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かわべテニス公園、ドーム化上部完成 〈2020年8月14日〉

2020年08月14日 08時30分00秒 | 記事


ドーム部分が完成した「かわべテニス公園」コートの外観

最高点15・73メートルのアーチ状のトラス構造骨組と
テント膜が明るさを確保


 日高川町が総事業費約7億円を投じて全天候型施設の整備を目指している「かわべテニス公園」の建設工事は、ドーム部分が完成し、巨大な全景が姿を現した。昨年10月の起工からほぼ10カ月間でドーム部分が完成し、照明設備などの工事を経て今秋の利用開始を目指す。県内でも類を見ない施設で、完成後は合宿誘致などで利用率の向上が見込まれるほか、南海トラフ巨大地震発生時などには、救援物資等の集積や搬送施設として活用し、防災機能の強化も図られる。

 かわべテニス公園のコートを全天候型に整備する計画は、町村合併の際、平成18年に町が旧3町村区域住民の意見を町施策に反映するため設置した「地域審議会」の川辺地区会議が「地域活性化施策」に沿った審議結果として町に答申。平成21年度の予算に、ボーリング調査委託料を計上後は進展がなかったが、平成27年9月の定例議会で当時の市木久雄町長が防災センター本体完成後の平成30年に着手する考えを示して計画に着手した。
 同公園宿泊棟北側にある「神和住ガーデン」の6コート全体(約4500平方メートル)を覆うように高さ15・73メートル(最高点)のアーチ状の構造骨組(トラス)外壁を建設し、屋根の金属板やテント膜が設置された。屋根の最上部にはテント膜を使用し、晴天時には必要最低限の明るさを確保できる仕組みとなっている。約110メートル、幅約41メートル、高さ約16メートルの巨大ドーム施設は、県内でも有数の全天候型テニス施設となる。
 全天候型コートが誕生すれば、テニスの合宿誘致などで利用率の向上が見込まれるほか、近い将来の発生が心配される南海トラフ巨大地震などの災害時には、救援物資等の集積や搬送施設として活用し、防災機能の強化も図られる。
 施工は(株)古部組=同町山野・仲修美代表=、設計は(株)岡本設計=和歌山市、坂本暁史代表=。


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