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電子機器の寿命とPCと私

 電子機器の寿命に大きく影響するのは温度である。

 ICなどの半導体はたとえば40℃の時の故障率が1とすると、60℃になると故障率は10、80℃では100になる。そのほかアルミ電解コンデンサを使っている機器では温度が10度上がると寿命は半分になるともいわれている。

 それに温度差も寿命に大きく影響する。電子機器に電源を入れると発熱し、切ると冷たくなる。この温度差が電子部品の寿命に大きく影響する。実際電子機器の寿命試験には温度サイクルといって温度の上げ下げを繰り返す試験が行われている。

 こまめに電源を切るのは電力消費量という点ではエコロジカルかもしれないが、電子機器の寿命を大きく損ねている。こう考えると電子機器を製造するための資源やエネルギーを考えると単純に得策とはいいがたい。

 実際、我が家ではPCの電源を入れっぱなしにしてあるがハードディスク以外のハードウエアが故障したことは無い。もちろん定期的なシャットダウンはOSを安定させるために必要だが、すぐに立ち上げるようにしている。

 ノートパソコンについては机の面から浮かして冷却のための空気の移動を容易にし、冷却ファンの掃除をこまめにやって来た。

 ところが最近購入したデル社のstudio15の発熱がかなり多い。連続通電しているのだが、夏をむかえ温度が上がりすぎるのではないかと少々心配になってきた。そこで投入した新兵器。ELECOM社の冷え冷えクーラー。ネーミングに違和感はあるがしっかりした作り。

ELECOM社の冷え冷えクーラー
 
 実際の効果を数字で表すためにスーパーパイを実行。冷え冷えクーラーのファンをオンした時とオフ時での温度の違いをcoretempというフリーソフトで測定した。

coretemp

 上の写真はクーラーファンを切った状態での温度。このCPUにはコアが4個入っているのだが、高いものはジャンクション温度が89度にも達している。Tjmaxが100度だからひやひやもの。実際coretempの表示が86度以上で色が変わるから警告の意味もあるのだろう。

 この状態でファンを入れると74度から79度の間に分布するので、10℃程度さがることになる。たった10度と思うかもしれないが最初に書いた経験則にのっとれば寿命が3倍伸びることになる。

 インテルのCPUには3年間の品質保証があるから、平均温度を10℃下げると9年くらいはもつことになる。9年???、私にとってもPCにとってもオーバースペックと言われれば、その通りと言うしかないのだが、、、、




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