土曜はアマチュアバンドの最終リハでした。もう泣いても笑っても1週間後は本番なのです。
リハのあと、行きつけのレストランでメンバーと食事してきました。そこで、音楽の話からだんだん脱線して、なぜかデジタルデータによる犯罪の話になってしまった。ちょっと前に記事で読んだことを話したのですが、ある漫画家さんのところに、作品の感想を送ってきた中高生がいたそうですが、DLサイトから作品を拝見したと書かれていたそうで、落胆と怒りがこみ上げてきた、という内容(たしか)だったという。
帰ってきてからまたネットで記事の拾い読みをしていたのですが、「本屋で夕食のレシピを写メに撮ったら店員に怒られた」という質問記事に、先の話に近いモノを感じた。
本屋で、売り物である本の内容を携帯カメラで写真を撮る、本屋としては本が売れないわけだから、ケータイ撮影禁止をうたっている店は多いのはたしかだ。でも、現状ではその行為自体は罪にはならないらしい。
だからといって、犯罪じゃないといって、売り物の本の内容を撮影してもいいものなのだろうか?
最初のマンガの件では、おそらく作品を楽しむことが優先して、入手方法の善悪まで判断できなかった、あるいは違法だと知らなかったのかもしれない。一方、本屋でレシピの件では、法に触れないから、逆に店側を訴えよう、などという回答がベストに選ばれていたりする。普通に考えりゃ、結論はどうなのだか分かりきってるだろうけどね。
法律や規則はどうしても後追いになる。ことが起きて深刻にならないとなかなか整備されないからだ。ではそれまでの間は?当たり前だけど、その間は自分自身の良心に照らし合わせて考える、利用する人のモラルにゆだねられる、という結論しかないのが実状だ。
本に載っているの情報が欲しけれその本自体を買えばいいし、マンガの情報が欲しければマンガ本を買えばよい。それだけのことだと思うのにね。買うというのは、最近はデジタルデータも含む。それが課金制度もきちんとした正当なルートであればなんら問題はなく、むしろそっちに書籍だけでなく音楽も進んでいくことは間違いないと思う。
ただ、法整備がないゆえ、悪いこことは知らなかった、という逃げ道(?)が残されていることもたしかで、この点が、デジタル化されたデータが信用ならないという、唯一つの点かもしれない。
今はあまりないだろうけど、コピーを繰り返すと文書もどんどん劣化するように、デジタルにも「劣化」はある。ノイズやエラーにより元の素材とほんのわずかな違いが生じることにより起きるのだが、大したことなかったり、重大な情報の欠損を招いたりする。どのように劣化したかで結果は全然違うだろうけど、コピーと違ってすぐに目で分かるものではない。今は音楽や映像を楽しむだけでなく、電車に乗ったり、買い物や決済するのにもデジタル化されたデータを利用する。もしこの情報にエラーがあったとしたら・・・。
お金を払ったのにDLした音楽データが不完全だった、電車に乗ってパ××通したら余計に引き落とされた・・・とか。どんなことが起きるか、可能な限りを想像すると、まだまだデジタルは信用おけないと思い込んでしまう。電気機器メーカーの会社員だからこんな気持ちが強くなるのかもしれない。
これも、いずれ技術が進んで完全が保証されると、こんな心配は要らないのか?それでもデジタルを信用できないという自分はもしかすると時代遅れなのか???
--------------------------------
(注)本コラムは一度(仮)としてupしたものですが、後半大幅加筆しました。上記を最終稿とします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます