久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

東京コンサルティンググループ(TCG)は、日本企業の収益改善・国際化をトータルサポート!!

【本から学べる人  学べない人】

2006年03月30日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

① 本から学べる人とは、自分と異なる意見があったら、その違いを分析できる人。

② 本から学べない人は、自分と共感できるところしか印象に残らず、共感できないところは、心の中で反論・反発している人。


本の感想を聞いたときに、『~が共感できました』と答える人は、②のタイプ

これが、いわゆる『バカの壁』である。



私自身、多くの経営書を読んでも、かつては、自分と同じ意見の人を求めていました。

人間は、自分に共感してくれる人を欲しています。

読書も、人間の欲求に従えば、共感者を捜し求めているだけとなります。

しかし、これでは、自分の価値観は一向に変わりません。


重要なのは、自分の意見と同じ人ではなく、異なる人と如何に協和していくのかということです。

よくよく考えれば、180度異なる意見も、強調点の違い、重点の違いに過ぎないことが多々あります。

それに気づけば、異なる意見が問題ではなく、第3の協和できる意見を導くことができるようになります。


私自身は、「ディベート」のトレーニングを行うことによって、異なる立場の意見が分るようになりました。

ディベートでは、自分自身の意見とは関係なく、どちらの立場に立っても議論ができるようになれます。

論理思考を強化する上では、かなり有効な方法と思います。


いずれにしても、多くの人は、読書の方法を間違えているといえます。

いくら読書しても、力が付かないのはこのためです。


【自分が成長したい人  他人を成長させたい人】

2006年03月25日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

自分はどちらのタイプか考えてみよう。

①自分が成長したい人
②他人を成長させたい人


一般的には、①の人が圧倒多数です。

なぜなら、②を選ぶと、自分の成長を止めて、他人の指導をしなくてはならないからです。


多くの人は、「他人の成長」よりも、「自分の成長」に興味があります。


しかし、人の上に立つ人とは、②のタイプです。
結果として、大半の人は、人の上に立つのではなく、立たれるのです。




人間の基本的な意思決定は、「損得勘定」です。
何が、自分にとって得になるのか、損になるのか?

しかし、それは、自分だけではなく、周りの人のほとんどが、同じような意思決定を行います。

従って、一見、「得」に思えることも、周りの人も同じ行動パターンになるので、結果として得しません。


一見すると、「損」するような行動に、実は成功の秘密があるのです。


多くの人は、自分の成長に関心を寄せますが、人の成長(顧客の成長等も含めて)に関心を寄せません。


自己中心の人は、決して得し続けることはないのです。


心から他人の為に働ける人になる必要があります。
人間は、元来、自己中心的なので、この実践が難しいのです。



従って、「信じること」が重要になります。

「損して得取れ」や「情けは人のためならず」などは、成功哲学といえます。

何を信じて生きるのか?何のために働くのか?

 

生きる上での価値観の見直しは、定期的に行わなくてはなりません。

 







【学ぶ人は、アマチュア 教える人が、プロ】

2006年03月23日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
「プロフェッショナル」は、常に教える側であり、対価をもらう。
「アマチュア」は、常に学ぶ側にいる。


いま、学んでいるアマチュアもいつかは、プロフェッショナルになりたいと思って学び続けている。


しかし、学び続けている限り、アマチュアのままである。

それは、教える日を決めずに学び続けているからである。



もちろん、教えるためには、学ばなければならない。


しかし、「学ぶこと」ばかり意識した人は、いつまで経っても教える側にならない。

結果として、アマチュアのままで終わってしまうのである。


人に教えて対価をもらう日を決めて学ばなければ、プロフェッショナルになることはない。

多くの人は、自分には、経験や知識がないから、まだ、教えられないと言ってしまう。


しかし、足りないのは、経験や知識ではない。


「勇気」である。



多少足りなくても、情熱を持って、教える側に立とう。

プロフェッショナルとは、周りがプロと呼んでくれるのではない。

まずは、自分自身で、自分をプロフェッショナルと呼ぶことである。


そうすれば、今すぐにプロフェッショナルになれる。
今までと見る世界が全く異なってくる。


私が青山監査法人にいたときに、どうしても自分自身、営業力をつけたかった。

何かを効率的に身につけるには、身に付けたいことを人に「教えること」であることは知っていた。

そこで、「営業部門の生産性アップ」のツールを2ヶ月程度で完成させ、コンサル・ツールにした。

その結果、営業した経験はなくても、営業マンに『営業を教える』こととなった。



何かを学びたければ、教えることである。

そうすれば、あっという間にプロフェッショナルになれる。







【独立して得られるもの】

2006年03月20日 | 受験生・応募者の皆様へ

独立して得られるものは、地位やお金ではない。

「チャンスと自由」だけである。

独立して失うものは、
お金、部下、ブランド・・・

失うものより、得られるものが大きくなったと思ったときこそ
「チャンス」到来といえる。


優秀な人間は、会社から
「やってはいけない」と言われることに悩む。

そうではない人間は、会社から
「もっとやれ」と言われることに悩む。


独立すると、何かすごいものが得られると錯覚してはいけない。

ただ、上司がいなくなるだけである。

しかし、自分の上司(会社)が、さらなる「顧客への価値提供」の制約になっているのであれば、独立してサービスを行うことの方が、顧客は喜ぶ。


まずは、もっと顧客を喜ばすことを考えよう。
次に、それを今いる会社で実践してみよう。


自分が信念を持って、実践しようとしたことを会社に反対されたときこそ、
「独立」すべき時といえよう。


これが、前向きな独立である。これ以外の理由で独立する人は、まず、成功できない。




自信のある人 自信のない人

2006年03月16日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

成功する人の非常に重要な要素に『自信』の存在がある。

「自信」は、実践を通じて身に付けるものである。

しかし、多くの人は、実践によって「自信」をなくしていく。



実践という方法論は、どちらも同じである。
また、実践によって失敗する数も大差はない。

しかしながら、「自信を付ける人」と「自信を失う人」では、大きく結果がことなる。


この違いは、どこから来るのか?

成功する人は、失敗を通じて成功する術を学ぶが、成功しない人は、失敗を通じてただ、自信をなくすのみである。



自信をつけることは、実践を通じて成功体験を得ることしかない。

成功体験は、成功するまで、実践し続けることである。



あきらめこそが、本当の「失敗」であり、プロセスの中での失敗は、成功へのステップに過ぎない。



超プラス思考で考えられる人は、失敗を失敗とも思わず、突き進むので結果として成功してしまう。

マイナス思考の人は、早い段階であきらめてしまうだけである。


成功するか、失敗するか?
自信を持てるか否かは、結局は意識の問題だけである。








【感性を磨くとは、非常識を身につけること】

2006年03月13日 | ビジネスの感性

『非常識』を身につけた経営者は、ワンマンと呼ばれる。

なぜなら、大半の従業員は常識的であるから。

 

感性を磨き続けることが、経営者の本当の仕事である。

 

 

 経営者は、なかなか従業員から理解されないことがある。

これは、経営的感性の鋭い経営者ほどである。

 

従業員は、なかなか経営者が話を聞いてくれないとぼやく事がある。

なぜなら、経営者からすれば取るに足らない常識的提案だからである。

 

従業員は、より多くの情報を集めて判断しようとする。

しかし、大半の情報は、既に『常識的』なものと化していることに気づいていない。

 

競合他社がいかなる行動をとっているかが重要ではない。

その行動に対して、いかなる対応をすべきかが重要なのである。

 

感性のズレは、簡単には埋まらない。

しかし、感性を伝え続けることこそが教育である。

 

 

経営者の仕事は、経営的感性を磨き続けることである。

しかし、この感性は、歳とともに必ず衰える。

特に、市場変化の激しい業界では、感性の陳腐化速度は速い。

 

スペインの諺に『魚は頭から腐る』という言葉がある。

経営的感性が鈍ったときこそ、経営者が引退すべき時である。

 

引退時期を見誤った経営者は、「老害」以外の何者でもない。


今日から3日間沖縄那覇市にいます

2006年03月10日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

沖縄は、初夏の陽気です。東京を出るときは、コートを着ていたのですが、ここではコートを着ている人はいません。日本も広いと思います。

さて、今回、沖縄に来たのは、以前、2年前に中小企業大学校の講師を沖縄で行ったとき、その時の受講生の方から、改めて会社の財務分析を頼まれたからです。

実は、昨年も同じ仕事を頼まれました。その時、クライアントとなった社長とある約束をしました。

その時の約束というのは、「今後のお互いの目標を決めて、毎年、検証していこう」というものでした。

社長は、会社の売り上げを10億にするというものでした。
(その年度の会社の売り上げは、5億程度でした。)

私は、社員を500人にするということを目標設定しました。
(そのときの社員数は。30名程度でした。)


なんと、社長は、あっさり10億を越えていました。
私の方は、今日現在で、社員数234名となりました。

社長は既に、目標を達成し、私もなんとか半分近くまでそのとき設定した目標に近づくことができました。


そこで、今回は、来年の目標設定をしました。
今回の目標というのは、来年また会ったときは、「一緒に酒を飲もう」というものでした。

実は、私は医者から酒をストップされています。高血圧と診断されたためです。社長も医者から減量を要求されているそうです。血糖値とγGTPが高いそうです。


お互いの目標設定が、会社のことではなく、「健康」になってしまいました。
私も現在40歳。実は、その社長も私と同い年です。


健康な会社を作るには、経営者自身が健康でなくてはなりません。
私は、来年までに8キロ減量(目標体重は65キロ、私が独立したときの体重です。)
社長は、10キロの減量を約束しました。


魚と野菜中心の食生活に変え、適度な運動を継続的に行う必要があります。幸い、先日、私は代々木に引っ越しました。会社まで徒歩25分です。通勤電車から開放され、通勤がウオーキングとなりました。

来年は、最高のコンディションで再会を喜びあいたいと思っています。







与えたものが得たのも

2006年03月09日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

「与えたものが得たもの」これが、我々の経営理念の根本にある価値観です。

実は、この言葉、私のオリジナルではありません。
船井幸雄氏の言葉です。

ある顧客先に船井幸雄氏の色紙が飾られていました。
そこにあった言葉です。

私は、この言葉を見た瞬間に衝撃が走りました。

私が、それまで経営者として悩み続けていたことが、一瞬にして解決したからです。 そして、私は、この言葉を会社の基本概念に置きました。



この言葉を読んで、何かを感じる人もいれば、何も感じない人もいます。
むしろ、何も感じない人が多いことでしょう。


そのため、私の会社の経営理念は、これを説明するための文章にしたのです。
以下は、私の会社の経営理念です。

 
なぜ働くのか?

社会の一員として働くには、それぞれに働く理由があると思います。
 多くの人は、生活のため、経験を積むため、知識を得るため、お金を得るため等を「働く理由」としています。

 つまり、自分が何かを「得るため」に働くことを決意するのです。

 しかし、私どもは、自分が何かを得ることを目的として働くことはしません。私どもは価値あるものを社会に与えるために働きます。

 「得ること」を目的とせず、あくまでも「与えること」を働く目的にすることとは、自分のために働くのではなく、他人(顧客・社会)のために働くことを意味します。

 顧客を通して、社会に価値を与えられる人こそ、プロフェッショナルと確信しているからです。

与えたものが得たもの
 得ることを目的として働く人は、自分が頑張っているのに得られないと思うことがよく起こります。

 しかし、自分が得られないのは、自分が顧客や社会に対して与えていると思っているだけで、顧客や社会は与えられていると思っていないからです。

 つまり、自分が得られない本当の理由は、自分が与えていないためです。
 
 我々は、本能的に自己中心的な発想に陥ります。自分が得られない理由を他人の責任(上司の評価等)にしがちです。

 しかし、自分が与えたもの以上に得ることはできないことを早く気づくべきです。これに気づけば、社会に対し与え続ける大切さが理解できます。

 与え続ければ、お金や知識や経験など後から十分すぎるほど付いて来るものです。

 この理念のもと私たちは、顧客を通じ社会に貢献し続けます。

成功とは何か?
 一般的に成功者とは、お金や富、社会的地位を得ている人を思い浮かべます。そして、そこまで頑張って成功する必要もない、もちろん簡単に成功できるならそれに越したことは無いとも考えます。

 我々が目に見える部分は、成功者が得ているものです。しかし、なぜ、成功者が得ているのかその本質を知る必要があります。

 成功者とは、社会に価値を与え続けている人なのです。

 価値を与えるべき人は誰か(顧客は誰か?)
 与えるべき価値とは何か (製品・サービスは何か?)
 どのようにして与えるべきか(具体的な戦術)

 上記の3つを考え続け、顧客を通じ社会に与え続ければ、その時点から誰でも成功者になれるのです。

 しかし、自分が成功したいという気持ちが強ければ、自己中心的な発想に直ぐに陥り、自分が売りたい製品・サービスのみを考え、顧客の真のニーズをつかめません。

 その結果、自分が得たいと思うだけの敗者になってしまいます。

 決して、社会の中で、永遠に成功し続けられる人にはなりません。
感謝の気持ち
 自分が成功者として自覚すれば、強い幸福感を得ることができます。

 幸福とは、「心の平静を保った状態」のことを意味します。どんなに富を得たとしても、自己中心的な私欲に左右される人は、心の平静を保つことができず、幸福感を持続することはできません。

 幸福感を持続することができれば、自然に感謝する気持ちが得られます。自分が今生きていること、生かされていることに自然に感謝することができるようになります。

 感謝の気持ちは、まず始めに、自分を生んでくれた親に対して向かうのが自然と思います。心から親孝行をしようと思うようになります。また、この社会で生きていることの喜びを感謝することができるようになります。

 このような感謝の気持ちは、明確に自分自身の「使命」を自覚させてくれます。

 自分は何のために生き、何のために働くのか、自分自身に与えられた使命を自覚することによって、さらに、社会に対し貢献し続けることができるのです。

 私どもは、このような価値観のもと、同じ志を持った同志として社会に貢献し続けます。
久野康成公認会計士事務所 所長 久野康成


 

我々の経営理念は4部構成になっています。

①働く本質的な意味

②働く上での基本価値観

③成功哲学

④感謝と奉仕


経営者にとって理念を伝えることは非常に難しいことです。

ともすれば従業員は、本音と建前で考えてしまいます。


企業にとって最も重要な財産は・・・
私は、企業が持つ「経営理念」だと思っています。







合肥での植林活動を終えて

2006年03月07日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
合肥での植林活動を終えて、上海を経由して本日帰国しました。

合肥市の近くには、中国の五大湖の一つと言われる巣湖があります。
巣湖は、琵琶湖の2倍の広さがあります。

巣湖は、毎年、土砂の流入によって少しづつ小さくなっています。

その理由は、木の伐採や湖の周りを不法に畑にしてしまっていることが原因です。


中国の砂漠化は、かなり人為的なものです。

モンゴルの方では、家畜が木の芽を食べてしまい、木がすきなくなったことが原因ですが、中国は、木を伐採して、農民がそれを売ってしまったことが原因です。

いずれにしても、砂漠化は、農民や遊牧民の生活に関連して起きた問題なので、簡単には解決することが難しいテーマです。


我々が、行えることは、もう一度、木を植えて緑を取り戻そうということです。かなり、気長な行為のようにも思えます。

自然を壊すのは一瞬です。

しかし、自然を取り戻すのは非常に時間がかかります。


中国は、経済発展を重視するあまり、環境破壊への対応が遅れています。

この地球を、次の世代に如何に残していけるのかが、我々の責務といえるでしょう。


我々は、普段、自分のことばかりしか気にかけませんが、もう少し大きな視点で、日本や世界を見ていくことが重要と思います。

質から量へ転換できるかがポイント

2006年03月03日 | ビジネスの感性

最初、サラリーマンから独立する場合、質か高くなければ成功しません。

しかし、ここで、ある程度成功すると、ビジネスの成功要因は、【質】であるという価値観が形成されます。

このような価値観が、ビジネスを大きくできない誤った過去の成功体験になってしまうのです。


多くの中小企業の経営者は、『うちの会社の特徴は、サービス・製品の質』といいます。

しかし、質の高さを誇るのは、量的拡大ができない言い訳にしか過ぎません。


ある地点で、質から量へ価値転換を図れた経営者のみが、【家業】から【企業】に転換するのです。


しかし、ただ、量だけを追うのではなく、次のステップとして、質を重視する時が訪れます。

つまり、企業の目標設定は、

質から始まり→量→質→量→質

と転換していかなくてはなりません。

質を重視しているときは、ある意味、企業の踊り場です。この踊り場は、次のステップアップの準備期間といえます。

そして、量に入ったときは、急激に業績が伸びます。


質と量の転換をスムーズに行った企業は、大きな踊り場がなく業績がアップし続けます。


我々のような税理士業界では、ほとんどの会計事務所は10名以下の零細企業です。

そして、経営者が仕事の質を誇りに思っている限り、そこから脱却することはありません。


独立した経営者は、サラリーマン時代に質の高い仕事をしていたのは当たり前です。

そのときの成功体験から抜け出せるかが、真の経営者になれるかいなかの分れ目と言えるでしょう。

 


ただいま、北京にいます

2006年03月02日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
みなさん、こんにちは!!

今日から5日間、中国に滞在します。

今回は、ボランティアで黄河上流の砂漠化している地域に植林をする活動に参加しています。

私は、今年で3回目の参加になります。


今、北京は、2008年のオリンピックに向けて活気付いています。

なんだか、完全に日本は追い越されたような気にさえなります。
(多分、2008年には、完全に追い越されたと、誰もが確信するでしょう。)

このようなことが起きるとは、私が学生時代夢にも思いませんでした。

今回、中国の共産党の方にアテンドしていただいているのですが、そこで言われたことが、『中国4000年の歴史の中で、中国が日本に負けたのは、戦後の一時期だけである』


我々は、中国に勝っていると思っていましたが、なんと、中国の方は、ほんの一時期負けただけと思っているのです。

多分、というより、きっとその言葉のほうが正解なんでしょう。


今後、日本は中国といかに付き合っていけるかが重要です。
米国一辺倒の政策では、あまりにも脆さを感じます。