私は、ミドルマネージャーには、あらゆるリスク(脅威)を想定して、リスク・マネジメントをしてほしいと思っています。
想定できるリスクを描ける能力が、ミドルマネジメントに要求される管理能力です。
これをシステム化することです。
経営者である私自身は、あらゆる「機会」を想定して、経営を行ってきたつもりです。
ただし、リスク管理が弱いと、私自身が、リスクマネジメントを中心に考えるので、機会の喪失につながるリスクが発生します。
あらゆる機会を想定する方が難しいので、これは、私が行わざるを得ないのが、現状です。
しかし、リスクマネジメントに関しては、かなり形式値化が可能なので、もう少し、管理者には、頑張ってほしいです。
近視眼的になるほど、リスクが見えなくなります。
普段の仕事の仕方、本の読み方などを変えて、体系立てて自分の業務を組み立て直せればできるようになるのではないかと思います。
私は、スタッフ時代、非常に考える癖があって、最初のころ、人よりも作業が遅く、シニアによく怒られていました。
しかし、一度、体系を理解すると、誰よりも早く、業務を終了させられるようになりました。
その後は、一度も、仕事が忙しいと感じたことはありません。
これは、独立して15年たちますが、いまだ、自分が忙しいと感じることはありません。
なぜなら、現状では、まったく、ラインの仕事はしてないからです。
現在は、ほとんど自由時間になりました。
会社の方向性が決まったので、すでに経営者の仕事が、事業承継だけになりました。
事業承継のためには、出来る限り、自分が仕事をせず、すべてを任せる必要があります。
ただし、経営センスだけは、なかなか教えられません。
まずは、管理者には、リスクマネジメントを構造的に学んでほしいです。
センスや感性が必要な部分もあるので、直ぐには難しいかもしれませんが、自分自身を内省し、見えないものが見えるようになってほしいです。
目標設定しない限り、これはできるようにはなりません。何を描けるかで将来が決まります。
愚痴の多い人は、間違いなく、出来ない人です。
できる人は、解決策だけを考えます。愚痴や言い訳は言いません。
思考方法で、自分の未来は決まってきます。
私は、30代の半ばで、これに気づくことができたので、少なくともここまでやって来れました。
これから会社が飛躍できるか否かは、すべて、事業承継にかかっています。
60歳になってからの事業承継では、遅すぎる気がします。
事業承継を本気で考えて、私自身が、当社を客観視できるようになってきた気がします。
PS:この2月から横浜事務所が移転しました。
私が選んだところではない初めてのオフィスです。ある意味、非常に違和感がありました。
TCGの看板は、ありましたが、すでに自分の会社ではない気がしました。
おそらく、事業承継とは、自分がかかわらないものが増えていき、愛着がだんだんとなくなっていくものなのかとも思いました。
非常に複雑な心境でしたが、きっと、これが私がこの会社を離れていくプロセスなんだと思います。
寂しい気もしましたが、これをしない限り、この会社もまた、私と同じように衰えていくのでしょう。
やるべきことだけはやり、やり残しのないように生きていきます。
そうすれば、死を恐れることもなくなる気がします。