高度成長期に多くの団塊の世代が会社を興しました。
その団塊の世代も60歳を超え、事業承継が大きな問題となっています。
バブルの頃、事業承継といえば、換金性のない自社株をどのように評価するのか、また引き下げるのか、事業承継といえば、資産税(資本承継問題)が主なテーマでした。
しかし、
①土地の価格が下落したことによる自社株の価格の下落
②金庫株の解禁
③金庫株にした時の税金が所得税(最高50%)から譲渡税(20%)に変更
という3つの理由から、納税資金の確保という『資本承継問題』は少なくなりました。
その代わり、人的な『経営承継問題』が新しいイシューとなったのです。
ネクスト・リダーを育てられなかった企業は、事業を売却せざるを得ません。
中小企業にとって非常に重要な問題は、結局は、社員育成なのです。
事業承継を早い段階で考えた企業ほど、社員育成に力を入れます。
先延ばしにした会社ほど、社員育成に力を入れません。
社員育成に力を入れた企業ほど、結局は大きく成長します。
企業の成長力は、経営者の発想法一つで大きく変わるのです。
もう一度、繰り返します。
成功要因とは、経営環境ではありません。
発想法なのです。
中小企業だから、良い人材が集まらないのではありません。
良い発想法がないから、人材を育てていないのです。
人材を育てないから、良い人材も来ないのです。
考え方一つで、経営も人生も大きく変わっていきます。