HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

リアリスティック・ヒーロー

2009-07-23 17:19:23 | bike
ケニー・ファンヒュメルは落車した時、「レースを続けたい」と医者に直訴したが「縫わなきゃいけないから、無理だ」
と、DNFの引導を渡された。

「左足の傷を見た時『こりゃヤバい』と思った。でも、あきらめたくなかった。毎度、最下位でどうかとも思ったよ。だけど悔いはない」

「パリまでチームに帯同したいけど、出来るのかどうか分からないな。でもガールフレンドにも会いたいし~」

ツールが終わるとクリテリウムが待っている。チームドクターの診断は全治2週間。

「もっと早く治ると思うけど、クリテに出場できるかは何とも言えない」

じゃあ去年みたいに、シマノ鈴鹿はどうかな?(笑)

De Telegraaf: Kenny adieu
De Telegraaf: Van Hummel: Ik wilde doorgaan

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ファンヒュメルとローレンス・テンダムは今、オランダで大人気。クリテリウムのお呼びも、沢山かかっている。最下位でも何とか食らいついていこうとする姿勢、ジャージ全身ボロボロになってるのに、それでもボトルを運ぶプロ根性。

人間離れした英雄よりも、この二人の存在は現実味があって、我々市井の人の共感を呼び、敬意を捧げることができるのだろう。

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ディルーカの件と比べても、思うところがある。鮮烈なレース、表面上は素晴らしいレースをしても、やはりクスリにまみれていたら駄目なのだ。

それにしても…、過去に2回疑惑を掛けられ、サスペンションも食らっているのに、どうしても薬物から足を洗えない。それが、恐ろしい。直接的な副作用の症状や、麻薬のような常習性は、肉体的には表れなくとも、薬物に依存することに抵抗を感じなくなり、人生を破壊してしまう。どこかで目を覚まさないと。

今更CERAなんてと思うけど、「みんなやってるけどバレてない」、「マスキングの方法はある」と悪い医者に言われれば、信じてしまう。判断力も、罪悪感も、麻痺している悲しい状態だ。

(photo: De Telegraafより。ファンヒュメル@ホテルのロビー)