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裸足は気の持ちよう

 海に散歩に行くと裸足になって波打ち際を歩くことが多い。夏は冷たくて気持ちがいいし、冬は生暖かい感じが好きである。スニーカーを脱いで、湿った砂に足をつけた瞬間がたまらなくいい。

 2002年の夏、出羽三山のひとつ湯殿山に行った。お参りをするのなら裸足になれと言われ、躊躇した覚えがある。温泉の流れている岩場を歩くのだから当然のことであるし、裸足なんか慣れているはずなのに、まるで裸になれといわれたような感じがしたものだ。せっかく来たのだからとハイキングシューズを脱ぎ、靴下も脱いでおっかなびっくり歩いた。お参りする心構えが出来ていなかったのだろう。

 富士見パノラマスキー場に無料で入れる足湯がある。スキーブーツから散々締め付けられていた足を開放し、靴下脱いで裸足になる。湯につかると幸せで足に羽が生えて飛んでいってしまいそうになる。

 インドのニューデリーで半日時間が余ったので、ガンジー廟へ行った。ここでも靴を脱ぐことになっていた。ガンジーはインドの英国からの独立の際、「非暴力・不服従」を提唱し独立運動を指揮した人である。この思想は平和主義的手法として世界に大きな影響を与えた。スーツ姿であったが、革靴と靴下を脱いで、モニュメントの前に進んだ。

 2006年3月、米国大統領ジョージ・ブッシュがガンジー廟に献花した。ローラ夫人と共に裸足だったそうである。イラクはしばし忘れ、非暴力の心構えは十分だったのであろうと思う。この訪問はインド国内にとどまらず、世界中に物議をかもし出したらしい。

 米国の空港では裸足になることを要求されることがある。爆弾捜査のためだから拒否できない。非暴力であっても不服従では飛行機に乗せてもらえないのだろう。


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