会社の強みに着目すれば、強みを生かす行動をし、道を開く。
弱みに着目すれば、ただ批判するだけである。
強みとは、企業が勝つための要因である。
いくら弱みをなくしたところで勝つことはない。
起業家は、強みに着目し、
管理者は、弱みに着目する。
なぜなら、それがそれぞれの役割だからである。
起業家が強いとき、企業は業績を上げるが、社内は混乱する。
管理者が強いとき、企業は落ち着くが、ヒエラルキーが出来上がり、組織は硬直化する。
今、企業のステージで、
【起業家】が求められているか
【管理者】が求められているかで、発生する問題が予見できる。
当社は、現在、創業10年目で、第2創業期を迎えている。
2年前、株式公開準備をしていたときは、当社の中で管理者が
台頭した。これにより、企業内部がかなり整った部分もある。
しかし、現在の当社に必要なのは、【起業家】である。
多少の混乱が発生するかもしれない。
これは、ステージが転換するときだからである。
混乱期が収束したとき、当社は、一気に1000人規模に成長するであろう。根拠はないが、経営者としての勘である。
私の春夏秋冬理論による12年サイクルでは、今年は、冬の2年目にあたる。
冬は種が、地中で育つ時期であるが、芽が出るまでには春を待たなければならない。
早く芽を出そうと思ってあせっても良い結果はでない。
しかし、継続的な努力をしなければ、地中で種が育たないのである。
芽がでれば、誰でも見えるが、地中の種の成長を社員と共有できるかが経営者として努力しなければならないところである。
当社は現在、
・400名の社員・・・・ヒト
・日本5事業所+インド・・・・モノ
・経常利益率20%+無借金経営・・・・・カネ
十分な経営資源(ヒト・モノカネ)を手に入れることができた。
やっと、戦える準備が整ったところである。
企業としての展開は、今、始まろうとしているのである。
過去の10年は、このときのための準備期間に過ぎないのである。