「ブラックのジョー」の煮物(上)とポタージュ(下)
8月30日付の記事、「フィレンツェナス」。少し焦がしてしまったのがくやまれた。そこで31日にまた農家から買った。不味ければ再度買うことはないのだろうが、それだけうまかったからだろうか。こんどは焦がすことなくうまい具合に焼くことができた。すべて塩をふって食べたのだが、このナスは塩味が合う。こんどもペロリ。なんかくせになりそうだ。でもうまいものはこのあたりで我慢するに限る。
閑話休題。
<カボチャを8月18日に収穫したという前回記事
8月30日にカボチャの煮物とポタージュを作った。カボチャは8月18日に収穫し、追熟させるためひと月ほどパントリーに転がして保存してから食べるつもりでいた。毎日カボチャの姿が目に入る。気になる。
カボチャは、長年作っているのにこれだという品種に出合わない。そこで毎年ちがう品種を育てては味をみてきた。ことしの「ブッラクのジョー」はどんな味がするのか。うまいのかまずいのか。
追熟が足りなく、食べるにはいまいち早いだろうなという不安はある。だが、思い立ったらやめられない。やはり食べてみたい。そこで安全策として、失敗してもいいように一番小さなものを選んだ。
結果は上々であった。うまいじゃないかとついにこっとしてしまうほど。好みのホクホク感がある。しかし追熟が不足しているのか、味が淡白だ。淡白が好きか、濃密が好きか、好みだがわたくしは後者で、やはりもう少しのあいだ追熟させておいたほうがいいようだ。
今回の食べたカボチャは収穫した中で一番小さく、1800グラムのもの。縦半分に切る。いい色をしている。
作るのは、好きな煮物とポタージュ。ポタージュは段取りが面倒で自分にはできないものと決め込んでいたのだが、一昨年だろうか、作ってみたら簡単にできた。できてしまった。
煮物はなんども作っているからお手のもの。一番慎重になるのは水の量。煮あがったときに煮汁もなくなる程度の分量にしなければならない。煮汁が多いと水っぽくなり、これを嫌う。できるだけホクホク感のあるものに仕上げたいからである。最後にやや火を強くして水気を飛ばして出来上がり。色もよく、適度なホクホク感がある。プロが見たら笑われるかもしれないが、これで自画自賛しているのだから世話がない。
ポタージュのほうはそれほど神経を使わず、慎重になることもなく、それなりにうまくできてしまう。
朝に冷たくしたポタージュを食べ、夜に煮物を食べている。われながらうまくできるもんだなと悦に入っている。