冬ネギがここにきて俄然うまくなってきた。やはり寒くならないとうまくならない。毎冬のことながら、そのことをあらためて思い知らされながら食べている。
冬ネギの栽培期間は長い。タネまきから収穫まで12~14カ月ほどかかる。苗を育て、それを植えつけてからは、根深ネギだからせっせと土寄せして白い部分(葉鞘部)を長くする。
そのかいあって今年も立派なネギができた。サイズといい姿といいじつに見事といいたくなるほどの出来映えだ。
冬ネギは大量に作る。それも冬ネギばかり作る。ことしはいつもよりさらに作りすぎた。冬ネギの旬は短い。その間に食べつくして残さないようにと、ことしは10月中旬から食べ始めている。
10月の冬ネギはやはりまだ硬い。食感が悪い。冬ネギの持ち味の甘さとやわらかさがない。それは分かっているのだが、とにかく作りすぎている。
それが厳寒期を迎えると変身する。この変化に舌が敏感に反応する。うまくなったきたなと。
冬ネギの旬は厳寒期の12月末から2月初旬と短い。育てるには長い時間がかかるのに、いざ食べるとなるとそれはあわただしい。