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映画、大統領の料理人

 実話をもとにしたフランス映画と聞けば敬遠するところだが、美味しそうなポスターに惹かれて見てきた。

 この映画はミッテラン大統領の料理人として2年間仕えたダニエル・デルブシュの実話をもとに映画化されている。彼女がエリゼ宮に招かれ、そして去るまでが描かれている。



 映画は南氷洋に浮かぶ島、クローゼへ向かう船のシーンで始まる。荒れる海を背景に甲板ではオーストラリアのTVクルーによるインタービューの撮影である。

 インタビューを受けるのは男性のシェフ。フランスの極地研究所アルフレッド・フォール基地でこれからの一年間務めるシェフへのオーストラリアのインタービューだ。

 そのシェフと交代するのがミッテラン大統領の料理人だった彼女。なぜ絶海の孤島でシェフをしているのか。ここからエリゼ宮と南極基地のシーンを切り替えながら話が進んでいく。

 さてこのクローゼ諸島、南極基地と字幕が出るが、実は緯度で言うと稚内程度の位置にあるからパリより赤道に近いのだ。昭和基地のあるオングル島のように一面真っ白という過酷な環境ではない。

 エリゼ宮での人間関係に疲れた彼女が、人間嫌いになり逃げ込んだのが南極基地。これがこの映画のストーリーラインと思っていたら、最後のナレーションでひっくり返される。もっと前向きな行動だったのだと。

 信念のある一流の人間には魅力がある。この映画はその魅力を上手に描いている。おすすめの映画だ。

 30年前のクローゼ。





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