30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

フィレンツェナスって何者?

2021-08-30 | ナス

これがフィレンツェナス。イタリアのあのフィレンツェである。重さは300グラム

長年畑をやっていると、いずれの品種も「昔の名前で出ています」といったものばかりになりがちだ。たまには新しい品種に挑戦するとこれがいい刺激になるのだが、それも一時のことで翌年には元に戻っている。同じ品種になりがちなのは、育て方がわかっているということが理由にある

わが菜園に行く途中に新しい品種の野菜ばかりを作っている農家がある。まず聞いたことがないような珍しい野菜ばかりで、へえと感心してみている。

「これは丸ナス?」
「いや、フィレンツェナス」
「フィレンツェってあのイタリアの」

よもやここでフィレンツェが出てくるとは思ってもみなかった。それもナスにである。伝統野菜には産地名がついているものが多い。このナスもたぶんそうなのだろう。

このナスは日本のナスと違って中身は固く、グリル専用だという。ものは試し、食べてみようかと思った。あいにく金を持ち合わせていなかった。29日に通りかかるとちょうど収穫してるところ。お金を持っていたので1個買った。150円だった。家に帰って量ってみるとちょうど300グラムあった。

ネットで「フィレンツェナス」と「フィレンツェナスのレシピ」を検索した。かなり以前から登場している。「世界で一番うまいナス」という紹介記事まであった。ちなみに知り合いの女性はこのナスを知っていた。わたくしだけが知らなかった?

レシピの中で一番調理が簡単なフィレンツェナスのグリルなるものをえらんで作ってみた。いわゆるナス焼きであろう。

フライパンでニンニクをオリーブオイルでいため、そこに横に厚さ2センチに輪切りにしたものを入れ、中火でじっくりと両面を焼く。塩をかけて食べる。とろけるチーズもいいとあったのでこれもためす。焦がしてしまった。トロッとしてクリーミーな食感だ。ぺろりと食べてしまった。米ナスに似ているなと思った。

・・・・
この日の夕ご飯のおかずはナス尽くし。このフィレンツェナスのグリルに加えて、肉とナスの醤油炒め、それにナスの漬け物であった。わが菜園のナスはまもなくおわる。下は28日収穫の千両ナスと長ナス。この夏は例年になく毎日のようによく食べた。だいぶ重宝した。


2021年の読書
2021年8月の読書
・三体Ⅲ 死神永生 下(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・三体Ⅲ 死神永生 上(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・星落ちて、なお (澤田瞳子著、文藝春秋)

2021年7月の読書
・テスカトリポカ(佐藤 究著、KADOKAWA)
・台北プライベートアイ(紀 蔚然著、舩山むつみ訳、文藝春秋)

・・・・・・
今年前半期(1月から6月)で心に残ったのは次の3冊。「
死の棘」(島尾敏雄著・新潮文庫)、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)、「サガレン」(梯 久美子著・KADOKAWA)。「死の棘」は年寄りにはつらかった。40歳前後で読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。

2021年6月の読書
・自転しながら公転する(山本文緒著、新潮社)  
・俺と師匠とブルーボーイとストリッパー(桜木紫乃著、KADOKAWA)
・流人道中記・下(浅田次郎著、中央公論新社)
・流人道中記・上(浅田次郎著、中央公論新社) 

2021年5月の読書
・続・用心棒( デイヴィッド ゴードン著、 青木 千鶴 訳・早川書房)   
・用心棒(デイヴィッド ゴードン著、青木 千鶴訳・ 早川書房)
・特捜部Q―アサドの祈り( ユッシ エーズラ・オールスン著、吉田 奈保子訳・ 早川書房)

2021年4月の読書
前月の続きで島尾敏雄の「死の棘」を読んだ。感想はといってもすぐに言葉がみあたらない。読み始めてすぐにミホの言葉がいちいち胸に深く突き刺さった。いまさらわが身を反省しても遅いのだが。「パディントン発4時50分」は若いとき読むつもりでいたのを何十年後の白髪の年寄りになったいま手に取った。

・パディントン発4時50分( アガサ クリスティー著、 松下祥子訳・ハヤカワ文庫)
・レストラン「ドイツ亭」(アネッテ・ヘス著、森内薫訳・河出書房新社)
・死の棘(島尾敏雄著・新潮文庫)

2021年3月の読書
1月の梯久美子著「サガレン」が気に入ったようだ。同氏の本を読んでみたくて代表作「狂うひと」を手に取った。これが大部だった。これを読んだら島尾敏雄の世界に入らざるを得ない。3月はもっぱら島尾敏雄であった。仕上げ?にいま「死の棘」を読んでいる。

・震洋発進(島尾敏雄著・潮出版社)
・魚雷艇学生(島尾敏雄著・新潮文庫)
・出発は遂に訪れず(島尾敏雄著・新潮文庫)
・島尾敏雄(ちくま日本文学全集)
・狂うひと-「死の棘」の妻・島尾ミホ-(梯久美子著・新潮社)

2021年2月の読書
2月はコロナ渦、花粉症、農閑期、厳寒期と重なって家にこもりがち。楽しみは、1月と同じく読書、それに全豪オープンの大坂なおみ選手のテレビ観戦だった。

・ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房) 
・汚れた手をそこで拭かない(芦沢 央著・文藝春秋) 
・推し、燃ゆ(宇佐見 りん著・河出書房新社)  
・インビジブル(坂上 泉著・文藝春秋)  
・心淋し川(西條 奈加著・集英社)

2021年1月の読書
コロナ渦と農閑期で読書に専念。ひと月でこれほど読むなんてと驚いている。
「サガレン」の第2部は読んでいて気持ちがいい。

・パチンコ・下( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・パチンコ・上( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
 ・ニッケル・ボーイズ (コルソン・ホワイトヘッド著・早川書房)
・八月の銀の雪(伊与原新著・新潮社)
・窓辺のこと(石田 千著・港の人)
・サガレン(梯 久美子著・KADOKAWA)
・キリン解剖記(郡司芽久著・ナツメ社)
・アンダードッグス(  長浦 京著・ KADOKAWA)

⇒2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


      
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