切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 富士三十六景 房州保田ノ海岸

2014年11月04日 | Weblog

房州保田ノ海岸」 (千葉県安房郡鋸南町保田)

 『富士三十六景』シリーズの最後を飾るのは、海岸沿いから眺める富士山の図である。保田海岸は現在の千葉県鋸南町にあり、今では夏に海水浴を楽しむ人々でにぎわいをみせている。本図は荒波の迫る海岸線沿いの道と明鐘岬を前景に、浦賀水道の向こう側に三浦半島と紫雲に包まれた富士を描いたものである。崖沿いの道には旅人の姿が見え、皆後ろを向いているので表情をうかがうことができないが、その顔のうごきから富士山を眺めていることがわかる。

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