診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

ユニック修理

2018-03-09 23:39:03 | ユニック
ユニックというものはとことん使い倒されます。
長く使うからそれなりに傷みも出ます。

1年点検で入庫された500系ユニック。



ワイヤーで荷物を吊り上げて止めるとほんのちょっと下がる症状。
ウインチギヤのブレーキ磨耗と、原因は半分特定しているんですが
一日しか時間を空けられないという・・・



というわけで、予備で確保してある上のユニットを貸し出し。
型式によらず、だいたい同じなので一個あると便利。
もちろん、お客様都合なのでちゃんとレンタル料は頂きます。
微々たるもんですけどね。



予備品を取り付ける前にボルトの確認。
右のボルトはセットボルトと言ってドラムギヤとウインチギヤのクリアランスを適正に
確保するボルト。



4つ留めるボルトのうち、右上にセットボルト。
これ間違えるとギヤ破損にもなりかねないので注意。



ひとまずギヤオイルを適正量(0.9L)入れて作動点検したら納車。



その日のうちにって急かされて失敗してもイヤですしね。
部品を注文してじっくりO/H
光が反射して見えませんが、後々調整の確認のためにシャフトとナットにポンチを打ってあります。
ナットを外してブレーキハウジングを取ると



ブレーキシューがお目見え。
この裏にももう一枚あります。













実際のとこ、シューに極端な磨耗は見られません。
クリアランスの再調整で済むんですが、分解したらシューの交換は鉄則だそうで





部品が届きました。
O/Hと書きましたが、極端な磨耗粉や異音が無ければ目視の点検で済ませます。



くすんでオイルが確認できなかった点検窓の交換



シャフトシールの交換。





自分の持つ感覚で調整したら結構締め込めました。
これでもナットの遊びはあります。



中身をすべて組み上げて最終点検したら



カバーをつけて完成っと。