30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

念願のアンズでジャムづくり

2013-06-18 | ジャム

アンズでジャムをつくった。

大実の完熟梅でジャムをつくりながら、まるでアンズのような大きさだなといいながらつくっていた。そうなるとアンズでもジャムをつくりたいと思うものである。その意が天に通じたのか、思わぬところから手に入った。

アンズとの出会いはこんなものであった。ウオーキングで普段歩かない道を歩いていたら、農家の庭先に完熟の大実がなっていた。よく見かける風景である。たいがいは梅の実だ。梅の豊後種は大きさも形もアンズそっくりで、たとえそれがアンズであっても実を見ただけでは区別がつかない。しかし立ち止まってよく見るとどうも葉の形といい、実のつけ方といい微妙に違う。この1週間は梅ばかり見てきたので、ピンとくるものがあったのだろう。

もしかしたらとひとつ拾う。その時点で梅かアンズかわからない。果実を両手でひねって割った。梅とアンズの見分け方の知識はあった。すんなり割れて果肉と種が出てきた。種を容易に取り出すことができる。「これはアンズだ」。梅は果肉と種を簡単に離すことができない。種の形も梅とは違う。それにしてもすごい感だなと自分でも驚いた。執念がそうさせたのだろうかとうれしさと相まって笑顔になってしまった。 


さっそくにジャムづくりに取り掛かる。この1週間で4回ほど梅ジャムをつくっているから慣れたものである。ところがネットでアンズジャムの作り方をいろいろ見ると、種の中の核、すなわち“杏仁”を入れている。梅干しでいえば“天神様”だ。杏仁を入れるのは香りを増すためだという。たしかに本物の杏仁があるのだから入れない手はない。

梅ジャムとはちょっと手順が違うけど、ネットでいろいろ見ていいとこ取りしてつくってみた。それにしても大実の梅とまったく同じ形と色をしている。1個の重さがいずれも70グラム台、全部で1キロ弱あった。

すべて完熟アンズである。ヘタは付いていない。両手でひねって半割りにする。簡単に割れる。種を取り出し、果肉を縦横に大まかに切る。



そこに砂糖をかける。好みの量だ。私は甘みを抑える。果実の味を損ないたくないからだ。
数時間このままにしておくと果汁が出てくる。この方法はイチゴと同じだ。これを火にかけて煮る。

取り出した種は金づちで割り、核を取り出す。これが“杏仁”だ。はじめて目にする。といっても梅干しの天神様はよく取ったことがある。薄皮を丁寧にはがして筋に沿って爪を入れるときれいに縦に半分に割れる。

さきほどの果肉に、この杏仁を入れてあとは煮詰めるだけだ。簡単につくれる。

出来上がり。完熟梅と同じ色に仕上がる。鮮やかなオレンジ色というか、枇杷色になる。表面に白く見えるのは杏仁だ。

思いがけない幸運に出会った。そんな思いでいる。 強く念じてその思いが通じることはあるのか。会いたいなと思う美しい女性が目の前に姿を見せてくれたことはあった。こうしてアンズと出会うこともできた。しかしほかにあったかなと思い出そうとするが出てこない。人生そんなに甘いものではないということか。

つぎのジャムづくりはルバーブジャムになる。ことしは、アンズに続いてプラムのジャムもはじめてつくってみたい。

追記
これまでブログで書いてきたジャムづくりを抜き出して一覧ページをつくった。その必要性を感じながらも面倒で先送りしていたが、この際だからといっきにやっつけた。
ジャムづくり


   

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