Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
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ドバイより

2005-11-17 16:37:39 | 中東
昨日の早朝レッドアイのフライトでドバイに到着。

今年6月にアフガニスタンに行く途中で経由したときには、比較的安い値段でいいホテルに泊まれたのだが、今回はちょっと訳が違うようだ。値段やランクに関わらず、ドバイ市内にまったく宿がとれない。

週末に行われるエア・ショー(航空ショー)のために、今週は観光客で街中が一杯らしいのだ。

ホテルの方もそれをいいことに、部屋代を普段の4倍くらいにつり上げている。前回100ドルくらいだったところが、今週はなんと400ドル以上の宿泊費をとっている。

やむを得なく僕らはしないから15キロ程はなれたシャージャという街に宿を取った。部屋は清潔で問題ないが、インターネットの設備が乏しい。それでも一泊150ドルだ。仕方がないので持ってきた衛星モデムをつかってインターネットに接続している。宿泊に関してはアメリカより遥かに高い。

おまけにここからはドバイ市内までの渋滞がひどく、日中は行きも帰りも片道1時間以上もかかるので、これには閉口した。サウジとイラクのビザを待ちながら、イラク取材のために必要な人物たちとミーティングをしているだけなので、そんなに急ぐ必要もないのだけれど。。。

ドバイは、クエート・シティー同様(サウジも同じだと思うが、僕はいったことがない)、オイルマネーの恩恵にあずかる非常にリッチな都市だ。市内は、日本を含め世界中からやってくるビジネスマン達と、バケーションを楽しむ金持ち達で賑わっている。

次から次へと建設される高層ビルがその背の高さを競うように建ち並び、きらびやかな夜のネオンとともに、この国の金銭的な豊かさを象徴しているかのようだ。

治安もすこぶる良く過ごしやすいのだけれど、何となく落ち着かない。

全てが人工的で、正直言ってあまり人間臭くない場所なのだ。地元の人々で混雑する市場などにいっても、アフリカのそれと比べるとはるかに整然としているし、「混沌」を感じることもない。

こういう都市は、取材の合間の休息にはうってつけだが、だいたい3日もいると退屈になってきて居心地も悪くなるものだ。

まあ、ホテル代も高いので、長期滞在なんぞできた身分でもないのだが。。。。

ビザ発給の目星もついたので、今週末、遅くても来週あたまには出発できると思う。