ドイツへの飛行機の中

2010年08月06日 | ドイツの暮らし
日本からドイツへの飛行機の中。 僕の隣の子供は「スプライト」を
もう10杯は飲んでいる。スチュワーデスさんが通るたびに
「スプライト、スプライト」と言う。 出発から4時間、フランクフルト
まであと7時間、あと何杯飲むのだろう。ドイツ人でもアメリカ人でも
ない。スプライト君は何人だろうか?

スプライト君がだいぶ騒ぐので、さきほど日本語で叱ると急に静かに
なった。でもスプライトはまだ飲んでいる。僕も子供の頃はコーラが
好きだった。お風呂上がりか、スポーツの後の特別な飲み物だったけど。
僕は今、ワインを飲む。無言で少年とも乾杯。
肥り過ぎはツライよ。次の世代は君達が主人公。


日本は今、夜の7時半をまわったところ。夕食の時間。
皆と楽しく話をしながら、京都ではハリーナさんが次々に
美味しい料理を作っているだろう。

フランクフルトに向かう飛行機の中は、まだ昼の12時過ぎ。
日本が遠ざかり、ドイツが近づいてくる。
ドイツの僕の暮しが
また始まる。

デュッセルドルフに向うバスの中。12時間も飛行機の中にいて
地球の裏側に飛んで来たのだから、皆、疲れていて当たり前。
高速から見える景色は北部ヨーロッパの大陸的風景。
夜8時。空はまだ高く、青く、太陽の光が輝くように透明で、
キラキラしている。森と丘陵地帯が目の届く限り広がっている。






日本から約20時間、ようやく自宅到着。ホッとする。
モノと技術の移動については、世界は本当に小さくなった
と思う。人々の暮らしと価値観は、そうはいかない。
時間がかかる。交わるところと交わらないところがある。
何はともあれ、我が家に着いた。有り難う。