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映画 パイレーツロック

 新宿に出たチャンスに新宿武蔵野館でパイレーツロックを見た。もう神奈川での上映は終わっていたのでラッキーの一言。小さな劇場だったが意外なことに若い人たちでいっぱいだった。

映画 パイレーツロック


 1960年代英国のラジオ放送局はBBCのみ。そのBBCが一日に流すポップミュージックは45分に制限されていた。そして登場したのが領海外に停泊した船から放送するラジオ局。人気DJもたくさん生まれたそんな時代背景の映画。

 話はドラッグと喫煙で高校を退学になったカールが更生のため母親の友人クエンティンに預けられたところから始まる。そのクエンティンが経営する海賊ラジオ船に乗船して驚くカール。底抜けに陽気なクルー達だが飲酒、ドラッグ何でもありの無法地帯。更生には一番不適切な場所と言える。いったい母親は何を考えてるのだか、、、、、と言うのは後のお楽しみ。

 画面では60年代のロックが次々にかけられ、あれも知ってるこれも知ってる、あれも歌える、これも歌える曲ばかりだった。実際通路を挟んで斜め後ろに座っていた30代の男性はずっと一緒に歌っていたし、後ろの席の若いお兄さんにはリズムに合わせて椅子を蹴られたが、それが全く気にならないほど楽しい映画だった。

 クエンティンを演ずるのがビル・ナイ。再結成されたロックバンドがまた地方巡業からはじめて、、、、という「スティル・クレイジー(Still Crazy)」で好きになった俳優だ。

 DJの一人、公爵を演じるのがフィリップ・シーモア・ホフマン。Mi3の悪役だが、ブレイク寸前のロックバンドを描いた映画「あの頃ペニー・レインと」にも出ていた。

 それでは映画中サイモンの婚約者エレノアが乗船するときにかかっている曲、タートルズのエレノアを紹介する。これを聴くと私の心はいきなり50年前に戻ってしまう、よくこんな映像が残っていたものだ。



 この映画では昔のロックを懐かしく聞くことも出来るし、若い人にも時代を生き延びたロックを楽しんでもらえると思う。DVDを買おうと思っているくらいロック好きにはお勧めの映画だ。夜もふけてきたがこれから「スティル・クレージー」と「あの頃ペニー・レインと」をもう一度見直そうと思っている。




[蛇足1]

 最後まで放送を続けたRADIO ROCK、プロコルハルムの「青い影」を流していたが、それにしても船が45度も傾いたらレコードプレーヤーはちゃんとトレースするのだろうか。針圧のかけ方が錘ではないのかもしれない。知っている方がいたら教えて欲しいものだ。

[蛇足2]

 カールの母親役を演じたエマ・トンプソンは大臣を演じるケネス・ブラナーと実生活で夫婦であったことがある。それならケネス・ブラナーに朝番組のDJボブを演じてもらうととても面白い気もするが、、、、、


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