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日高川町 防災センターに町内外や東北地方からの視察相次ぐ 〈2019年6月28日〉

2019年06月28日 08時30分00秒 | 記事

町内外の団体や学校などからの見学が相次ぐ防災センター


 日高川町で先月竣工した町防災センターに町内の各種団体や学校、東北地方の議会などから視察や研修が相次いでいる。昭和28年の7・18水害や平成23年の紀伊半島豪雨など町を襲った過去の災害を知ることができ、模型を使って土砂災害の仕組みを学ぶコーナーや映像に映し出された炎を消火したり、水圧をシミュレーション体験できる設備があり、見学者らは「過去の災害の悲惨さなどを知り、防災意識の向上が図れる」と好評だ。

 5月中旬に開館した同センターは、鉄骨平屋地下1階建てとなる県下でも最大級の防災関連施設。今月に入って町内各種団体の視察や見学が連日続いており、23日から25日までは町老人クラブ連合会や民生児童委員など約100人が訪れ、26日は宮城県大和町議会議員らが視察するなど町内外から関心を集めている。26日は中津小、11日は三百瀬小など町内小学校の児童が学習の場として利用するほか、来月には日高高校生やケアマネージャー、区長会など様々な団体から見学の申し込みが入っている。
 施設奥には、約500人の一時避難や講演などができる防災イベントスペース(約800平方メートル)があり、総会などの開催を兼ねて施設を見学するケースも。1階正面に施設の中心となる防災展示スペースを設け、防災拠点や施設などを紹介する日高川町の形をした大テーブルの周囲には、昭和28年の7・18水害や平成23年9月の台風12号災害を解説する展示物を掲示。厚さ約50センチの防音壁に囲まれた「防災シアター」が完備され、過去に日高川町で起きた災害の映像を白模型にマッピングして立体的に解説するなど、町民が過去の災害を学んで防災意識の向上を図っている。
 体験型コーナーでは、模型を使って土石流や地滑り、がけ崩れの仕組みを学べたり、映像に映し出された炎をゲーム感覚で消火するコンテンツもあり、子どもたちも楽しみながら防災について学習することが出来る。このほか、家屋などの浸水に備え、水位の高さによってドアに加わる水圧をシミュレーション体験できる設備、「119」や「災害伝言ダイヤル」の使い方を疑似体験したり、防災に関する問題を○×で答える「防災Q&A」もある。町では「災害時の利用だけでなく、日ごろから防災意識を高めるための研修や教育に気軽に活用してほしい」と呼びかけている。


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