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映画、人生の特等席

 2009年に見たグラン・トリノが俳優として最後の作品だったはずのクリント・イーストウッド。人生の特等席が23日から公開されている。



 ポール・ニューマンのノーバディーズ・フールでとても残念な思いをしたのがトラウマのようになり、好きな俳優が年を取ってから老人を演じることはあまり好きではない。演出にせよ老いたことをことさら強調する演出をするからだろう。

 この映画もきっとそうかもしれないとは思ったが、初日に見に出かけた。

 年をとり視力に障害が出始めたメジャーリーグのスカウト、ガスがそれでもスカウトの旅に出る。それを助けるのが娘のミッキー。ミッキーは6歳のとき母親をなくし、以来寄宿舎に入れられ高等教育まで受けることになったが、父親とはまったく疎遠になっていた。今は法律事務所でパートナーになろうかというまでに出世している。

 その、父親に捨てられたと感じていた彼女が、ほんの数日と父親とのスカウト旅行に付き合ううちに大きく変わっていく。人生の特等席の主役はクリント・イーストウッドだろうが、この映画の主題は娘のミッキーが幸せとは何かを考え始める物語である。

 監督はイーストウッドではない。だからか、話がストレートでわかりやすい。1から10まで説明してくれるから想像力に頼ることも無く、余韻に乏しいといえばそうでもある。

 それでも他球団のスカウトやらサイドストーリーも細かく描いていて、最後にはこれらのトピックスが一点にまとまり、大ハッピーエンドだから気持ちの良い映画。グラントリノのように心にぐさっと刺さるものは無いが、お勧めの映画だ。

 
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