鞍馬の器に、ブロッコリーの花を散らして。

2015年10月14日 | 日本の「食」



春と秋、年に2回、自宅の小さな菜園にブロッコリーの花が咲きます。



小さなレモンイエローの花は午後の光の中、各々が自らを祝うようです。
それでも、今年はドイツの秋が本当に駆け足でやって来ています。
明日は山間部では初雪になるところも多いそうです。



さて、今日のお昼ごはんにはこのブロッコリーの花を散らして、
ほんの少しのキノコと浅漬けの蕪、梅酢漬けの生姜で、秋の混ぜ寿司
を作りました。

なかなか美味しくできたので、京都鞍馬の陶芸家の友人、目片さんに
手ほどきを受けて初めて作った深めの丸皿を取り出して、盛りつけて
みました。我が家の食卓に初登場です。



寒さが厳しい鞍馬の冬も、今はまだ冬は遠く、秋の足音、秋の夜長を
楽しみにして、午後の光に輝く山々を望んでいるのだろうか。
こうして料理をしていると、これまでの人生の中で縁のあった人々の
顔や仕草を不意に思い出すことがある。
毎日の生活の中で大切なことは、忙しさの中にはあまりなく、のんびり
したひと時の中にあることが多い。

今年の秋には、また、もう一枚、お皿を作ってみたいと思う。