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映画、ザ・ロード

 東京の郊外、中野にある「なかのZERO大ホール」にザ・ロードの試写会を見に出かけた。

 原作がピューリッツァー賞を受賞したという終末もの。映画の中では説明されない災害のために10年ほどという短期間に文明を失った世界で、父と息子が理由を明かされないまま南に向かう。映画の導入部分はなかなか良い。映画が進むに連れ、だんだん謎が明かされエンディングに向かっていくのだろう。

 何らかの理由で人間以外の動植物が絶滅した地球上で、生き残った人間は人間を食料としている。主人公である父は、この災害が起こった後に生まれた息子に旧世界のモラルを教える。人間を食べることは悪いことだと。
 
 映画にも起承転結が必要かどうかはわからないが、この映画は30分経っても1時間経っても1時間半経っても同じような場面が延々と続く。この単調さは最後の30分を効果的にするための戦略的な単調さだと思っていたらそのまま映画は終わってしまった。

 何が起こったのかの説明が無いからこの父子の行動の妥当性もわからないし、何が目的なのかも結局分からない。この父子の考え方は彼らに益をなしたのだろうか、これから益をなすのであろうか。

 人間以外に食べるものは無いという設定は、もちろん設定としてありうるが、それなら人間を食べないという決断は矛盾する。またこの映画で狩る側は集団で行動し、狩られる側は個であるのも納得できない。人間以外に食べるものは無いという設定以外に隠れた設定があるのかもしれない。

狩る側


 そんなわけで物語としての体をなしていない、救いの無いこの映画、途中で何度も腕時計をみてしまった。わざわざ出向いた時間がもったいなかったというのが率直な感想である。

 このままではあまりにも癪なので、映画が終わってから隣の東中野まで移動し、ピッツェリアGGでビールとおいしいピザを頂いた。帰りの電車の中ではおいしかったピザの記憶しか残っていなかったのが救いであった。





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