Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
English: http://www.kunitakahashi.com/blog

バイク王国

2009-07-07 09:45:29 | アジア
取材に追われてなかなかブログをアップする余裕がない。今回は写真と同時にビデオ撮影もおこなっているので、こちらのほうの整理に結構手間がかかる。シカゴに戻ってからの編集作業のことを考えると気が重いなあ。

中部のダナン近郊での取材を終えて、2日前にホーチミン・シティー(旧サイゴン)にやって来た。北部、中部では主に、農村部での枯れ葉剤被害者の「家族」、および環境状況を主に取材してきたが、ホーチミンでは病院や施設なども見てまわる予定だ。

しかしこの国はどこにいってもバイクだらけだ。まさに国民の足代わりといった感じで、成人一人に一台はバイク(といってもスクーターとかカブのような排気量の小さなもの)を持っているんじゃないかと思う。見ていて面白いのは乗車時の女性のファッション。でかいマスクで顔の半分を隠し、この暑さなのに長袖、手袋というスタイルも少なくない。はじめは排気ガスのためにマスクをつけているのかと思ったが、女の子達にきいてみると、単に日焼け防止のためだという。ベトナム女性達にとっては、白い肌を守ることが大切らしい。

バイクは多いが車の数ははまだまだ少なく、道路で見る限り、バイク50台に対して車1台、くらいの割合だ。ガイドの話では、車に対しては購入に際し100パーセント以上の税金がかかるという事で、それなりの金持ちでないとなかなかカー・オーナーになるのは難しいという。

しかし、ハノイやホーチミンのような大都市を除いては道が狭い上、駐車スペースもほとんどないため、この高い税金は車の増加にいい具合に歯止めをかけているといえるだろう。現在でもすでに道路はバイクで溢れんばかりになっているのに、このうえ車が増えたら、交通渋滞の劣悪化は必至だ。

とはいっても、不況のあおりを受けながらも順調に経済成長を続けているこの国では、車を購入できる余裕のある国民が増え続けていくことは確実だ。5年後あたりにまた戻ってきたら、10キロの行程を行くのに1時間かかる、なんてことになっているかもしれない。


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1 コメント

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質問 (so)
2009-07-10 02:04:10
 どうも僕は22歳の男です。僕は今イスラエルに居ます。目的はイスラエルとパレスチナの間で何が起きているのかと言う事を自分の目で見て写真に収め、伝えなければならない事を、たくさんの人に伝えたいと思って来ました。
 イスラエルには一年以上居ようと思っていて来月からはキブツに入ろうと思っています。
 今は、イスラエルと言う国は敵を身内の中にも作り、対パレスチナだけではないんだと言う事を感じています。
 これからもblog楽しみにしています。

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