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本、ウイルス 大感染時代

 時流に乗って図書館から借りてきたのは、NHKスペシャルとして放送された、メガクライシス第3集「ウイルス”大感染時代”忍び寄るパンデミック」を書籍化したものだ。


 前に紹介した本「新型インフルエンザとの戦い 私たちにできること」がタイトルにはインフルエンザとあるが内容は感染症全般について述べている。対照的にこの本は大感染時代というタイトルであるが主に新型インフルエンザの脅威について書かれた本だ。
 
 毎年のように流行る季節性のインフルエンザは呼吸器へ感染するタイプであるが、鳥インフルエンザH5N1と言われている新型インフルエンザはこれとは全く異なり、感染は血液から肝臓、腎臓、脳など全身に広がり致死率は50%と言われている。この値は10%以下の致死率と見積もられている現在流行中の新型コロナウイルスと比較するとその危険性が理解できるというものだ。

 この本では東京都内で新型インフルエンザの患者が一人出た場合2週間で全国35万人に拡大すると見積持っている。そして最終的に死者は数百万人になる可能性があるとしている。

 今回の新型コロナウイルスの大流行にどう対応していくのかは、今後起こるだろう大災害、新型インフルエンザへどう対応していくかの良い訓練の場になるのではないかと思っている。

 感染症についての知識を持っておくことは現代において必要なことだと思う。そんなときの選択肢の一冊がこの本だ。さっと読める読みやすい本なのでお勧めする。


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