切り絵

浮世絵を切り絵に

広重江戸名所百景 両国回向院元柳橋

2015年02月01日 | Weblog

両国回向院元柳橋」(えこういん)

両国の国豊山無縁寺回向院は、明暦3年(一六五七)正月に本郷丸山町の本妙寺より出火した、明暦の大火(いわゆる「振袖火事」)の焼死者の供養のために建立された。この際の死者は十万余。四百余の町を焼き、江戸城本丸・二の丸・三の丸をも焼き尽くした大火災であった。寛政3年(一七九一)以降、この境内では、春と秋の年二回、十日間かけて勧進相撲が行なわれた。図の左方、回向院境内に組まれた相撲の櫓には、晴天の興行を意味する白の梵火が掲げられている。西南(画面左)に松本藩主松平家の下屋敷を望み、対岸に元柳橋を描く。「難波橋」と称されていた橋のたもとに柳が生えていたため「柳橋」とも呼ばれるようになったらしいが、元禄年間(一六八八~一七〇四)に北側の神田川河口に新たに『柳橋」ができたため、「元柳橋」と称されるようになったといわれる。

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