① 本から学べる人とは、自分と異なる意見があったら、その違いを分析できる人。
② 本から学べない人は、自分と共感できるところしか印象に残らず、共感できないところは、心の中で反論・反発している人。
本の感想を聞いたときに、『~が共感できました』と答える人は、②のタイプ
これが、いわゆる『バカの壁』である。
私自身、多くの経営書を読んでも、かつては、自分と同じ意見の人を求めていました。
人間は、自分に共感してくれる人を欲しています。
読書も、人間の欲求に従えば、共感者を捜し求めているだけとなります。
しかし、これでは、自分の価値観は一向に変わりません。
重要なのは、自分の意見と同じ人ではなく、異なる人と如何に協和していくのかということです。
よくよく考えれば、180度異なる意見も、強調点の違い、重点の違いに過ぎないことが多々あります。
それに気づけば、異なる意見が問題ではなく、第3の協和できる意見を導くことができるようになります。
私自身は、「ディベート」のトレーニングを行うことによって、異なる立場の意見が分るようになりました。
ディベートでは、自分自身の意見とは関係なく、どちらの立場に立っても議論ができるようになれます。
論理思考を強化する上では、かなり有効な方法と思います。
いずれにしても、多くの人は、読書の方法を間違えているといえます。
いくら読書しても、力が付かないのはこのためです。