「ドイツの庭でー人生の時間を愉しむ、幾つかのこと」

2018年04月23日 | ドイツの暮らし

【2018年4月18日】

「庭と親しむことは、人生の時間を愉しむ最も素敵なことの一つ。」

昔、文学部の若い学生だった頃、イギリスの詩人か、随筆家が
そんな文章を書いていたのを思い出す。

今まで気がつかなかったけれど、本当は桜の花々が散る頃に、
春は満開に。
ピアニッシモからクレッシェンドへ。

山椒の微かな蕾、青・紅もみじの若葉、ローズマリーの小さな花弁、
そして、葉桜の木の下に咲き始めた名も知らぬ白い花。
今まで気がつかなかった、僕の庭の、沢山の春の担い手達。

漆の中ですっかり時間を忘れてしまった秋の葉の上に、
一人一人の春の使者たち。

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今日の午後、突然やってきた陽春の日射し。
その下でこうして座っていると、

「あぁ、僕は会社員や組織に勤める人として生きてなくてよかった。
 自営業で本当に良かった。」

「人生、今日みたいに素敵な日には、
 いつでも仕事をほっぽらかしに出来る。」

とつくづく思いました。

英国の文学者が昔、書いていた「庭に親しむことの愉しさ」は、
外の時間や決まりごとに左右されない、内心の自由や人生の
落ち着いた観察眼を其処に含んだ言葉なのだろうと、
少し得心がいきました。

今日は良い日です。

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【2018年4月22日】

ドイツの春の暮らしで、好きなこと。
素敵なこと。

野菜料理。柔らかい緑の風。
透きとおった青い空。

庭で仕事のふりしてぼーっとしていること。

 
 
 

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【2018年4月23日】

友達を呼んで、春のご飯。
一年がめぐって、今年も春。

日本から来た山椒の木が、今年も見事に蕾をつけた。
ご飯を食べにおいでよ。

筍もワカメも無いけど、木の芽和えも出来ないけど、友達がいるよ。

美味しくて、皆んなが喜ぶように!

まだ陽の高い夕刻から始めて、日付が変わる夜中まで。

よく食べて、話して、大分飲んで、、、

あれあれ

「来年は皆んなで日本に行こうよ」

なんて話してるよ。

ドイツで作る日本のご飯。
一年に一度の山椒の蕾。
春の愉しく、幸せな一日を有難う!

 
 

 

 


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