ドイツの五月は東と西との出逢い ー 美味しい、愉しいみんなのご飯。

2018年05月06日 | 毎日の食卓

詩人ハイネが「こんなに美しい季節があるだろうか」と謳った
ドイツの五月。
そんな初夏の夕べに、たまたま見つけた、東と西との「食」の出逢い。

「ローズマリーの花と山椒のつぼみのピザ」

ハイネの言葉ではないけれど、
「こんなに香しく、美味しいピザがあったのだろうか?」
と思うくらい、素敵でした。


庭で見つけた東西のハーブの偶然のアレンジです。

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「レンティル豆と香味野菜の和風ボロネーゼ」をサラダ菜で手巻きにして。

アボカドスライス、パブリカのあっさりマリネ、セロリの根の炊いたん、
吸い地につけたインゲンなどを、好き好きでトッピングして、最後に
レモンと良いオリーブオイルをちょっとたらして、すぐさまガブリと
食らいつくのです。

僕の家ではみんなが大好きな、オリジナル・フィンガーフードです。
野菜だけのヴィーガン料理ですが、食べ応えも十分あって、本当に爽やかで、
春から夏への美味しい一皿です。

冷たい白ワインや薄紅色のロゼと合わせると、とてもいい感じですよ。
家族や友達との愉しい、幸せな一晩に!

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「初夏の日の幸せ」

今日はアドレアーノ夫婦と一緒のご飯。
ジャパニーズ&イタリアンで、皆んなで集まってワイワイ夕食会。
僕達がイタリアの地方料理の美味しさと沢山のワインの飲み方、
愉しさを教わった大切な友達。

互いに食べることも作ることも大好きで、ドイツやイタリアでかれこれ15年、
何度一緒にご飯を食べたろう。
家族皆んなの友達アドレアーノ。今日も本当にどうも有難う


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下記はハインリッヒ・ハイネの詩「いと麗しき五月」のドイツ語原文と
その日本語訳です。



"Im wunderschönen Monat Mai, 
Als alle Knospen sprangen, 
Da ist in meinem Herzen 
Die Liebe aufgegangen.

Im wunderschönen Monat Mai, 
Als alle Vögel sangen, 
Da hab ich ihr gestanden 
Mein Sehnen und Verlangen."

                                (Heinrich Heine)


「美しく輝きに満ちた五月
蕾達がいっせいに開き始める
そのとき、僕の心の中には
初めて恋が芽生えた。

美しく輝きに満ちた五月
鳥達が歌いはじめたとき
僕はその人へのあこがれ、
想いのたけを打ち明けた。」
                              (僕の自由訳)


いと麗しき五月

なべての莟、花とひらく

いと麗しき五月の頃

恋はひらきぬ

我が心に


諸鳥のさえずり歌う

いとも麗しき五月の頃

われうちあけぬ かの人に

わが憧れを

慕う想いを

新潮文庫 『ハイネ詩集』片山敏彦訳


なお、ハイネのこの詩は、シューマンの『詩人の恋』という連作歌曲のなかにも
入っています。


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