鎖になります。

ネット以前の環境では、批判があった場合には、必ず本名で投書をするのが礼儀であり、当たり前の習慣でした。匿名による批判は、精神的に未熟なものの文章として、即座にゴミ箱行きだったのです。ネットのいいところは、双方向で意見を言い合えることです。ですが、そのメリットを享受するためには、同時に場に参加する方の礼儀・品性が問われます。

このブログに集ってくださった方は、とても礼儀も知性も素晴らしい方ばかりでしたので、上記のことをみなさんに訴えてもまったく意味はないのですが、それでも言わざるを得なかったのは、こうした下品な文化を日本に築くべきではないと考えるからです。

これからますます活躍するみなさんが誹謗中傷、悪意に晒されたとき、この文章が役に立ってくれればとおもいます。批判とは、いままでの自分の悪かった点を整理し、良かった点を継承し、次のステージに備えるための出来事です。ですから批判を自分のものとして消化したときに、あなたはさらに大きなステージに向かいます。このように建設的な批判を受け入れることは大切です。しかし、吸血鬼はいるのです。ひとを攻撃することで、他人を落ち込ませ、傷つかせて、自分のエネルギーとする吸血鬼が・・・。未熟な中傷を繰り返す吸血鬼に、あなたが傷けられてしまうことは、まったくもって才能の損失です。

私も若いときには、吸血鬼でした。よく他人を攻撃しました。そして、その攻撃するエネルギーを、自分が一歩を踏み出すために使ったときに、自分とまわりの人を愛することができるようになりました。社会は自分で考える、洗脳されない強い人間を求めています。その強さを、他人の中傷に使わずに、理想とする社会を築くために、お使いください。偏狭な自己愛のために中傷・攻撃しあう社会より、お互いの違いを認識し、多様性から学びあう社会を築くために、あなたのエネルギーをお分けいただければとおもいます。


香港市場の今後

2006年04月21日 | ビジネスの感性

昨日は、香港を拠点として中国ビジネスのコンサルタントを行われている石井氏にお会いさせていただきました。

石井氏は、『望郷と訣別を(中国で成功した男の物語)』(文集文庫)
の主人公でもあります。

香港でテクノセンターの代表幹事をされて、日本から中国進出をする企業に対して精力的にサポートをされております。

実際に、お話を聞いてみると本などでは、分からない情報を持たれております。


香港では、既に多くの会計事務所が進出しております。私自身、それほど多くの日本企業向け会計サービスが充実しているとは知りませんでした。

しかし、まだまだ、需要はありそうです。特に、香港は、タックス・ヘイブンとして、中国本土に進出する企業の上陸地点にもなっております。

石井氏からも、中国進出は、香港を足がかりにすることが良いと勧められました。

タックス・ヘイブンを目的とした企業が多いので、サービスの主体は、弊社『人財開発』で行っているサービスよりも、純然たる税務サービスや親会社
に対するトランスファー・プライスに関するサービスが高付加価値サービスと言えそうです。


という分けで、私も当初、株式会社人財開発の香港支社を最初に設立しようと思っていましたが、作戦変更し『東京税理士法人 香港事務所』で中国に上陸しようと思いました。


実は、香港のプライスウオーターハウス・クーパースの日本法人サービスのトップが、私のPW時代の同期が行っております。
彼は、私と同じように研修生でPWに入社し、シニアになったときからPW香港事務所に渡りました。私の同期の中でも、最も活躍している一人です。

最近、私のPW時代の同期が様々な場所で活躍していると聞きます。
私も、40歳となり、いよいよ人生本番を迎えました。


今年は、加速成長するための『ステップ!』の年です。
私も、同期に負けないように世界的視野で、今後の30年の会計業界を考えていきたいと思います。




ネット上での人権侵害について

2006年04月18日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

最近、HPやチャット、2ちゃんねるに代表される掲示板での名誉毀損・侮辱・信用毀損・営業妨害等が問題となっております。

憲法で認められる『表現の自由』との線引きの問題です。


2ちゃんねるも既に判例では、誰にでも開示される公の場として認識されています。筑紫哲也氏がいった、単なる『便所の落書き』というレベルではなくなってきているのです。


当社もその線引きを、法的に明確化させようと思っております。
顧客を含めて、今後、益々このような問題が多くなっていくと思います。


特に個人のプライバシーに関しては、個人情報保護法が制定されたため、市民の関心は高くなってきましたが、企業に対するものとしては、プロバイダー責任法が制定され、プロバイダーの書き込み者に対する守秘義務責任を軽減させました。

これによって、名誉毀損された企業は、書き込みを行わせているプロバイダーを訴えるのではなく、書き込みを行った本人を名誉毀損等で訴えることが可能になったのです。


ここで、私が思ったことは、普通の人が知らない間に犯罪者になるリスクです。

ライブドア事件のときは、経営者が知らない間に犯罪者になるリスクを考えました。


しかし、チャットや掲示板での名誉毀損は、書き込んでいる本人に、犯罪を犯している意識がなくても、結果として犯罪者になる可能性があるのです。


このようなインターネットのような道具が存在しないときは、犯罪者は、自分が犯罪を犯しているという意識の基に犯罪を犯していました。


しかし、今は、犯罪者に犯罪の意識がなくても、結果として犯罪を犯すことになりうるのです。



これは、相当、我々自身が気をつけなくてはなりません。
何気ない行動が、取り返しの付かないことになる可能性があるのです。

インターネット社会は、人類が始めて経験するものです。
もちろん。法律も後追いになってしまっています。


そのような中で、『表現の自由』と『名誉毀損』の線引きをどのように考えるのか、我々自身も考えざるを得ないテーマになってきているのです。







【人口が減少する中で如何に戦うか?】

2006年04月17日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

企業の基本戦略は、日本の人口ピラミッドを反映したものでなければならない。

人口ピラミッドは、企業戦略の30年先までを示唆するものである。

ほぼ全ての産業が、戦略転換を余儀なくされる。




人口ピラミッドを反映させた企業戦略を作る必要性は、ドラッカーが生前強く主張されていたテーマです。

例えば、日本の人口減少によって、長期的には、不動産は有り余り、地方では値段が付かなくなり、売買もできなくなるとも言われています。

当然、それに伴い、建設業にも大きな影響が出ることは明白です。


しかし、このような影響は、特定産業だけではありません。ほぼ、全ての産業に対して言えることです。

我々は、現在、人材派遣モデルで急成長して来ましたが、若い労働人口も今後、急速に減少すれば、人材調達も苦労するようになります。


労働者問題で、60歳以上の就労者に着目したとしても、対症療法でしかありません。せいぜい、数年問題が先送りされるだけです。


このような問題に対応するためには、事業のボーダレス化・国際戦略をとる必要があります。海外の外注先の活用・海外事業展開が必要になります。

既に、金融業は、完全にボーダレス化され、SI業もインドを中心に外注化が進んでいます。

メーカーも中国やアジア中心に展開されて来ました。


現在企業が持っている基本戦略が、人口問題の課題を解決できているか否かが、今後、10年先にも生き残っている企業になれるかだと思います。


今度来る不況期は、今までとは構造的に異なる2度と回復することのない不況になるはずです。

右肩下がりで継続的にGNPが下がり続ける中で、生き残れるビジネスを展開できるかが今後の勝負といえるでしょう。

日本のイギリス化現象は、もう始まっているのです。

 




上海で活躍する名南経営

2006年04月16日 | ビジネスの感性

先日、名南経営の東京事務所の営業担当者の方とお話しする機会を得ました。

名南経営といえば、2500社のクライアントを有する名古屋最大の会計事務所です。

約5年ほど前に、上海に進出し、会計計算センターを立ち上げられました。既に40名のスタッフが上海事務所に在籍されているそうです。

最初は、自社の記帳代行のコスト削減のために設立されたそうですが、それが、かなり、順調にできたので、他の会計事務所のアウトソーシング先になるために営業しているそうです。

1仕訳が15円前後程度(納期等によって変動)なので、おそらく、日本最安値での価格設定ではないでしょうか?

日本で、同じようなサービスをしている企業は、60円程度の価格設定をしているので大きく格差があります。



将来的には、記帳代行だけではなく、当然ながら、電子申告での申告書作成も上海で行うそうです。


私は、このようなサービスを、自社のHPでライブドアが行う、もしくは、ライブドアが行わなくても誰かが必ず行い、実質的には税理士は要らなくなると書きました。



ライブドアではなく、名南経営だったんですね。
話を聞いていると、業界を構造転換させる勢いがあります。


私が、多くの会計事務所の所長とお話をして感じるのは、大きな会計事務所の所長ほど、危機感を持っているということです。だからこそ、業界を変革させる力を持つのです。


会計事務所は、今後、ますます淘汰が進みます。
私が描く将来の姿は、日本では、10社程度の大手の税理法人の寡占市場ができあがると思っております。

監査法人が実質4社になってしまったように、税理士法人の競争激化と寡占化は止められないものです。もちろん、専門化した小さな税理士法人は数としては、多く残るでしょうか、今までのように、それが主流となることはありません。


私自身も改めて、市場シェアの重要性を考えさせられました。

我々の経営環境は大きく変化しております。

全体感を見失うことなく、拠点展開を行っていきます。
まずは、6月オープン予定の名古屋・大阪支社の立ち上げに全力を入れます。そして、我々も来年、中国進出を果たしたいと思います。

 

我々の戦略として、計算センターを立ち上げる予定はないので、アウトソーサーとしての業務を行ってくれる企業は魅力的です。

成功者が既に上海にいるので、非常に心強く感じます。



【給料は、誰からもらっているか?】

2006年04月13日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
できない従業員は、会社からもらっていると思う
できる  従業員は、顧客からもらっていると思う


その結果・・・




できない従業員は、依存心が高く、会社に依存してしか生きられないので、会社からの評価が気になる。

できる従業員は、自立心が高く、会社に依存していないので、顧客からの評価が気になる。




できない従業員は、会社が自分を適切に評価してくれないと思った場合、不平・不満を言って、正しく評価してくれる会社に行くために『転職』する。

できる従業員は、会社が自分を適切に評価してくれないと思った場合、顧客からの適切な評価を確かめるために不平・不満を言うことなく、『独立』する。





できない従業員は、転職した後も、同じ不平・不満を言って、さらに正しく評価してくれる会社を探すために転職を繰り返す。

できる従業員は、独立後、『真の自分の実力』を知る。



ただし、多くの人は、そこで始めて、会社のブランド力の大きさを思い知らされる。


『真にできる従業員』は、成功へのファースト・ステップとなる・・・




成功するまでのハードルは高い。くれぐれも自分の実力を過信しないように。



経営者は、誰のために働くか?

2006年04月10日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

 できる 経営者は、顧客のために働き、
できない経営者は、社員のために働く。


非常に多くの中小企業の経営者の特徴は、『会社は社員のため』にあると言うことです。。

従業員の雇用を守ることを第一に考える人が多いようです。


経営者は、目の前の社員に嫌われたくはありません。
会社に対して、不平不満が起きない様に、『社員の為に会社は存在する』といいたくなる気持ちもよくわかります。


しかし、ここには重要な誤りがあります。

今の社員のレベルやサービスに対して、顧客は満足しているでしょうか?
現状の社員を満足させようとすれば、顧客がないがしろにされかねません。


このような意見に対して、
『社員満足』あって、初めて『顧客満足』があるという言い方をする人もいます。

この言葉は、社長が顧客満足ばかり訴えても、社員が満足していなければ、顧客を満足させられないという意味です。

その結果、社員は、会社に『社員満足』を訴えかけ、経営者もそれに同調し、社員満足させられるような、福利厚生等に力を注いでしまいます。



その結果、顧客は、離れていくのです。


目の前にいる社員は、不平不満を言いますが、顧客は、ただ、買わないという選択をするだけです。

なにも言わずに離れていくのです。



顧客に焦点を当て続け、顧客満足こそが社員を満足させられる最大の要因であるというスタンスを、経営者は絶対に崩してはなりません。



中小企業の経営者に、『従業員の為』という人が多いといいましたが、そのような発想をしているから、結果として、中小企業の域を脱することができないと思います。


『愚痴をいう社員』の言うことよりも、『顧客の声なき声』に耳を傾け続けられるかが、経営者としての資質と言えるでしょう。







【自分が欲しいと思うものは誰でも欲しい物】

2006年04月06日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

自分が価値があると思うものは、他の人もその価値に気づいている。
その結果、得るために競争が激しくなったり、価格が上がってしまう。

まだ、他人が気づいていない価値に気づくことができるかが、ブルーオーシャン戦略(非競争戦略)の基本。



まずは、自分が目標にしているものを他人も欲しがっているものか考えてみよう。

みんなが欲しがるものを、自分も欲している場合は、得られない可能性が高い。(無駄な努力になる可能性がある。)


 

話は変わりますが・・・
少し前に、当社の朝の研修を見学にこられた社長が次のような感想をおっしゃられました。

「伸び盛りの頃のCSKのようだ。」

私は、CSKについては、大きくなった後の事しか知りませんが、その社長は、かつて記者をしていたそうで、伸び盛りのCSKに取材に行ったそうです。

そこでは、廊下にまで聞こえるほどの大きな声で3分間スピーチをしていたそうです。とにかく、「勢いだけ」はあったそうです。


新たに市場に切り込もうとする場合は、この「勢い」が非常に重要です。



我々は、直ぐに評論家になってしまい、自ら行動をしようとしません。
顧客である経営者は、評論家の言うことは聞きたくないのです。

自らともに行動してくれるパートナーを求めています。


今、我々の会社は、まさに古い業界を変えようとしています。
古いからこそ、業界そのものが硬直化してしまい、変化がおきません。

だからこそ、大きなチャンスがあるのです。


天守閣を攻め落としたければ、まずは、「外堀を埋める」ことに専念すべきです。

まともに天守閣を攻めても、この業界は歯が立ちません。しかし、外堀を埋めれば、攻めるのは簡単です。


それが、「市場シェア」に着目することです。
人は誰でも「質」に着目します。

しかし、それは、誰でも考えることです。

大きくシェアを最初にとれば、攻める道具は整います。

人材も資金も豊富になります。

(ただし、ダメな人は、シェアをとるために低価格戦略を立てます。これは本当に、確実に失敗するので、くれぐれも気をつけましょう。)

値下げせずに、シェア・アップする方法でなくてはなりません。


大半の場合、この方法は、今戦っているマーケットには存在しません。
実は、他の業界で成功しているモデルを応用することによって得られます。

我々は、経営コンサル会社モデル・派遣会社モデル・紹介会社モデル・人材コンサル会社モデルを研究し、会計業界に応用しています。


異業種で成功してしるモデルは、税理士・会計士業界にはないので、いわゆる『ブルー・オーシャン戦略』(非競争戦略モデル)を使うことができるのです。

この結果、競争状態がなくなりオンリーワンとなれるのです。
我々は、僅か2年で、会計・財務専門派遣で業界のトップシェアを得ることができました。

(というのは、会計・財務専門派遣会社は、会計事務所が片手間程度で行っているところしか存在していないので、ちょっと頑張れば、簡単に業界1位になれるのです。税理士業界でまともに戦って業界1位になることは不可能です。)

しかし、特定分野で高収益を上げれば、現在は、宣伝活動・マーケティング活動も税理士業界は解禁されているので、一気に攻め落とすことができるようになります。

私は、あくまでも税理士であり公認会計士です。
自分を育ててくれた業界に恩返しするために、徹底してこの業界を機軸にビジネス展開をします。

派遣会社を経営しているわけではありません。
一気にこの業界を変えるための戦略を考え続けているのです。



何かを得たければ、得たいものを直接得ようとしてはいけません。

なぜなら、それは、誰もが欲しい物なので、競争が激化してしまいます。


「外堀を埋める」戦略を常に考えなければ、討ち死にするだけです。



 


ダイエットは失敗する

2006年04月05日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
私は、何度もダイエットに失敗しましたが、ここ2が月で約6キロの減量に成功しました。

なぜ、成功したかというと、目標設定を「ダイエット」ではなく「治療」にしたためです。

なぜ、治療しなければならなかったかというと、1月の検診で、「肝脂肪」「肝機能の低下(γGTPの上昇)「糖代謝の低下」「高血圧」が指摘されたためです。

言ってみれば、全ては贅沢病。。


ドクターからは、肉を食べることを止めて、野菜と魚中心の食生活にして適度な運動をしろといわれました。


独立してから、年々、体重は増え続け(8年で約10キロ)、何度も痩せようとしましたが、ことごとく失敗の連続でした。

ダイエットとは、食事を制限することで、行うものにとって苦しいものだからです。つまり、一旦は成功したかのように見えても、苦しさから開放されようとしたとき、簡単にリバウンドしてしまいます。



今回の成功は、目標設定そのものを高めたことによって、プロセスの苦しみから解放されたことが最大の要因と思います。つまり、ダイエットよりも辛い病気をイメージトレーニングすることによって、ダイエットそのものが全く苦にならなくなりました。

ダイエットとは、体重を減らすことが目的ですが、治療は、病気を治すことが目的で、減量は手段にしか過ぎません。


目標設定が如何に重要なのか、ダイエットを通じて改めて確信しました。

(そういえば・・・会計士試験の合格を目標設定したときは成績が伸びませんでしたが、合格ではなく、最高の実務家になることに目標を切り替えて勉強したときは、成績が鰻登りに上がるだけでなく、勉強そのものが全く苦にならなくなりました。)



たったの2ヶ月で、体重が6キロ痩せただけでなく、お蔭様で数値も全て正常となりました。
(体も軽くなり、元気一杯です・・・)



ダイエットに何度も失敗されている方は、ぜひ、「ダイエット」をあきらめて、「治療」に専念してください。



【10年後の自分の姿を想像できますか?】

2006年04月03日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)


想像できる人は、人生を能動的に生きている人

想像できない人は、いろんな理由を付けて流されて生きている人



もちろん、想像できない限り、成功には程遠い





先日、ある経営者の紹介で、【夜子ママの店】に行ってきました。

夜子ママとは、最近、テレビにも時々出てくる高級クラブのママです。

子供のころから非常に苦労して育ち、銀座で三ヶ月でNo.1となり、現在は麻布に7億円ほどお金をかけたという店のママをしています。

私が行った日は、夜子ママの出版記念パーティーの日でした。

私も1冊サイン入り(記念撮影付き)の本を買ってきました。



さて、そこで夜子ママが書いた言葉が・・・
『信じて、念じて、努力する』

信念を持って努力することが成功哲学という意味です。


そのような信念を持っているママなので、経営者たちが魅了されるのも当然のことなのでしょう。



何を信じ・・・
何を念じているのか?


努力だけしても一向に成果の上がらない人は、信じるもの、念じるものがないからでしょう。


10年後の自分の姿も見えずに、努力だけすることは、地図を持たずに航海に出るようなものです。

(もちろん、見えないからといって何も努力しないよりは、かなりマシですが・・・)


人生を積み上げ方式で生きている人は、先が見えることはありません。

しかし、ゴールから逆算して生きている人は、能動的に人生を切り開いていくことができます。


松下幸之助の言葉を借りれば、成功とは、『成功するまで続けること』です。


『信念』とは、単なる目標ではありません。
生き方そのものです。

自分に降りかかる全ての問題の根源は、生き方の問題なのです。