「クリスマスイヴまであと数日-村の小さなマルクト」

2017年12月20日 | ドイツの暮らし

12月末の水曜日。
ドイツの冬。クリスマス・イブまであと数日。



もう誰もが仕事よりも、歳納めの気分だろう。
僕も昨日は夜中の二時まで今年最後の仕事の話をしていた。

日本の東北や北陸地方の冬の空を思い出すような曇空、寒気の中、
家族五人でかれこれ20年余り暮らすことになった僕の小さな村の、
水曜のマルクトに足を運ぶ。




ここはドイツの何処にでもあるような、少し退屈な都市部郊外の村だ。
それでも、日本から戻って来ると数日は、よく知った国を歩く旅人、
その国に多くの知り合いがいる異邦人のような気持ちになる。
僕は何年も親しんだ風景を見つめ直し、ポケットのカメラを取り出す。

いつも行く有機無農薬の農家の屋台。






ヨーロッパの北国の冬野菜を買えば、そのまま、無造作に次々に
大袋に投げ込んでくれる。日本のスーパーの行儀よく、一つ一つ
包装されていたキレイな野菜達とは大違い。



僕も今日の夕餉の支度に買い求めた色々な冬野菜を無造作に
袋の中にしまい込む。
この大きな赤いパプリカ、これは昔はドイツの
冬には無かったな、、、。



今日はどこを向いても、クリスマスの飾りが目に飛び込んで来る。
外国で勉強する三人の子供達もこの数日で全員、顔を揃えるだろう。
昨日、デンマークから一足早く戻って来た次男、妻と僕だけでは
もう食べることもない肉料理を、今晩は作ってやろうかと思う。

他の知り合いの屋台も覗き歩き、互いに年末の挨拶を交わす。
「良いクリスマスを!良い年を!」




 

買い物の後、村のパン屋の隅でコーヒを飲みながら暖をとる。
「来年からの仕事はどうしようか、、、。」
「自分もそろそろ、これまでの仕事の納め時だろう、、、。」

もうすぐ新しい年、新しい人生の時機が始まる。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。