バルセロナの旅も3日目、4日目となりました。当たり外れはあっても
この街は「美食の街」というよりも「暮らしの中のデザインや食文化
が大切にされている街」だなと感じ始めました。
外来の旅人なので、日常の生活を覗くことは出来ませんが、外で食事
をしていても、街の中を散歩してもそんな風景があちこちに見られます。
例えば、昼の小さなビストロ。
トイレに行く途中の壁の照明、面白いデザインでした。
それで、出てきた料理もまた魚。
「日常の中の暮らしのデザイン」この街にはあちこちに
そんな意識が溢れているように思います。
公園を歩いても、目の前ですぐに役に立たないことに打ち込む
遊び心が感じられます。
「自分が楽しい!」、「暮らしのデザイン」、「日常の遊び心」
バルセロナはそんな表現が自然に浮かんでくる街です。
(でも、このシンガーはシャウト系のかなりの音痴でびっくりしました)
さて、下の写真は、旅の3日目にたまたま入った自然ワイン専門の
バル。
スペインのタパスの伝統料理をモダンにした感じ。
とても美味しかったです。
小さな生ホタテのオリーブ蒸し。
ミニレタスとグリーンアスパラのソテー。
生ハムにスライスしたアボカドとパルメザンチーズ。
どれも変にいじってなくて、美味しかった。
旧市街のレストランでの昼食。
カタラニアの伝統なのだろう。庶民的なバスタのパエリア。
パエリアとはいえ、リゾットと焼きそばの合いの子みたいな感じでした。
イカのいしるのような味付けが印象的でした。
旅の4日目。
小雨の中、たまたま入った街中のカフェ。
近所の人達が仕事の前や後に愛用しているお店のようです。
うちの奥さんもすっかり気に入ったようで、なかなか席を
立とうとしませんでした。
散歩の最中、たまたま通りがかった街中の教会。
何百年も経った古いステンドグラスが見事でした。
(多分、建築史上、有名な教会なのだと思います。)
キリストの像でなく、アベマリアの優しい、たおやかな母性像が
中心にありました。 その違いはドイツや北ヨーロッパと異なった、
地中海沿いの人達の土着的な感覚や、それに伴う信仰心と関わりの
あることのように感じます。