久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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なぜ、中小企業にM&Aが増加しているか?

2007年07月19日 | ビジネスの感性

高度成長期に多くの団塊の世代が会社を興しました。

その団塊の世代も60歳を超え、事業承継が大きな問題となっています。

バブルの頃、事業承継といえば、換金性のない自社株をどのように評価するのか、また引き下げるのか、事業承継といえば、資産税(資本承継問題)が主なテーマでした。

 

しかし、

①土地の価格が下落したことによる自社株の価格の下落

②金庫株の解禁

③金庫株にした時の税金が所得税(最高50%)から譲渡税(20%)に変更

という3つの理由から、納税資金の確保という『資本承継問題』は少なくなりました。

 

その代わり、人的な『経営承継問題』が新しいイシューとなったのです。

ネクスト・リダーを育てられなかった企業は、事業を売却せざるを得ません。


中小企業にとって非常に重要な問題は、結局は、社員育成なのです。


事業承継を早い段階で考えた企業ほど、社員育成に力を入れます。

先延ばしにした会社ほど、社員育成に力を入れません。


社員育成に力を入れた企業ほど、結局は大きく成長します。


企業の成長力は、経営者の発想法一つで大きく変わるのです。

 

 

もう一度、繰り返します。
成功要因とは、経営環境ではありません。
発想法なのです。


中小企業だから、良い人材が集まらないのではありません。
良い発想法がないから、人材を育てていないのです。
人材を育てないから、良い人材も来ないのです。

考え方一つで、経営も人生も大きく変わっていきます。