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知事が日高川町白馬山の新風力発電計画に意見「計画の抜本的見直しを」〈2020年8月19日〉

2020年08月19日 08時30分00秒 | 記事

写真は既存の風力発電所の風車30基が並ぶ白馬山脈


 風力発電用の風車30基が立ち並ぶ日高川町と広川町の境界の白馬山頂に、新たな建設計画が進む風力発電所計画に対し、仁坂吉伸知事が環境保全の見地から「待った」をかけた。計画段階環境配慮書に対して知事は、白馬山脈の貴重な自然に配慮し「本事業の実施で重大な環境影響が生じる恐れが高く、環境影響を回避、十分に低減できる具体的な方策がない場合は、事業の廃止を含めた計画の抜本的な見直しが必要」との意見を事業者に提出した。

 白馬山頂では、既存の2発電所に加え、東側に風車23基を備えた発電所が建設中で、来年夏ごろに供用を開始の予定。さらに龍神方面に向けて3つの発電所計画があり、6月中旬から日高川町役場などで計画段階環境配慮書の縦覧が行われた。3つの風力発電所が計画どおり進めば、令和10年頃までには最大で88基の風車が立ち並ぶことになる。
 今回、知事が意見したのは「紀中ウインドファーム(仮称)」。住友林業(株)と電源開発(株)が白馬山では最大規模となる4300キロワットの風車20基程度を備える風力発電所を計画している。同計画について知事の意見書では、全ての計画が進めば、白馬山には既存の風力発電所を含めて約30キロにわたって合計88基が立ち並ぶ現状を前提に指摘。白馬山脈の東側(護摩壇山方面)は自然度が高く、ブナ林が近接し、「クマタカ」や「オオダイガハラサンショウウオ」などの稀少猛禽類や生物の生息域になっており、建設中の風力発電所計画でも当該地域が外された経緯を説明している。
 これらを踏まえて知事は、地球温暖化対策や資源循環の観点から再生可能エネルギーが導入されるのは、あくまで自然環境や生活環境との調和を前提としたもので、それ以外のものは是認できないと前置き。「今回の事業実施想定区域と周辺には、県民の財産として将来にわたり守っていくべき自然環境が形成されている。本事業の実施で重大な環境影響が生じる恐れが高いことを認識した上で、慎重に環境影響にかかる調査、予測と評価を行い、環境影響を回避し、十分に低減できる具体的な方策がない場合は、当地域での事業廃止を含めた計画の抜本的な見直しが必要である」と意見を出した。同計画に対しては地元の日高川、広川、有田川各町長からも慎重に計画を検討する旨の意見が出されている。


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暑い中で新学期スタート 印南小は初のリモート始業式 〈2020年8月18日〉

2020年08月18日 08時30分00秒 | 記事

 新型コロナウイルス感染症拡大防止による臨時休校の影響で9日間だけと例年に比べ大幅に短縮された夏休みが終わり、日高地方の小中学校で17日、2学期が始まった。印南町の印南小では感染予防のため初めてリモートによる始業式を行い、児童は各教室でテレビを通して校長先生の話を聞いた。2学期は運動会や遠足など学校行事も多くなるが、3密を避けるなど感染予防に徹した中での学校生活を余儀なくされそうだ。

 印南小学校は、全校児童160人で、体育館に全員が集まっての始業式は密集となることから、3密を避けて新型コロナウイルス感染予防のため各教室でリモート始業式を試みた。Web会議システム「Zoom(ズーム)」を使って行い、はじめに校歌を流し児童はマスクを着用したまま小さな声で歌ったあと、各教室のテレビに映し出された榎本龍也校長の姿を見ながら話を聞いた。榎本校長は「短い夏休みが終わりました。何か夏休みの思い出はできましたか。今日から2学期が始まります。2学期はいつもより長い2学期になります」とし(1)何かする時には少し考えて行動して下さい(2)新型コロナウイルス感染症予防のためマスクの着用と手洗いをきちんとする(3)今年の夏は特に暑いです。登下校で暑いと感じたらマスクをずらしたり外したりして下さい。水分補給も忘れないで下さい-と3つのお願いをし「長い2学期で今までにないことがたくさん起こります。楽しい思い出がいっぱいの学期になるように皆さん考えて行動して下さい」と呼びかけた。

短い夏休み終わる
湯川小でも始業式


 御坊市湯川小学校(小谷剛史校長)も17日、2学期始業式を行い、9日間の短い夏休みを終えた子どもたちが元気に登校した。
 暑い最中の始業式。同校では、学級活動を含めた授業を2限行った後、3密を避けるため放送で始業式を行った。小谷校長は「長い2学期も引き続き新型コロナウイルスの感染防止に努めながら熱中症にも十分注意しましょう。暑い日が続きますが、実りの多い2学期にしてください」と呼びかけた。
 1年生の出口里佳学級では、2学期の行事についてや学校生活を送るうえでの注意事項等を話し、児童23人一人ひとりが前に出て夏休みの思い出を発表。「プールで遊んで楽しかった」「海で魚を釣った」「友達と花火をして、きれいだった」「日焼けをして背中が痛い」など、子どもたちは元気な声で夏休みを振り返った。
 小谷校長は「厳しい暑さが続くが、ほとんどの子どもたちが元気に登校してくれた。運動会の練習や体育の授業などは十分注意しながら行っていきたい」と話した。


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印南町元村区 うら盆に幻想的な雰囲気を 手作り灯籠並べ楽しませる 〈2020年8月15日〉

2020年08月15日 08時30分00秒 | 記事


道路沿いに灯籠を並べ幻想的な雰囲気を漂わせる


 うら盆に入った13日、ちょうちんを飾ったり、庭先で薪を焚くなど各地で先祖を迎える光景が見られた。
 印南町元村区では、ちょうちんを手に切目川にかかる切目橋へ先祖を迎えに行くのが慣わしで、13日は浴衣姿の子どもがちょうちんを手に家族らと先祖を迎えた。区民の今井清一さん(39)が竹灯籠ならぬペットボトルを活用した手作りの灯籠を区内の町道や県道沿いに置いて幻想的な雰囲気を漂わせ区民を楽しませた。
 今井さんは3年前から手作り灯籠を並べているが、今年は150個を作り区内全域に広げて行った。玉置克彦区長は今井さんの取り組みに感謝しながら「コロナ禍の中、少しでも明るい気持ちになってもらえたのではないか」と喜んでいる。


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かわべテニス公園、ドーム化上部完成 〈2020年8月14日〉

2020年08月14日 08時30分00秒 | 記事


ドーム部分が完成した「かわべテニス公園」コートの外観

最高点15・73メートルのアーチ状のトラス構造骨組と
テント膜が明るさを確保


 日高川町が総事業費約7億円を投じて全天候型施設の整備を目指している「かわべテニス公園」の建設工事は、ドーム部分が完成し、巨大な全景が姿を現した。昨年10月の起工からほぼ10カ月間でドーム部分が完成し、照明設備などの工事を経て今秋の利用開始を目指す。県内でも類を見ない施設で、完成後は合宿誘致などで利用率の向上が見込まれるほか、南海トラフ巨大地震発生時などには、救援物資等の集積や搬送施設として活用し、防災機能の強化も図られる。

 かわべテニス公園のコートを全天候型に整備する計画は、町村合併の際、平成18年に町が旧3町村区域住民の意見を町施策に反映するため設置した「地域審議会」の川辺地区会議が「地域活性化施策」に沿った審議結果として町に答申。平成21年度の予算に、ボーリング調査委託料を計上後は進展がなかったが、平成27年9月の定例議会で当時の市木久雄町長が防災センター本体完成後の平成30年に着手する考えを示して計画に着手した。
 同公園宿泊棟北側にある「神和住ガーデン」の6コート全体(約4500平方メートル)を覆うように高さ15・73メートル(最高点)のアーチ状の構造骨組(トラス)外壁を建設し、屋根の金属板やテント膜が設置された。屋根の最上部にはテント膜を使用し、晴天時には必要最低限の明るさを確保できる仕組みとなっている。約110メートル、幅約41メートル、高さ約16メートルの巨大ドーム施設は、県内でも有数の全天候型テニス施設となる。
 全天候型コートが誕生すれば、テニスの合宿誘致などで利用率の向上が見込まれるほか、近い将来の発生が心配される南海トラフ巨大地震などの災害時には、救援物資等の集積や搬送施設として活用し、防災機能の強化も図られる。
 施工は(株)古部組=同町山野・仲修美代表=、設計は(株)岡本設計=和歌山市、坂本暁史代表=。


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みちしおの湯(日高町)コロナ禍で入館増目指し計画 当日券の利用客は割引  〈2020年8月13日〉

2020年08月13日 08時30分00秒 | 記事


オーシャンビューを楽しめる「みちしおの湯」


 町営温泉館「海の里」みちしおの湯の入館者増へ向け、日高町は9月1日から来年3月31日まで、当日券利用の客に対して、割引する。今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考えて休館するなどしており、このままいけば、入館者減少は避けられず、割引することで今後の入館者増を目指し、昨年以上の数字を残したい考えだ。

 令和元年度の入館者数は3万7085人。令和2年度はコロナ禍で休館や夏場も外出自粛傾向から伸び悩んでおり、令和2年4月から8月までを見越した想定入館者数は1万3887人のため、今後、昨年度総数を上回るには、令和1年9月から令和2年3月までの実績1万8069人の40%増(5866人増)で総数3万7822人となり、超えられる。
 この数字目標へ向け、国の第2次補正予算による町への新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、同館利用促進事業593万5440円を計上、今回の割引を計画。当日券利用の大人や小人、町外70歳以上、身体障害者と介添人を300円値引き、町内60歳以上は半額の150円に。ただし、回数券利用者は割引対象外。新聞掲載や温泉館内へ掲示、テレビ和歌山のCMにテロップを入れるなど事前に告知して呼びかける。
 コロナの影響を考えて休館後、再開した6月には施設内の特産品販売コーナーを町から業務を委託されている町地域振興(株)がリニューアルしたほか、感染予防対策でスタッフのマスク着用徹底やシールド設置、開館月の6月に限定した20周年記念タオルを配布。6月から来年2月までで各月に2つずつ、18個すべてを集めた入館者に回数券を1人1綴りをプレゼントする20周年スタンプイベントを用意し、来館者を迎えてきた。
 町の主要観光施設で、美しいリアス式海岸の方杭に、露天風呂やうたせ湯、ゆったりとしたスペースのコミュニティルームなどが完備した温泉館。未だにコロナの影響はあるが、今年は20周年を迎えた年だけに担当者は「今回の割引で、利用しやすい状況にしたい」と話している。


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中紀バス 安心安全なバスツアー実現へ 感染防止策徹底し研修日帰り旅行 〈2020年8月12日〉

2020年08月12日 08時30分00秒 | 記事


できる限りのコロナ感染防止策を講じたバス車内。各座席背もたれ上部には飛沫防止のアクリル板を取り付けている


 中紀バス(株)=高垣太郎代表取締役社長、本社・由良町里=は9日、新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底したバスツアー実現に向け、社員らを対象に研修日帰りバス旅行を実施。30人の社員がバス2台に分乗し、高野山を目的地としたツアー「疫病を治めた『空海・高野山』疫病退散祈願&奥の院散策、護摩焚き体験と夏の精進湯葉料理の昼食」に出かけた。

 去る4日に和歌山労災病院=南條輝志男病院長・和歌山市=で受けた新型コロナウイルス感染予防の研修会で得た知識を実践する機会。同病院の南條院長ほかスタッフ4人が同行した。
 往路の車中、高垣社長は「コロナ禍のなか、バス会社はじめ観光業は瀕死状態。武漢からの感染者がバスツアーで出て、バスが敬遠され、2月から7月までバスが動かない日が続いた」と、新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けている業界や自社の現状を説明。目下、半年前の社会情勢とは大きく変わって「withコロナ」の新しい生活様式が求められるなか、バス会社として取るべき対策を南條院長に相談し、受けた助言に沿いできる限りの感染防止策を講じてこの日に至った経緯に触れ「今日の試みに意見を投げて頂き、勉強と励みにしたい」と社員らに呼びかけた。
 バス車内は、除菌液・次亜塩素酸水溶液の空間噴霧や、ウイルスの不活性化に効果があるとされるオゾンや光触媒コーティングの採用、5~6分で室内の空気が入れ替わる外気導入運転で、抗菌・換気を徹底。各座席背もたれ上部にはアクリル板を設置して飛沫を防ぎ、バスの運転手や添乗員は事前にPCR検査を受け陰性を確認した上で乗車した。社員らもマスク着用、乗車するたびの手指の消毒、大声での会話やカラオケを控えるなど、安心安全に努め高野山へ向かった。
 高野山は、麓よりも6度ほど気温が低くて涼しく快適。社員らは、さわやかな空気のなか語り部の説明を聞きながら奥の院を散策し、精進料理や熊野牛の昼食に舌鼓。清浄心院で護摩焚き体験をして疫病退散を祈願し、隋心院では薬師如来像を見学するなど、仏教の世界を満喫した。
「バスも添乗員もやるべきことをきっちりすれば、バスの車内は安全。旅行の感染リスクは、バス車内というよりも、行った先でどう過ごすかにある」と高垣社長。国のGoToトラベルキャンペーンと県のわかやまリフレッシュプランが併用できる今、8月末までなら、例えば1万円のツアーに自己負担1500円で参加できる。同社ではこのお得な期間内、21日、22日、23日、28日、29日、30日の各週末にも日帰りツアーを設定し、多くの人の利用を呼びかけている。
 問い合わせは、同グループの(株)中紀バス観光社(電話24・1110)へ。


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御坊市温暖化対策 削減率最高値で4年ぶり目標達成 省エネ浸透 新庁舎で一層加速へ 〈2020年8月9日〉

2020年08月09日 08時30分00秒 | 記事


節電対策など職員の省エネ意識は浸透


 御坊市は、第2次地球温暖化対策実行計画(平成23年度~令和2年度)の令和元年度実績をまとめた。平成22年度実績を基準とした温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算)の削減目標7%削減に対し、過去最高の17・1%削減となり、平成27年以来4年ぶりに目標をクリアした。職員の省エネ意識は高まっている一方、老朽化した現庁舎での対策は限界にきており、令和5年7月竣工予定の新庁舎が対象となる次期計画で取り組みを一層加速させる。
 
 実行計画は市役所や教育委員会、水道事務所、消防本部の各公共施設で地球温暖化の要因となる二酸化炭素の主な排出原因である電気や燃料使用量の削減に向けた課題や対策をまとめている。第2次計画は平成22年度の温室効果ガス総排出量2303トンを基準に「7%削減」を目標に定め、電気やガソリン、灯油、水道使用料など9項目で節減に努めている。
 平成23年度から5年間は目標の7%削減を達成していたが、28年度から排出量算定に用いる排出係数を基準年の固定値から、国や県に準じて原発等の稼動状況によって変動する前年度発電実態に即した係数に改訂したため、原発が以前のように稼動しなかった28年度は7・2%増、29年度は21・1%増、30年度は1・5%増と、3年連続で目標をクリアできなかった。
 令和元年度は原発が稼動したことで排出係数が大きく改善され、総排出量は1910トン。基準の平成22年度と比べ17・1%の大幅削減となり、4年ぶりに目標をクリアした。削減幅は平成27年度12・6%減を大きく上回る過去最高値を記録。市環境衛生課は「排出係数の影響で排出量は大きく増減するため、他力本願のようになってしまうが、計画当初に比べると電気や灯油、軽油、プロパンガスなどの使用量は着実に減っている」と、日ごろの努力を評価している。
 庁舎蛍光灯の本数を減らしたり、不要の電気消灯、教育施設照明のLED化など省エネ対策に取り組んでおり、元年度は「不要な照明を消す」など20項目を得点化した総点数(80点満点)も過去最高の69・9点だった。同課は「職員の省エネ意識は高まっている。今後も一人ひとりが努力を続け、市役所全体で対策を進めたい」とした。
 一方で老朽化した現庁舎での取り組みは限界に来ているため、さまざまな省エネ対策を取り入れる新庁舎の完成が待たれる。今の計画は今年度で終わる予定だったが、次期計画は新庁舎を対象とするため、今の計画を4年度まで延長。次期計画は5年度を基準年に6年度から10年間予定。


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印南町が新しい生活様式推進へ補助事業活用呼びかけ 〈2020年8月8日〉

2020年08月08日 08時30分00秒 | 記事


新しい生活様式推進へ活用を呼びかける


 印南町は国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業(2次補正)を活用し感染症支援対策第3弾として取り組む、カメラ機能付きパソコンやタブレット端末購入費を1世帯上限5万円の補助や、65歳以上の高齢者を対象にスマートフォンの購入費を上限2万円補助する事業を7日から導入、活用を呼びかけている。事業費はパソコン購入補助が1億1500万円、スマートフォン購入補助は1000万円。

 新しい生活様式を推進する事業で、カメラ機能付きパソコン、タブレット購入補助はリモートコミュニケーション推進事業、スマートフォン購入補助はいきいきシニアスマートフォン活用推進事業として実施。対象期間はともに7日から来年1月31日(購入及び申請)。ともに申請書に必要事項を記入し領収書や購入品の写真などを添えて、パソコンは総務課、スマートフォンは住民福祉課へ提出、交付が決定次第補助金が交付される。
 この他、事業者を対象に飛沫防止フェイスシールドや非接触型体温計、アクリル板など補助対象となる経費を1事業所上限5万円を補助するコロナウイルス対策備品購入補助金も導入し申請を受け付けている。申請先は企画産業課となっている。事業費は1000万円。特別定額給付金の基準日翌日(4月28日)から令和3年3月31日までに出生した新生児を対象に1人につき10万円を給付する事業も行う。
 町は、事業の問い合わせなど担当課で受け付けるが、8日~10日の3連休は総合窓口(午前9時~午後5時)に担当者を配置し対応する。


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御坊市新庁舎 最優秀は前田建設・久米設計JV  実施設計・施工者 約46億円提案 〈2020年8月7日〉

2020年08月07日 08時30分00秒 | 記事


議会特別委員会で最優秀提案者を発表


 御坊市は、6日に開いた市議会新庁舎建設特別委員会(西本和明委員長)で公募型プロポーザル方式により一括発注する新庁舎建設事業の実施設計・施工・現庁舎解体の最優秀提案者に前田建設・久米設計特定建設工事共同企業体(代表者=諏訪俊雅・前田建設工業(株)関西支店常務執行役員支店長)を選定したと発表。基本設計を基に「各審査項目に対して優れた提案を行った」と総合評価するとともに事業費53億円(上限)に対する提案価格が約46億円だったことも高評価を得た。
 
 県内外の4事業者から応募があり、龍神康宏副市長を委員長に小池信昭・和高専環境都市工学科教授、板橋弘幸・県建築住宅防災センター業務部長の専門家を交えた8人でつくる選定委員会で一次審査、二次審査(プレゼンテーション)を行った。基本設計を基にしながら安心・安全の災害対策拠点としての設計、御坊市らしい設計、施工段階での品質・工程・リスク管理の手法など3テーマ10項目で審査した。
 前田建設・久米設計は設計業務において(1)津波の受ける可能性のある1~2階は鉄筋コンクリート造り、鉄骨・鉄筋コンクリート造りを採用しながら3階以上は鉄骨造りとすることで柱本数を減らし、柱の間隔も空けることで将来のプラン変更が可能な執務フロアを提案(2)火災時に天井に蓄煙して煙の降下を遅らせ、天井の落下を防ぐ仕組みを提案(3)ひび割れやタイル落下などが生じない外装計画を提案(4)議場、各室の内装に紀州材を活用する提案(5)宮子姫物語等をコンセプトに1階エントランス空間など内観デザインを提案。
 (6)施工業務では周辺環境等に配慮した施工計画、工期厳守で高品質の新庁舎を提供する手法-などで総合評価点78点を獲得。提案価格が46億457万8000円(税込み)と、事業費53億円を約7億円下回ったことも高評価。選定委員会は「持てる技術力を最大限発揮され、市民や市の意見を十分に反映させながら業務執行に尽力されることを期待する」とした。また、次点提案者はフジタ・東畑特定建設工事共同企業体で総合評価点は75・5点、提案価格は48億7740万円だったことも公表した。
 基本設計では総床面積6733平方メートル。浸水想定3・5メートル以上にする1階はピロティ&エントランス方式とし、1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造を採用。2階は市民課など利用の多い部署、4階は市長室や災害対策本部など災害対策フロア、5階は議場を配置。中層階以上は一時避難場所に活用できるようにし、屋上にはホバーリングスペースを設ける。
 今後のスケジュールは今月中旬に仮契約し、9月定例議会の議決を経て本契約を結ぶ。実施設計は来年8月まで行い、同年9月に着工。竣工は令和5年7月、供用開始は10月予定。その後、現庁舎の解体、駐車場など外構整備(2億5200万円)を行い、全事業完了は令和6年10月を予定。


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10日 御坊少年少女合唱団定期演奏会 40周年記念オリジナル作初演へ 〈2020年8月6日〉

2020年08月06日 08時30分00秒 | 記事


定期演奏会をPR


 御坊少年少女合唱団の第40回定期演奏会は、10日午後2時から御坊市民文化会館大ホールで開く。今年で結成40周年を迎える同団のために、作曲家でピアニスト・なかにしあかねさんがつくった音楽作品「ディックとねこ」を初演する。

 3月末に予定していたが、新型コロナの影響で8月に延期。40年間の活動実績を受け、公益財団法人三菱UFJ信託地域文化振興財団の助成金を受け40周年記念演奏会を開催する。
 なかにしさんが作った同団のオリジナル作品・同声2部合唱とピアノのための物語組曲「ディックとねこ」は、イギリス民話「ディック・ウィッティントンと猫」を題材に詩と曲をつけた。ロンドンの商人の家で下働きする少年ディックと、そこで友だちになったネズミ捕りが上手い猫を巡る物語。
 昨年、なかにしさんを迎えミニコンサートと講習会を開き、同団の活動を知ってもらった上で40周年記念作品を依頼。コロナの影響で振りを付けないが、大学生団員が描いた絵を映しながらハーモニーを響かせる演出も。
 プログラムは3ステージで構成。童謡作詞家・東くめさん=新宮市出身=の作品などを集めた童謡、懐かしいアニメソングも披露する。合唱団には6歳から大学生まで35人が在籍し、新型コロナの影響で多くの規制がある中、練習を重ねてきた。「真夏の日差し、自粛の中、ほんの一時、会場にお運び頂き、合唱団の歌声をお聴き頂けるとうれしいです」とPR。開場は午後1時30分。入場無料。

検温・マスク着用を

 合唱団ではコロナ感染拡大防止のため、来場者に検温、マスク着用、ソーシャルディスタンスをとるよう協力を求める。ホールは定期的に換気し、消毒液を設置し手指消毒の利用も呼びかける。入場は350人程度に制限する。入場整理券を用意するので、希望者は団員、関係者、市民文化会館まで。問い合わせは合唱団の洲崎さん(電話22・3396)へ。


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