久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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町医者から大学病院へ

2013年12月10日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)
町医者にとって、事業承継問題は、死活問題です。

息子を裏口入学させるのは、大学病院の医師ではなく、町医者です。


それほど、切羽詰るのは、町医者は、それが家業だからです。
子息にしか継承できません。


企業でも、事業承継に悩むのは、実態が家業なのかもしれません。


当社も、今まで、大きな町医者として私が仕事をし、事業承継に悩み続けてきました。


しかし、ここにきて、事業承継は、大きな問題ではないと気づきました。

私が気が付かない間に、TCGは、大きな町医者から、大学病院に変貌していたのです。


当社の仕事は、複雑化、広域化して、私自身がすべての業務をこなすことができなくなりました。


私は、知らない間に大学病院の理事長のようなポストにいる状態になりました。


理事長であれば、任期制によって、誰かに交代できます。

もう私は、この会社には、実質的には、不要な存在なのかもしれません。


TCGは、現状、私だけが株主ですが、事業承継は、資本承継も必要なので、社員持株会による、パートナーシップ
に近い組織にすることにしました。


社員持株会は、全員を対象にしてはいません。

将来、経営をする意志のある人に譲渡します。



さらに、今期決算から、税引後利益の35%を貢献に応じで社員に分配することにしまいた。
(これも、全社員が対象ではありません)


当社は、ベンチャー企業ながら、私が独立して15年半で、

・完全無借金経営
・連結ベース自己資本比率 84%
・キャッシュ(MMF含む)保有高、約10億円

を達成しました。

これも、私が、安全性第一の経営をめざし、自己資本の充実を社員の給与を犠牲にしながら実現しました。


現状では、大きな投資も終わり、財務安全性も十分な状態になったので、社員にどんどん分配して行きたいと思います。

そして、
社員の、社員による、顧客・社会のための経営を行っていきます。