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HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

Cereal Hunt in China (シリアル探し・イン・チャイナ)

2013-10-28 23:48:54 | trip to Beijing 2013
キャメロン・マイヤーのお気に入りはシリアルはクエーカー・オーツとケロッグ・スペシャルK。

Cereal Killer on the loose in Andorra?! (シリアルキラー、アンドラを逃走中!?)2012-06-04

クエーカー・オーツはあまりの食べ難さに撃沈orz まだ残っている。TV番組で見掛けた「フライパン・グラノーラ」に変身させようと思っているが、未だ果たせず。

そんな中、遂にケロッグ・スペシャルKを発見。北京のスーパーマーケットで。こちらなら食べやすいだろう。一見、コーンフレークみたいだしね。



しかし、皿に出してみてビックリ。コーンフレークって感じではなかった。あのカサカサなエアー感はない。もっとざらっとずしっとしている。





ああ゛ーーー。食べやすくてよかったー(嬉泣)。これなら最後までいけそう。クエーカー・オーツが上級者向けだとしたら、これは初心者OK。確かに低脂肪感は十分に感じるけれど。

でもビッグレースの前に食べるのは“オーツ麦”の方らしい。自分自身に課す修錬になるのは、オーツ麦なのでしょうか。。。

Koala's March CHN & JPN (コアラのマーチ 中国版&日本版)

2013-10-26 23:12:19 | trip to Beijing 2013
海外観戦旅行の憩いの地ことスーパーマーケット。今回はショッピングセンターのレストランが選り取り見取りだったので(安い・美味い・でも言葉が通じないw)、中食的なものはスーパーで買わなかった。ていうか、あまり売ってなかったなぁ。やはり外食産業が充実しているから? とはいえ、スーパーを徘徊はしまくった。そこで見つけた中国の「コアラのマーチ」は“小熊餅”だ。分りやすい。そして日本のコアラと比べてみた。



多少、中国のコアラの方が小さい。なんかコアラ粉々率が結構高かったんだけど、それはスーツケースの中で押し潰されたからかも。


左が日本で右が中国


中国版はカプチーノ味を買ったので、日本の基本の味と比べにくいのだが、いぬたろうはかなりカプチーノ味を気に入っていた。





何故か中国版は半端な49g。日本版はきっかり50gなんだけど。

中国らしさを発見しようと躍起になったら、パッケージに逆さまの福を持ったコアラを発見。でも、中身にはそのコアラはなかった。ひょっとしてそれはラッキー・コアラなのだろうか。入ってなくて無念だ。。。

wikipedia: 倒福

Saitama Criterium Commentator (さいたまクリテのコメンテーター)

2013-10-25 20:12:26 | trip to Beijing 2013
さいたまクリテリウムの実況アナウンサーを担当するのは、英国人のアンソニー・マクロッサン。英語圏向けのTV? それともレース会場?

相撲見学時もマイクを握っているw

マクロッサン氏は、先日のツアー・オブ・北京でもレース会場のMCを担当。

直接、北京から日本に乗り込んで来るのかと思いきや、欧州に戻って、仕事して、またアジアにやって来たようだ。お疲れ様です。


(L→R)パンダの介添えさん、パンダ、中国人MC、マクロッサン


パンダの中の人は、気を抜くことなく、常にパンダで有り続けたのではないかと思う。で、リアクションも日本人には分りやすいというか、「その反応、意味分んないよ!」という感じが全くしなかったし。

中国人MCとマクロッサンの交互に行われる実況も、スムーズで心地よかった。不自然じゃないのね。内容は分らないけど、中国にも自転車競技の実況が出来る人がいるんだと驚いた。



(photos by kumataro)

Podium Girls in China (ニューハーフじゃないのよ)

2013-10-23 20:43:58 | trip to Beijing 2013
ツアー・オブ・北京第5ステージ。

鳥の巣周回コースの観戦中、近くのギャラリーがざわつき始めた。

ふと見ると、厚化粧の美女軍団が!!

出勤前のニューハーフ!!!!!?????







首から下が普段着(防寒着)のポディウムガールと気付くまでに5秒ぐらいかかったorz

お化粧が濃いから間違えちゃったのよー。でも骨細だから、やはり女性かと。

それにしても美しい(←ニューハーフとか言っておきつつ)。一緒に記念撮影する男性達の嬉しそうなことといったら。古今東西、殿方達は変わりませんね(苦笑)。

北京五輪のポディウムガールの美しさも半端じゃなかったが、こちらも負けてはいない。

あれだけの人口を抱えていたら、美しい人も沢山いるよねー、という結論に落ち着いた。


壇上で生着替えw


ポーズ


(photos by kumataro)

Being a spectator in China (中国での沿道レース観戦)

2013-10-22 18:50:08 | trip to Beijing 2013
ツアー・オブ・北京、現地観戦までの紆余曲折と反省点等。

北京でキャメロン・マイヤーのレースを観なかったら、今年は1度も生観戦できぬまま終わってしまう、と私は焦っていた。しかし本当に出場するのか。もし出場しなかったら、ランカウイやジロの二の舞になる。慎重に事を進めなくては。

そこへ、さいたまクリテにマイヤー兄出場の朗報が!! ※後に偽マイヤー(クリスチャン)に差し替えられる。。。

Australian Criterium Champ Participates in Saitama Crit(豪州クリテチャンプ、埼玉へ)2013-09-25

日本で観られるからまあいいか、ということで、北京現地観戦は立ち消えとなる。

が、一転、西薗選手の北京緊急出場の報を受け、北京観戦計画再浮上。これが10月2日。

一旦下がったモチベーションを取り戻すべく、奔走。航空券や宿はなんとでもなるだろう。一番心配なのは、沿道で普通に観戦できるのかということだった。

以前、問い合わせしておいたUCIトラベルで、VIPパスを購入することにした。そうすれば少なくとも、スタート地点かフィニッシュ地点のVIPエリアで観戦できるから。

しかし時すでに遅し。連絡したら「もうクローズしました」と。まあ、無理もない。初日まで10日ないし。

自力観戦しかない。とすれば、2泊3日の最終ステージの周回コース観戦だけでいいかな。第4ステージの登りゴールとか、どうやって行っていいのかよく分らないし。

悲劇は続く。当てにしていた特典航空券。往路が満席だorz まあ、欧州よりは安いから、買えばいいか。ということで予約だけ入れる。何が起こるか分らないから、ぎりぎりまで支払わんぞ。

何とはなしに、第4ステージのコースマップを見ていたら、コース上にこんなマークが。

凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸凸

万里の長城かな。The Great Wall。レース序盤にそこを横切っている。でも、万里の長城って、現存するだけで6,000kmもあるんだよね。どの辺なんだか、見当がつかないよ。

しかし、根性を出して、いろんな地図と見比べていくと、そこは観光地化された長城、八達嶺長城で、鉄道駅やバスの便もあるらしい。これは、観光客に紛れてプロトンを拝めるかもしれない。

更に往路便を1日早めると、特典航空券に空きがあることに気づく。それも羽田発着。自腹なら安い方がいいってことで、成田発着にしてたんだけど、これはもう3泊4日に変更?

ここから一気に特典航空券、宿を手配。ホテルは“レース・オフィシャルホテル”にしたかったが、Road Bookが発表されないと分らない。発表されたとしても見られるかどうか…。

合間の観光のため、市街地泊も考えたが、観光しに行くワケではない。ここはオリンピック公園近辺で。いいホテルを見つけた。清潔、部屋広々、市街地ならこの価格でこのレベルの宿は無理、従業員フレンドリーで英語を話す、無料Wi-Fiスピード良好、朝食は安くはないがまずます評判も良く。仮予約。

結局、Road Bookは閲覧できて、レース・オフィシャルホテルも分ったが、予約サイトの溢れんばかりの残念なクチコミに引いてしまった(苦笑)。「一夜か二夜の選手チラ見のため、4日間、我慢できるか」(←自問自答)」「ちょっと無理」(←即答)ってことで。なので、変更せず。

+++

【第4ステージ】
横断幕やらエアギターなどのアホアホ応援グッズは、勿論、熱く楽しく、観戦&応援したいという私の気持ちの表れでもある。それと、そういう出で立ちは、誰がどう見たって、善人に見えると踏んだ。これは正に、スポーツ観戦を楽しむおバカで善良な市民の姿でしょう。ビニールギターを提げた反政府活動家っています? 「頑張れ! キャメロン!」って横断幕持ったテロリストっています?

ある意味、作戦でもあった自分なりの論理が逆効果。所変われば人変わるってことで。ただの不審者、要注意人物になるとは想像すらできなかった。思慮が浅かったわー。

ここで大切なのは存在感を消すことなのだ。「あー、ぶらぶらしてたら、ここでなんかイベントがあるみたいですねー。じゃあ写真でも撮っちゃおーかなー」的な。ただ、鉄柵の設置とか、結構間際だった。中々の手際だ。慣れてるのかな?(軍事パレードとかで) だから、「ここホントにレースが通るのかなー。通るのかなー」って、うろうろしながらキョドっちゃったのもよくなかった。


長城入口へ進むプロトン。
目で見たので撮れた写真は後ろ姿。。。


Why we were marked by the police (私達が警察にマークされた理由)2013-10-17

【第5ステージ】
こちらはロケハンの甲斐もあって、まずまずの成功と思いたい。オリンピック公園近くに泊まって、本当によかった。毎日毎日、公園をぐるぐる巻き。どこへ行っても人が滅茶苦茶に多い北京に於いて、ここはオアシスだった。鳥の巣とウォーターキューブとショッピングセンターぐらいしかないんだけど。北京五輪から5年も経っているので、廃れた感は否めないが、近隣の人たちが散歩したり、スポーツしたり、歌を歌ったり、非常にのどかだった。物売り(凧とか変なペンライトとか記念写真屋)はいるけど、強引な真似はしてこないし。観光地や市街地に泊まっていたら、観光客としての洗礼を受けまくって、疲れ果てたかも知れないしね。


夜の鳥の巣
そういえば鳥の巣の中は見学できて、今でも五輪グッズが売っているとか。


夜のウォーターキューブ


警備の仕事バッチリを伝える(?)地元紙


138 Flew Over the Bird's Nest - ToB Stage 5 Part 1- (鳥の巣ステージ 1)2013-10-18
138 Flew Over the Bird's Nest - ToB Stage 5 Part 2- (鳥の巣ステージ 2)2013-10-19

【その他諸々】
  • twitter、YouTube、googleなどは、基本中国からアクセスできないらしい、ということは知っていた。たかが3、4日だしまあいいかーと思っていたけど、レース情報や選手情報が見られないのは何かと不便。本来は北京で使えないtwitterから、公式サイトがテキストライヴやってるのって、中々の矛盾(苦笑)。VPN接続を日本で用意して行ったにもかかわらず、向こうで使えずorz 結局、何とかしたが、プランA~Dぐらいは用意して行った方がいいのかも。
  • ツアー・オブ・北京公式グッズは何もなく(たぶん)。プログラムもない。得意のバッタもんさえない。作っても売れないか。
  • ツアー・オブ・北京の観客数はツール、ジロ、ブエルタに次いでの自転車レース世界第4位(参考: Tour of Beijing amongst most watched WorldTour races)。パリ~ニースやドーフィネより多い(薄笑)。無茶するわー。「富士山ステージにはそんなに来とらんし!」ってTOJの水増し(?)なんて可愛いものだ。絶対、万里の長城のものすごい数の観光客もカウントしてるって(笑)。あれは、観戦客ではない。
  • 以前、英会話の先生が「中国と南米は英語が通じない」と言ってたけど、身を以て体験しました。中国語会話本を熟読すべきだった。せめて、筆談の練習・準備を周到にすべきだった、と反省。アルファベットの国の人と違って筆談ができるのって凄い強みなのに。
  • 私もサイクル・ジャージを着ればよかった。横断幕もうちわもなきゃ、思い切り地味だもの。いぬたろうにグリーンエッジのジャージを無理矢理着せたんだけど「寒いよ~、寒い~~~」って文句言われて。「プレミアリーグなんて、0℃でも裸で応援するのよ!」って説得した(鬼)。まあ、ジャージに沢山文字が書いてあるから、警官に脱げって怒られるかもしれないけどね(笑)。

    (photos by kumataro)

  • 138 Flew Over the Bird's Nest - ToB Stage 5 Part 2- (鳥の巣ステージ 2)

    2013-10-19 23:18:08 | trip to Beijing 2013
    ツアー・オブ・北京第5ステージ。スタート時間は13:30。腕時計を見ながら、心の中でカウントダウンをした。3・2・1…。

    オーロラビジョンを凝視するも、スタート地点の天安門広場の様子は映し出されず。悠長に、昨年のレースビデオが流れている。

    YouTubeのライヴ・ストリーミングが始まっていないからかなぁ。でもここ中国ではYouTubeは閲覧できない。“ザ・グレート・ファイヤーウォール・オブ・チャイナ”ってヤツです。twitterもgoogleもアクセス制限。

    兎に角、早く周回コースに入ってくれと祈る。3、4周観戦できたら万々歳ってことで、摘み出されても文句は言うまい。

    暫くすると大画面に周回コースへ向かうプロトンが映し出される。キターーー!! あと少し。

    目の前のフィニッシュ地点を、逃げグループが通過した時は、涙が出そうだった。観戦できた~~~。その上、このレースで引退の、フアン・アントニオ・フレチャとマルコ・ピノッティがブレイクに入っている。


    フレチャ(L)


    ピノッティ(C)


    このように、逃げに入っていると、当然写真が撮りやすい。

    そして目当てのキャメロン・マイヤーは。。。


    マイヤー兄(ベルキンの後ろ、3人のグリーンエッジの一番左)


    こんな感じで埋もれています(哀)。ただ、常にプロトンの後方を走っていたので、見つけやすかったけどね。12周の内、8回か9回は自分の目で見たと思う。声援も送ることが出来たし。

    まあ、逃げているのが、カナダ人の偽マイヤー(←酷)じゃなくて、キャメロンだったらと何度思ったことか(苦笑)。こればかりは仕方がない。

    +++

    ふと冷静になって周りを見渡すと、確かに厳めしい警察官やら軍人がわんさと配置されている。しかし彼らは、フェンスから身を乗り出す観客を注意するぐらいで(※ 一瞬は引っ込むけど、基本言うことを全く聞かない観客w)、パスのチェックなんてやってないのね。

    パスにはいろいろあって、“メディア”とか“VIP”とか“レース関係者”とかなら入れる特別な場所があるんだろうけど、私の周りの中国人の若者たちが首から下げているパスは“スポンサー”。これが矢鱈と多い。それをチェックしているところを見たことがないし、あまり意味をなしていないのかも。

    そんなワケで、私はフィニッシュライン近くの大理石のお立ち台(ベンチ?)で観戦することができたのです。もともとそういうものなのか、チェックが緩いのか、ラッキーだったのかさえ分らなくなってきた。

    しかし、油断大敵。お立ち台はどう考えても一人しか乗ることが出来ない広さ。無理すれば、二人OKだけど、抱き合うぐらいの密着度が必要。

    すると若い女性が、中国語で何かをまくし立てながら、登ってきた。マジですか~~~。

    「私もここで観ていい? イイヨネ!!」みたいなことを言ったのではないかと思う。

    予想外の展開に、驚きつつ「スピーク・イン・イングリッシュ!!」と強めに言ってしまった。

    彼女はひるむでもなく「Do you like this sport?」と聞いてきた。

    なんだ、英語OKじゃん。私は、こんな愛おしいスポーツはこの世に二つとありませんという気持ちを込めて「イエース。ベリー・マッチ」と答えた。

    その時の彼女の反応が忘れられない。「英語で話してよ!!」と怒鳴られても、何の動揺も見せなかったのに、一瞬押し黙って「へぇ……」と明らかに驚いている。「(ナニソレ。こんな見たこともないスポーツがこのガイジンは大好きだって? 訳が分らない…)」的な様子だった。

    しばらく彼女は私の後ろで写真を撮っていたが、下に降りて、フェンスかぶりつきで観戦していたおっちゃんの肩を叩き「あたし、こんな凄いカメラを持ってるの。だからそこで写真を撮る権利があるわ」みたいな感じで強引に最前列をGET。どんだけ図々しいのよ(苦笑)。そして後ろへ下がったおっちゃん。どんだけ気が弱いのよ。

    観客の様子・反応はいろいろと興味深かった。

    それなりに盛り上がっていて、楽しんでいるのだけど、選手の名前で応援する人はいなかった。

    大きなイタリア国旗とフランス国旗を振り回している男の子達は、特に誰かを応援している風でもなく、フランスやイタリアが自転車競技が盛んな国という認識だけで、この2カ国を選んだのかもしれない。

    オーロラビジョンを見ようとしない。プロトンが走り去った後でも、何故か皆フィニッシュラインに視線を送っている。ほら、大画面を見てよ。今、逃げてるのがあの5人。ここに来るにはまだ時間がかかるでしょ。

    あと、何故かプロトンの写真は全く撮らないのに、オフィシャルカーの写真を撮りまくってる人。あれれ。自転車より車に興味があるのかなぁ。

    明らかに情報が不足している。中国にはレース経験を伝えるイチカワも、レースの見方を面白く話してくれるクリムラもまだいないんだ。

    ただ、新しいスポーツへの興味、好奇心の凄まじいエネルギーが伝わってくる。熱気が半端じゃない。

    こうしてUCIワールドツアーが開催されているが、自転車ロードレースが中国で認知されるにはまだまだ時間がかかるかもしれない。

    否、中国人スター選手が現れたら一発かもしれない。自転車界の姚明(ヤオ・ミン)のような…。


    メスゲツのガッツポーズ
    いぬたろう、iPadが邪魔や!!


    愛の空気が流れる着ぐるみパンダとダン・マーティン


    パンダ、選手間でも大人気


    寄ってたかってパンダに一気飲みを強要(誤)


    自ら首をもいでカミングアウト(←何の?)するのかと思ったら、苦悩?


    GETした応援グッズは中国の小旗とスティックバルーン


    結果、とても有意義な観戦ができたと思う。情報が少なかった分、驚きも大きかったけど。それがまた楽しかったりして。

    マイヤー兄の大活躍を目の当たりに…という訳にはいかなかったが、まあそれはそれで。結局、さいたまクリテには来ないみたいだし(苦笑)、北京で応援できて本当によかったわ~~~。

    138 Flew Over the Bird's Nest - ToB Stage 5 Part 1- (鳥の巣ステージ 1)

    2013-10-18 23:52:41 | trip to Beijing 2013
    ツアー・オブ・北京第5ステージ。

    第4ステージの雪辱を果たすべく、いぬたろうは朝から気合が入っていた。

    私はというと、多少悲観的でもあった。ツアー・オブ・北京の観戦を考え始めてからというもの、レースビデオや写真の沿道や観客の様子が気になって仕方がなかった。等間隔で配置された直立不動の姿勢の軍人だか警察官。ポディウムの周りは、首からIDカードを下げている人だらけ。一般のファンが、普通に観戦できるのか。昨年の鳥の巣ステージを観戦したアメリカ人のレポートを読んだけど、ちょっと微妙。偽造パスを売ろうとする中国人の誘いを断り、うろうろしまくった挙句、コースを走る選手から矢鱈と遠い場所での観戦になりそうだったが、1ブロックをタクシーで移動したら、塩梅良く選手に近い場所に着いた、というものだった。

    だから、多くを期待しないことにした。12周もあるし、遠目でもレースが見られればOKって気持ちで。

    北京到着日。ホテルのテレビで第3ステージ観戦後、夕方、オリンピック公園へ。ロケハン命。こんなライトアップがあった。バックは鳥の巣。



    そして第5ステージ当日。レースは13:30に天安門広場をスタート。周回コースにプロトンが入って来るのが14時あたり。我々は10:30頃公園入り。

    公園の入り口にはセキュリティチェック小屋があり、飛行機に乗る前みたいな手荷物のX線検査がある。地下鉄も同じく。ただ、係員はちゃんと見ていない(苦笑)。意味ねーーー。

    そこを通過し、初日に確認しておいたフィニッシュライン周辺に行こうとしたら、初日にはなかった鉄柵が張り巡らされている!!

    わーん、、、出してくれーーーとうろたえていたら、道行く人は、普通に鉄柵の隙間から出たり入ったりしている。

    入る分にはアレな感じもするが、出る分は構わないよね、と脱出。

    フィニッシュ地点とポディウムは、ウォーターキューブと鳥の巣に挟まれたところ。レース関係者は準備で忙しく働いているが、観客はまだいない。

    ツアー・オブ・北京紹介コーナーでは、盛大にグリーンエッジとオメガファルマの写真が逆になっている。でも、誰も気づいてなさそう(苦笑)。

     


    ロケハン、ロケハン、作戦会議、作戦会議を重ね、ポディウム横、フィニッシュラインちょっと先、オーロラビジョン走路挟んで斜め前、バリヤーかぶりつきを陣取ったのが11:30頃。


    オーロラビジョン


    いぬたろうに「お願いだから、おとなしくしてて。横断幕とかエアギターとかカンガルーは出さないで。存在感、消してて」と懇願される。分ってますよ!!

    2時間半の間、只管排除されないことを祈った。「ここはパスを持ってる人だけで~す」とか「ここにはサクラの皆さんを配備しま~す」とか言われて、摘み出されたら、移動するしかない。

    この待ち時間、辛いばかりでもなかった。

    首からカメラを提げて、オタクっぽいメガネのおにーさんがうろうろしていたので「自転車好きなのかな~。話しかけてみようか」といぬたろうに提案したら、私がトイレに行っている間に、写真を撮ってあげて、既に交流していたり。

    警官やら軍人やら、果てはSWATまでやってきて、「特殊部隊が一体何をするんだよっ!」と、突っ込んでみたり。

    がらがらだったフィニッシュ地点周りも、一眼レフを持った富裕層っぽい若者達で活気づいてきたり。

    気が付いたら排除されるどころか、自分の周りに新たなる鉄柵が張り巡らされ、どちらかと言えば、閉じ込められ状態になっていたり。

    かぶりつきポイントがめちゃ混みになり、そのすぐ後ろの大理石の一人用ベンチ…と呼ぶには異様に高さがあるお立ち台みたいなのに上る決意をしたり(要・羽扇子)。

    なんとか、摘み出されることなくレースのスタート時間を迎えたのです。

    Why we were marked by the police (私達が警察にマークされた理由)

    2013-10-17 23:38:15 | trip to Beijing 2013
    3泊4日のツアー・オブ・北京観戦の旅、無事終了しました。

    いや~、濃かった、面白かった。何事も滞りなく順調に心地よく観戦できた面白さではなく、突拍子もないことが起こったり、それ有り得ない!!的な面白さなんだけど(苦笑)。

    第4ステージはスタート後、約8kmあたりの八達嶺長城(The Great Wall at Badaling)、所謂、万里の長城での路上観戦。

    北京北駅発7:58の電車に乗り、八達嶺駅9:20着。プロトンの通過予定時刻が12:40過ぎ。3時間もあるので、ロープーウェーを使ってちゃちゃっと万里の長城を登り、レースを観てからまたあらためて徒歩で登る、という計画だった。

    入場券とロープーウェーの往復券を買って、乗り場に向かったら…。

    己の人生で見たこともないような長蛇の列だった。とか何とか言って、列の進みは意外と早く、思ったより早く乗れちゃうんだよねー、と行列の最後尾に付いたが、列は動きもしない。こんなんじゃ無理だろうと、レースを観てから登ることにした。

    サブウェイで朝食を食べて、ロケハンにロケハンを重ねた。

    長城入口の居庸外鎮がいかにもな雰囲気で素晴しかったんだけど、観光客多過ぎ、アーチが狭く、封鎖されたら身動きが取れなさそう、そこは平坦等々の理由で、手前の登っている広い歩道で観戦することにした。


    新聞記事の写真は居庸外鎮。絵になるってことよねー。


    フェンスに「Go! Cameron!」の横断幕をくくりつけ、エアギターを膨らませ、プロトンを待ち構えた。しばらくすると、全く人の動きがなくなった。登って来る人も下りて来る人もいない。やはり駅前や居庸外鎮で封鎖が行われているみたい。

    まるでトワイライトゾーン。時間が止まったみたいだ。もちろん交通規制で車も通らないしね。

    広々とした、人もほとんどいない歩道。

    「やだ~も~、ひーろーいー 応援しながら選手と並走しちゃう~~~?」

    と、はしゃいでいた。これから悪夢が始まることも知らず。

    すると警官がどこからともなく現れ、横断幕を覗き込んだ。ヤバい…?

    「それを外しなさい」←ALL中国語&ジェスチャー
    「そんなぁ(涙)」
    「外しなさい」
    「はい…」

    お巡りさんは基本いい人そうだった。高圧的ではないし。でも、逆らえる雰囲気でもなく。それに想定内。北京五輪でもフリーチ○゛ットなどの問題で、観客が掲げることができるのは国旗のみだったよね。要は文字がいけないんだろう。

    しかし、軽く抵抗を試みた。

    「ええっと。フェンスの内側なら貼ってもいい?」
    「だめだよ」
    「じゃあこうやって、手に持って応援するのは?」
    「だめ。しまいなさい」
    「……(泣)」

    更に、カバンから1/3飛び出していた西薗選手応援ボードも見つかる。

    「それは何だね?」
    「……」
    「それもカバンにちゃんとしまって」
    「……(泣)」

    悪夢は続きますよー。

    道路を挟んだ逆側の歩道にいた、婦人警官のような地域の風紀委員みたいな女性二人が何やらいちゃもんをつけ始めた。

    今度は私が手に持っているうちわと肩にかけているエアギターだ。

    風紀委員二人とお巡りさんはうちわとエアギターについて議論を始めた。

    いい大人3人でバカじゃねーのーって思いましたが、それを持ってる私は更にバカって話ですが。

    ホログラムどーのこーのって聞こえてきたから、ラメラメのうちわの是非についてかな?

    うちわにも文字があるのに、あまりにもギラギラし過ぎていてそれには気づいていないようだ(苦笑)。

    風紀委員は「同志、これは不満分子の扇動に違いありません!!」とか言ってる風だけど(違)、警官のおっちゃんは、「もー、いーんじゃなーい」って感じになってきた。

    一応、討論は終わったが、我々のことはしかと見張っている。マンツーマン・ディフェンスですかね。じゃなくて、2対3か。

    私も揉め事を起こしに来たワケではないし、フレンドリーでありたかった。

    「わーたーしー、ここを走る自転車を見に来たー。すごーく遠くからーーー」

    これを、日本語と英語とジェスチャーで表現してみた。お巡りさんは「よく分らんよ」って顔してたけど、うっすらと笑っていた。

    そして、ヘリコプター、先導の車やオートバイがやって来た!!

    「はい! そこまで下がってー」←手摺りから1mあたりの地面を指さしながら

    「……orz」


    火種


    ここで応援しました。。。


    +++

    そんなこんなで、逮捕はないだろうけど連行ぐらいはあるかも、という緊張に晒され、更には登ってはいたんだけど大した登りでもないので、プロトンは風のように通り過ぎて行った。

    確認できたのは、ルイコスタ(←アルカンシェル)とダーブリッジ(←豪州チャンピオンジャージ)だけ。トホホよねぇ。

    ただ、自分の置かれたこのシチュエーションがちょっと可笑しくて、そんなにカリカリ&どんよりはしなかった。まあ、派手に応援出来なくて、残念ではあったのだけど。

    何より万里の長城のスケールの大きさに圧倒された。カナダ人観光客が「オーマイガー!!」って叫んでたけど、ホントそうです。凄い。ちょっと運が悪かったことなんて、小さなことかなぁ、なんて。

    Pinotti, Flecha and ... (ピノッティ、フレチャ、そして…)

    2013-10-16 07:46:35 | trip to Beijing 2013
    ピノッティとフレチャの引退レースだった。

    アタックした時は、「フレチャの再就職アタック」とか「フレチャ作戦、出るか!?」なんて笑ってたんだけと、特徴的なライディングフォームを見ていたら、グッときた。

    ピノッティは敢闘賞、チーム総合のポディウム共、爽やかな笑顔だった。

    選手の名前も知らない、逃げだとか、容認だとかのロードレースのパターンも恐らく分かっていない。

    欧州の有名選手のラストランが、そんな新興国でなのは、酷な気がしたが、考えは変わった。“新しいスポーツ”を知りたい欲求、興味に目を輝かせる若者が多いのだ。幕引きと夜明けのコントラストは悪くはない。ピノッティもしきりと、このレースの素晴らしさをtweetしていた。

    +++

    引退じゃないけど、ウェズリー・サルツバージャーはグリーンエッジとしては最後のレース。来シーズンはどのチームで走るのかなぁ。。。

    +++

    台風の影響で、無事に帰ることが出来るのか不安真っ只中(薄笑)。