久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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日本、復活のシナリオ 【なぜ、サムスンに負けたのか?】

2012年09月04日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

アフリカの3か国(エジプト、モロッコ、南アフリカ)に行って驚いたのは、空港には、サムスン、LGの広告があふれており、家電販売店に行っても、半分は韓国製品で、残りは、ヨーロッパ、中国製品でした。

この状況は、インドで現在みられる状況と全く同じでした。

日本は、韓国に対してここ10年で完敗したと言わざるを得ません。

新興国マーケットに対しては、日本も韓国も全く同じ条件で戦っているはずですが、なぜ、韓国がこれほどの力を付けたのか?

日本には、大きな先進国マーケットがあり、韓国には、新興国のマーケットしかなく、日本の新興国マーケットへの取り組みが根本的に遅れたことが、第一の要因と思います。

さらに、新興国でのマネジメント能力も日本人と韓国人では、大きく異なっていると思います。

韓国企業は、海外でもマネジメント能力が高く、ローカルスタッフの生産性を上げられる能力を持っていますが、残念ながら、日本企業は海外での人に対するマネジメント能力が根本的に欠き、新興国でのコストダウンが非常に弱く、新興国で勝ちパターがつかみきれていません。

この部分(海外でのマネジメントスキルと英語でのコミュニケーションスキル)で、韓国に勝つのは、不可能ではないのかと思います。

 

日本復活のシナリオは、日本人の強みをベースにする必要があります。
マーケットは、新興国中心になるのは変わりません。

私は、今後、輸出を再度見直すべきと思います。

アッセンブルでは、完全に負けていますが、質の高いパーツでは、日本企業は、ナンバー1です。

日本の輸出は、今まで先進国中心でしたが、今後は、新興国への輸出を中心に組み立てる必要があります。

まずは、中国です。中国は、新興国から、急激に先進国への仲間入りをします。


要求される製品が急激に変わります。

為替は、対ドルでは、円高ですが、今後は、対元では、円安に振れて行きます。

 

今は非常に我慢の時で、日本の製造業が空洞化すれば、復活はありえません。

何を海外に持ってゆき、何を日本に残すべきなのか?その選別が非常に重要な時となりました。

 

私は、まず、中国に農産物の輸出を強化して欲しいと思っています。
工業製品より、食品に対する潜在的ニーズは、中国にはたくさんあります。

しかし、日本の農業は、いまだ、個人で行われ、非常に生産性が悪く、衰退産業となっています。

法改正を行い、農民は、土地を企業に貸し付け、企業が高い生産性で農業を行い、海外に農産物の輸出をする時と思います。

 

農民に対する補助金も不要となります。農家の平均年齢は、60歳を超えています。今の状態を維持することは不可能です。

農産物での輸出を強化し、食いつなぐ必要があると思います。

 

中国は、確実に平均所得が上がっていくため、工業製品輸出もさらに増加します。

日本は、対中国への輸出戦略を根本的に見直す時と思います。

今までは、中国への生産拠点の移管が中心でしたか、既に賃金は高くなっているので、生産拠点から販売拠点へのシフトが必要です。

日本が、戦後、アメリカへの輸出により、復活したように、対中国への輸出で復活するしか道はないです。


このモデルに成功できれば、他の新興国も中国に追随して、同じようなマーケットになります。

 

グローバリゼーションで勝つためには、韓国型の低価格戦略だけでは無理です。


 

今は、日本にとって試練の時ですが、復活シナリオを国家と企業が共有し、国家は、その後押しをする時と思います。


若年層の就職支援も税金の無駄遣いです。企業が復活できなければ、仕事も増えません。

国は、問題の本質にメスを入れるべきで、表面的な問題にお金を使っても改善しません。


国が衰退する時は、経営感覚のある人が、政治を行わない限り、政策が根本的にずれます。

 

 

 


マレーシア クアラルンプールに来ました

2012年09月02日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

インドに行く予定でしたが、エアインディアが欠航していました。

成田に到着してわかりました。

チケットは、インドの代理店で予約してましたが、電話番号がインドの物だったので、連絡していただけなかったようです。

ストの影響らしいですが、日本でもリコンファメーションすべきでした。
(以後、必ず日本でもするようにします)

 

結局、マレーシア航空で行くことになりました。(トランジットで休憩中です)

以前、バングラディシュの国営航空会社がストをして、インドに戻れなくなった時の対応と比べると、雲泥の差でした。