わが家の庭に五年前に手植した沈丁花がすっかり大きくなった。南あわじの村上邸の枝垂れ梅を見に行った際についでに買い求めたものである。日蔭を好む庭木と聞いて、格好の場所に植えたせいか成長が早い。寒暖の差の多い気候が続くが、スケジュールを決めていたかのごとく今日満開の時期となった。愛くるしい花で好きな植木である。
沈丁花香り艶やか夜明け前
沈丁花雨に濡れその色の立つ
沈丁や魅惑さるるは闇の中
先月の句会に投句した句など
冴返る九仏の御堂浄瑠璃寺
冴え返る前頭葉の目覚め時
冴返る尖る神経行き場なく
珈琲を二杯飲む間の春時雨
春時雨百円ショップで傘を買ふ
さて、話はかわりアメリカ大統領選挙のことであるが、昨日がスーパーチューズデイ。共和党ではトランプ氏が現在では優勢である。クリントン対トランプの決戦となれば、その路線の違いがあまりにも鮮明である。但し、両者ともにTPPには反対をしているし、強いアメリカの立て直しを宣言している。トランプの如き極度な保護主義政策の放言者が、本当にアメリカの大統領になるのであろうか。既成政治の王道が否定される要因は、日本にも潜在的に存在するのは確かである。民主政治とは一体何を意味しているのか再考される世の中になってきているようだ。
以上
沈丁花香り艶やか夜明け前
沈丁花雨に濡れその色の立つ
沈丁や魅惑さるるは闇の中
先月の句会に投句した句など
冴返る九仏の御堂浄瑠璃寺
冴え返る前頭葉の目覚め時
冴返る尖る神経行き場なく
珈琲を二杯飲む間の春時雨
春時雨百円ショップで傘を買ふ
さて、話はかわりアメリカ大統領選挙のことであるが、昨日がスーパーチューズデイ。共和党ではトランプ氏が現在では優勢である。クリントン対トランプの決戦となれば、その路線の違いがあまりにも鮮明である。但し、両者ともにTPPには反対をしているし、強いアメリカの立て直しを宣言している。トランプの如き極度な保護主義政策の放言者が、本当にアメリカの大統領になるのであろうか。既成政治の王道が否定される要因は、日本にも潜在的に存在するのは確かである。民主政治とは一体何を意味しているのか再考される世の中になってきているようだ。
以上
素敵なコメントを有難うございました。詠んだ本人が、なるほどと感心して読みました。最近わが町の駅近くに美味しい珈琲を入れる店が開きました。有機栽培豆と称してサイホンで上手に入れてくれます。ワイフと一緒に、ハーフのワッフルにメーピルシロップをかけてコヒーと一緒に食べます。
沈丁花の甘い香りを「艶やか」「魅惑さるる」と表現されてなるほどと思いました。早朝や夜によく香るのですね。わが家にも植えてありますが、その時間帯に鑑賞して見ます。香りの記憶はよく残るもので、沈丁花の香りを嗅ぐと遠い昔の子供の頃を思い出してしまいます。
沈丁花香り艶やか夜明け前
沈丁や魅惑さるるは闇の中
時雨れるなら時雨れてもよいではないか、コーヒーでも味わってゆっくりしていこうという人生の余裕を感じさせます。素敵な句です。「二杯飲む間」に止んでしまったのですから軽快な感じがします。
珈琲を二杯飲む間の春時雨
アメリカ大統領予備選挙を見ているとヒトラーを思い出します。言いたくても言えなかったことをストレートに聞かされると、大衆は引き付けられてしまいます。誰がブレーキをかけるのでしょうか。
三句の選を頂き有難うございました。浄瑠璃寺の伽藍の位置関係については、九体阿弥陀如来のおはす本堂は西側にあり極楽浄土、池を挟んで東に位置する三重塔は薬師如来のおはす浄瑠璃浄土。本堂の西側は彼岸で、三重塔側は此岸となります。俳句に続き、大判の銅版画でこの浄土の景を彫ることに、漸く完成をみました。一つのモチーフにこだわるのも歳のせいかなと思っています。5月の会に展示しようと思っています。
アメリカの大統領選挙のトランプ氏の件については本日6日日曜日の日経新聞にFinancialTimes引用記事が出ています。曰く、
「トランプ氏が大統領候補に指名されないかも知れないが、指名されたら共和党のエリートは厳しい問を自らに向ける必要がある。問うだけでなく今後の対応について考えねばならない。米国の国民はどんな種類の人間をホワイトハウスの主に据えたいかをきめねばならない。その選択は米国自体、そして世界に及ぼす影響は甚大である。なにより、トランプ氏は例外的存在では終わらないかも知れない。カエサル的独裁主義の米国版の登場が現実のものとなるととても危険なことであり。紀元前1世紀帝国の富がローマを不安定にした。最終的に人気があったカエサル派を引き継いだアウグステゥスが共和制を集結させ自ら帝王になった。共和制の形態を維持しながら、それを事実上無意味なものにすることで元首となったのである。」
いずれも佳き句の中から下記をいただきました。
沈丁花雨に濡れその色の立つ
沈丁花の花は大人しい色で、如何にも雨の中に濡れているのが似合うような花ですね。庭のその花も雨に濡れてその色が引き立っている。情調溢れる瞬間です。写真の花の様子からも頷けます。
冴返る九仏の御堂浄瑠璃寺
今年の1月の寒い時にこの浄瑠璃寺に小生も行ったものですから、よく様子が分かり、句会でも頂きました。
阿弥陀如来九体を安置する本堂は本来は厨子であり、山の中にひっそりと、しかし堂々とし佇まいである。冴返るの季題とぴったりです。
珈琲を二杯飲む間の春時雨
春時雨と珈琲2杯を飲む間合いがいいです。如何にも春の雨をやり過ごす、慌てない、ゆとりが感じられます。
アメリカ大統領選挙の流れを見ていると建国の精神もかってのようなプライドも無くしてしまい、どこかの未開国の選挙を見ているようである。逆に言えばこれまでの道義も民主主義も放り投げた言動がまかり通るような、何でもありの世の中が来つつあるように感じられる。
決して他人ごとではないと思われる。
体調の方はすっかり良くなられたようで安心です。お孫さんの誕生おめでとうございました。句会にもこの句が出ていましたが、「うから」が「やから」にも通ずることで、俳句に使うべきかどうか、随分会では揉めましたよ!
さて、多くの句にコメントを頂きありがとうございます。浄瑠璃寺はぜひとも機会があれば行って下さい。九体の仏様以外に、日本で一番美しいとされている地蔵菩薩の像があります。『今昔物語』の地蔵譚に出てくる地蔵は歳が14〜15の美少年として書かれています。平安期の地蔵ですが、坊主に可愛がられた稚児の典型ではないかとも言われています。
有難い選を頂き御礼を申し上げます。
”沈丁花言葉少なに別れけり”
この俳句のほうが貴兄の注釈を読んでみると、面白いと思いました。俳句のうまい財界人もいるものですね。珈琲の句は師匠から特選を頂き、悠々自適の羨ましい様子が窺えるとのお達し。詠人の方は忙しく飛び回っているのですが・・・
今晩は!!
極端な気温の入れ替えもようやく終わり、どうやら本格的な春の到来のようです。
山口の次男の処に二人目の孫出産で家内は手伝いに
行っていて、一ヶ月強も独り暮らしでした。
その間にインフルエンザにも罹り、寝て居なさいと医者に言われたり、もう「わや」でした。
お庭の沈丁花が見事に咲きましたね?お写真を見て
居ても匂い立つようです。
さて特に良いと思われる以下の御句を頂きました。
☆沈丁花香り艶やか夜明け前
☆沈丁花雨に濡れその色の立つ
沈丁花の花は高貴な香りがあり、今の時季に咲く花
として大好きです。
この花は雨模様を良く知らせて呉れ、便利な花ですね?香り立つ時は雨も上がり、晴れて来るようです。
☆冴返る九仏の御堂浄瑠璃寺
☆冴返る前頭葉の目覚め時
冴え返る一句目の句は木津川市にある有名なお寺で
9体の阿弥陀如来像が著名ですとか?まだ肌寒い時季の堂内の様子が想われます。
二句目の前頭葉の御句は思考の目覚めとも想われ、
すっきりと寝足りた目覚めが想われます。
☆珈琲を二杯飲む間の春時雨
春の時雨は降るとも降らぬとも想え、出掛ける時には踏ん切りのつかない雨ですね?
さて、アメリカの大統領選挙ですが、あのオバマ大統領の「Yes we can!!」の時から早くも6年が経つのですね?その後の今回の中間選挙ですが、やはり何処の国でも改革を望む声は大きいようです。
やはり「格差是正」は世界の潮流かも知れません。日本でも同じであり、浮動票の多いい我が国も現政権が
決して安心と云う訳ではないようです。
中国の「大学」の言葉に、「水は船をよく浮かべ、よく沈める」とありますように、流れは一定ではありませんね!
なかなか見事な沈丁ですね。きっと馥郁たる香りがすることでしょう。まず沈丁の句を頂きます。
”沈丁や魅惑さるるは闇の中”~とくに暗闇で強い芳香がします。そこを魅惑さるるは闇の中、と詠まれたのは手練の業です。 この沈丁花については想い出があります。
”沈丁花言葉少なに別れけり”~恋人と別れを惜しんで帰った次の日の夕方、手紙が届きました。封を切るとただ一句。この句がありました。もう一度飛んで行って抱きしめたいおもいが湧いてきました。なーんちゃって、実はこれはある財界人の思い出の話です。でも、こんな目に逢いたいなあ(笑)
”珈琲を二杯飲む間の春時雨”~前頭葉などと難しい句をひねるかと思えば、こういう軽妙な句を詠む。よろしなあ! 春時雨は春雷を伴うことがあるとか。その間、ゆっくり珈琲を楽しむ。ラグタイムでも聴きますか?