7月8日(水)朝、7月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」に出席しました。出席者は23名でした。
開講の前に、8月30日(日)に実施される「高野山での日帰り研修会」の参加票が配布されました。
随縁済衆十綱目のうち、人の危急を救うと大利を興建す の2綱目を読みました。
岡本元興先生のお話。
①開創1200年を記念する主要事業として、天保14(1843)年に焼失した壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建された。中門には持国天と多聞天の二天王が安置されていたが、火災のときのは救い出された。今回中門の再建に合わせ、平成の大仏師松本明慶師が現代ならではの作風に仕上げた広目天、増長天の二天王が新たに中門に安置されました。平成の中門には四天王が揃うことになった。四天王は配置される方角が決まっているのだが、今回は新しい佛像を前に、古い佛像を後ろに配置したので、通常とは異なっている。将来は並びが変わるのかも知れない。高野山への道も良くなり、九十九折りもだいぶ解消された。
②祇園祭りの蘇民将来のお守りの話~武塔神(ぶとうしん)と言う神さまが旅の途中、一夜の宿を求められ、裕福な弟巨旦将来はそれを拒みましたが、貧しい兄の蘇民将来は歓待しました。武塔神はこの歓待に報いるため、蘇民将来の子孫に末代まで災いがないよう茅の輪(ちのわ)を与えたという話。お守りは木製の六角形で『蘇民将来子孫人也 家門繁栄』と書かれている。夏の大祓の茅の輪くぐりや茅巻もこの故事から来ている。
③半夏生の花、片白草。上から3枚の葉が白くなるこの時期の花。建仁寺の両足院が有名で、この時期には公開される。
④七夕飾り~真竹の笹に織女へのお願いを書いた短冊を着ける。 ここから文月となった。もともとは乞巧奠(きこうてん)といい織女に対して手芸上達を願う祭であった。昔は短冊の代わりに梶の葉に書いた。
⑤祇園祭りとキュウリ~八坂神社の神紋がキュウリを輪切りにした形に見えるため、祭りの期間中にキュウリを食べないとされる習わしがある。キュウリを食べるときは縦に切る。
⑥花の話いろいろ 梅は花の兄、菊は弟。花期が長い椿と木槿を庭に植え茶花とする。菊は花期が一番長いので皇室の紋になっている。朝顔とショウブ。江戸系(小ぶりで色が良い)、肥後系(大きい)、伊勢系(絞り)。桐の花。五七の桐紋は皇室の副紋。鳳凰は桐の木に止まり竹の実を食べることから桐竹鳳凰紋は天皇の服に使われた。
等々先生の知識は止まるところを知りません。