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適当に折り合いをつけながら・・・

 

自分探しの旅に・・・

そして、未来に・・・

つながれ~!

7月句会

2014-07-22 | かきつばた会

7月句会(15日)

兼題は七夕に関するもの

七夕と言うと、どうしても 短冊に書く願い事を思ってしまう。子どもの頃 書いていた願いとはぜんぜん違うけど 何歳になっても 夢や願いはあるものだ!

5月 地域の元役所関係の諸先輩方と 懇親会を開いたときのことを 突然思い出した。酒を飲みながら 70代80代の先輩たちは 定年まで仕事一筋に頑張り、その後10年20年と人生を謳歌して 満足の域に達しているように見えた。 

もう 願いや夢は無いのかと思いきや なんのなんの・・・夢や希望を語る語る・・・・何とも頼もしい先輩たちだった!!

そんなことを思いながら作った句

 ① 七夕やまだ夢もあるこの歳で

 

月は年中 地球のわたしたちに 形を変え 配置を変え 時には 星を従えて 美しい姿を届けてくれる。 その美しい月を発見したとき 遠くに住む 息子たちはみているだろうか とふと思う。

 ② 息子一家遠くに住みて月見草

 

古民家畑で、夏野菜がどんどんでき始めた。ジャガイモをはじめとして、キューリ・ナス・ピーマン・玉ねぎ・ブロッコリー・キャベツにニンジン・・・それらを 蒸したり焼いたり 煮込んだり 生野菜だったり・・・・消費するのに忙しい

 ③ 採りたての野菜ばかりの夏料理(なつれうり)

 

さてさて 評価はいかに??

①「この歳で」という表現はいかがなものか? やっぱりね~汚いね~このことば 俳句的ではない。美しい日本語に置き換えられないものか?

②「息子一家」は6文字になる ダメだということはないけれど 5字に押さえられないこともない。

③「夏料理」を「なつれうり」とルビを打っていた。 どこかの誰かの 俳句で そう読ませていたのを ちょいと気どって 真似してみた。 すると~~「普通に なつりょうりと 読んでいいんじゃない!」と あっさり言われてしまった

ということで・・・・こうなりました

 ① 七夕やまだ夢もある古稀近し

 ② 子の一家遠くにをりて月見草

 ③ 採りたての野菜ばかりの夏料理

 

今回のお勉強

 兼題が七夕ということで「余生の希い」と 詠んできた人がいた。「余生」ということばが いけないという。

人に 余生が あるのだろうかという。 余った命 余った人生 そんなものはない。人は死ぬまで 尊くて 活き活きと生きていく命であり 人生である というのだ。

確かに そう考えた方がいいのかもしれない。

死ぬその日まで 自分の人生を生き抜く覚悟を 持った方がいい。

そのためには 今 問題の認知症を避けることは無理かもしれないけれど 発症時期を 遅らせることは 努力でできるという。

そのカギは 食事と運動 だそうだ

そこで 新 座右の銘

 わたしに 余生は無い 死ぬまで 生きる・・・・テヘッ


6月句会

2014-06-18 | かきつばた会

梅雨の時期 兼題は もちろん 梅雨

梅雨の表現はいろいろあって みんなどんな梅雨を使ているか 楽しみです。

梅雨満月 走り梅雨 梅雨休み 梅雨晴れ間 雨あがり などが使われていた

さて 私ですが 毎度毎度苦しみますが・・・前日前夜になってから・・・テヘッ 

 

① 暗闇に謎めく響きほととぎす

5月半ばから 夜中に 何か 啼きます。深夜 1時過ぎた頃 トッツァンコケタカ と啼きます。子どもの頃は トッキョトキャキョク と啼いていると教えられましたが~ 最近は トッツァンコケタカ と聞きました。

古民家で農業していると 昼間でも啼いています。

 目に青葉山ほととぎす初鰹・・・これは芭蕉の有名な句。昔からよく啼く鳥なのでしょう。しかも全国どこでもいる鳥なのでしょうか??

 

 ② 葉野菜の薹立ち(とうだち)急かす走り梅雨

古民家の畑に 4月に蒔いたホウレンソウや小松菜が良く育ちました。しかし、梅雨に入り雨が降り注ぎ、一気に伸びたのはいいけれど~よく見ると、花を咲かせようと茎が伸び始めています。こうなると 早く収穫しないと食べられなくなってしまいます。

 

 ③ 母に似て猫背姿や新茶汲む

この時期になると お茶っ葉を摘み、大釜で蒸し、むしろの上で揉み、お茶をつくっていた母を思い出します。晩年の母は猫背になっていました。母の歳に近づくに連れ、うしろ姿が母に似てきました!

 

さてこの3句・・・どんなふうに評されるか???

①謎めくって、意味が分かりにくい

②薹立ちするのは、葉野菜に限ったことではない。急かしているのは梅雨なのか?薹立ちなのか?

③これはよくわかり、いい句だけど 敢えて言えば、新茶汲むと断定しない方がいい。

 

などなど 助言があり~~しかし、みんな 自分の句の直しに必死で、自分は自分で考えていかないと、時間切れになってしまう~~。

焦るし、なんとか時間内にまとめなければいけないし、助言があったのは手直ししなくてはいけないし~~

結果 こういうことになりました!

 ① 暗闇に一声響くほととぎす・・・自分で言っておきながら気に入りませんが時間切れ!

 ② 薹立ちを急かすがごとく走り梅雨

 ③ 母に似て猫背姿や新茶汲み

 

五月晴れとは・・・・5月に晴れた日のことではなく、梅雨の晴れ間を言う

一部したての句・・・散りてなほ花そのままに夏椿 この句のように季語その物のことを歌った句(チコさん 素敵な句なので、無断でお借りしました。ゆるせ!)

二部したての句・・・母に似て猫背姿や新茶汲む この句の季語は新茶。母に似た猫背姿は新茶とは関係が無い。関係が無いけどマッチしている。というのが 二部したてというらしい。

俳人の句を見ていると、どうしてここにこんな季語が???と、理解できないこともしばしば。ことばや情景、もろもろのことを知っていないと理解できない。

あ~~あ やっぱ 難しいなあ~~!!


5月句会

2014-05-22 | かきつばた会

5月句会(20日)

兼題は 初夏

句もまとまらないまま この日がやってきた。

以前 何気なく作っていた句・・・新語が入っているから・・・どうかなあ~~

悩むと 俳苦になるから 私は わたし流で と 開き直るしかない!!

 

 ① 友乗せて葉桜の道霊柩車・・・前日の19日 葬儀社のバスに乗って友の乗る霊柩車の後ろを走ってサクラ並木の坂を登った。友を見送り 帰り路 バスの中から見たサクラは 青々と葉が茂っていた。

 ② 手を振りて端午の節句フォトビジョン・・・2歳の孫がこいのぼりを振って喜んでいる動画がフォトビジョンに届いた。

 ③ ツイッターで安否確認薄暑かな・・・息子のツイッターを毎日みていると、少し間が開くと、体調悪いのかな?と、つい思ってしまう。

 

美しい日本の風景を 美しい日本語で 美しい大和仮名をつかって ・・・

あああ~~~ ほど遠いなあ~~

 

まず①は・・・葉桜の道が友を乗せているのか???

②は・・・フォトビジョンって何???

③は・・・う~~ん???  でもまあ~現代俳句として、新語も少しづつ使って慣れていかないと!

 

ということでした。結果・・・

 ① 友乗せて霊柩車行く花は葉に

 ② 茶の間にも動画の届くこいのぼり

 ③ ツイッターで安否確認薄暑かな

 

俳句は 本当に 難しい!!

難しいというよりは よくわからないと言った方が 正解に近い。

名だたる 俳人の句を観ても その良さが どうもピンとこないのだ!!

 

ただ 続けているのは メンバーに 友がいっぱいいるし~~

このまま止めるのも 悔しいし~~

 

ただそれだけの理由で 抜けられずにいる

いつか 好きになる時が 来るのだろうか!?!?!?


4月句会

2014-04-16 | かきつばた会

4月15日 句会

今月の兼題は 花   花といえばサクラを差します! 桜の句は山ほどあります。易しいようで難しいのであります。

・浮き浮きとむすび一つの花見かな・女高生声沸きたちて朝の花・・・・などなど 思い浮かんだものに、すべて花を入れて 詠んでいったのでありますが・・・・花花花花???? こればっかり考えて 季語集は全く見なかったというふとどきものでした。だから 新鮮な きらりと光る語彙の入った句は、全くできませんでした。

さてさて あっという間にやってきた第3火曜日。次の3句を持っていきました。

 1. 故郷に母ひとり居り花を待つ

・・・ホームに会いに行った3月。桜の木がたくさん植えてありました。しかし、まだ蕾は固く寒い日でした。早く花が咲けばいいのに!と思いました。母は桜が好きで、古民家に桜の木を植えています。この花が咲くと、いつも喜んでいた母です。ホームのサクラも咲くと母は喜んで眺めるだろうと思ったのです。

 

 2. 花咲きて子は父となり我は祖母

・・・自分のことしかできないと思っていた息子が、なんと優しい父親の顔で孫を抱っこしていたのは、驚きでした。3月の初めでしたがカワズ桜が咲いていました。

 

 3. まるでイルミネーションのごと辛夷かな

・・・先日姉たちと 島根いこいの村一泊しました。そこへ行く道中の山道、山々にみごとにタムシバの花が咲いていました。タムシバはコブシの仲間です。木は△すいに伸びていく性質を持っています。白い花が丸く膨らんでいて、まるで、クリスマスツリーのイルミネーションのように、美しく見えました。タムシバとコブシは、素人では見分けがつきません。ですから、だれもがよく知っている辛夷(こぶし)としました。

 

さてさて・・・

1の句は無事通過。

2の句は・・・? 花咲きて・子は父となり・われは祖母・・・これらのすべてが説明になっている。

3の句は・・・句渡りの句。それはいいのだけど、最初が6字(まるでイルミ)になっているので「まるで」をふた文字で表現できないか?

いろいろ考えたのですが、上手いことばが浮かばず、結局このままになりました。

 

 1. 故郷に母ひとり居り花を待つ

 2. 桜満つ子は父となり我は祖母

 3. まるでイルミネーションのごと辛夷かな

 

今回のお勉強

 「本歌とり」・・・元歌がありその歌のことばを使って歌う。すべて取ると盗作になる。

「母逝きし日を思い出す桜かな」・・・彼は有名な元歌を知っていて、あえて、どこまでが許されるのか、問題提起のための句をつくってきていました。

私はもちろんのこと、言われるまで元歌があるとも知らなかったけど・・・

「様々なこと思い出す桜かな」この句が有名な松尾芭蕉の歌だそうだ!

100年近い昔に歌った松尾芭蕉。なにげなくすらっと詠んだ現代でも立派に通じる歌です。桜といえば、これくらいは知っておいた方がいいようですが・・・ すぐ忘れる私です~

「本歌とり」は、いけないことではないようです。真似して俳句に入門もいいような??しかし、真似するためには、有名な歌人の歌集を読まねばなりません。

あ~~あ やっぱり駄目だ!! 季語集すら読まない私です・・・

「本歌とり」なんて できない~~~クチュン


3月句会

2014-03-18 | かきつばた会

3月18日火曜日

前夜必死で考える私は 句会が火曜日なのはちと苦しい・・・月曜日の夜はコーラスの日だから、帰りが9時半近くなり・・・落ち着くのは10時を過ぎてしまう

だったら 早い時期に考えとけよ!! っていうことでして~~~

まあ~だいたいは考えているんですが・・・

さて今月持っていった3句です。

 ・ぐびぐびと頭擡げる蕗の薹

 土手の固い土をもたげて頭を出している様子です。擡げるという字と蕗の薹の字が似ているのも感じがいい~~なんて 邪道かも???

 ・日の差して曲がり紫陽花新芽出づ

 ふと目についたのが紫陽花の新芽。グニャグニャと裸同然の曲がった幹に新芽が膨らんでいて、春が来ているなあ~と感じました。

 ・春蘭や姉姉姉と相寄れる

 一番上の姉が調子が悪いと連絡がありました。調子が悪いと元気も出ない様子。一度姉妹が集まって元気づけようという話になりました。

 

さて1句目  ぐびぐびという表現は面白いけど~この場合どうなん?? すぐさま調べる人あり。辞書に寄ると「酒などを喉を鳴らしながら飲むさま。またその音を表す語」とあり、酒飲みの私にはぴったりですが~~~へへへ この場合はどうもいけません。

さて2句目  曲がりという表現は~~??でも 紫陽花の茎ひょろひょろ曲がってるよ~!!主張してまあいいかあ~~

さて3句目  姉姉姉と三連発は面白い。「相寄れる」の解釈が少々分かれてしまって、変えた方がいいということに・・・。私は気に入っていたんだけど~~

 

さてさて みんなから意見をいただいて 手直し句です。

 

  ・ ぐひぐひと頭擡げる蕗の薹

  ・ 日の差して曲がり紫陽花新芽出づ

  ・ 春蘭や姉姉姉と誘ひ合ひ

   注 旧仮名で”ひ”は、”い”と読みます


平成26年 2月句会

2014-02-20 | かきつばた会

兼題は特になく、2月に関するもの。 立春を迎えると春の季語に移る。節分を詠めば冬。翌日の立春を詠めば春・・・というわけだ!

母校である新庄高校が創設以来 初 春の選抜野球に選ばれ 初 甲子園に行くことが決まった!偶然 このかきつばた会のメンバーに 新庄高校卒業生が4名! 全員振り込み用紙が送られてきたけど(ハハハ) 気分は祭り!!!

選抜へ歓喜の帽子雪に舞う

素振りする少年の手に春の風 ・・・ 二人がさっそくと詠んできた・・・けど私はできなかった

さらに ソチオリンピック!! 毎日観戦に忙しい。

一瞬を舞ひさらに舞ふソチの春・・・ 今感動したことをすぐに俳句にするっていいなあ~~

 

私は 相変わらず俳句に気分が向かず あれよあれよと日にちが過ぎ 2日前になって考える。 寝る前に 少し考えたくらいで できるわけもなく~~

あ~~あああ 今回も 進歩無いなあ~~~

新庄高校選抜も ソチオリンピックも 俳句に結びつけて考えもしなかった。 2月に体験したことといえば 寒い中 宗箇山 に登ったこと。雪の古民家に通ったこと。こんなことしか思い出せない。こんな普段の生活の中に、きらりと光る何かが隠されているのに、気付かない私・・・感性貧しいなあ~~

 

住む人の無き古里に芽吹き初め

立春の菜の芯伸びる準備終え・・・寒風の中畑に行ってみると、まだ大丈夫だと思っていた大根や白菜たちが、花を咲かせようと芯を伸ばして、みんな春の準備をしていた。こうなると、もう野菜の旨みは無くなってしまう。畑作業がもうすぐ迫っている。

春浅し猪駆ける宗箇山・・・なんとしても宗箇山を俳句にしようと考える。竹藪がどんどん広がって、まだ地表に出ていないタケノコを探してイノシシが暴れまわっていた。

とまあ~~無理やり考え、やっとできた3句!

いつも私が思う ”美しい日本の風景を美しい日本語で・・・”という、かってな、わたし流俳句のこだわりから程遠い表現になっていて、気に入らない!!

気に入らないけど 仕方がない。

 

だから~~けちょんけちょん~~! やっぱりねえ~ って感じでした。

・無き古里に芽吹き初め・・・ちょっと重い感じがするねえ~

・準備終えって言うのは俳句としてどうなんかねえ~~どう考えても美しくない!

・猪は秋の季語だよ!

ヒャ~~~

 

かきつばた会のいいところは、この場で手直しをするところ。基本的には自分の句は自分で直して、みんなに承認してもらうのだけど、どうしてもできないときは、全員で考えて修正してくれる

けちょんけちょんの私は 3句とも考えねばならない。

他にも直しの句が多くて、それぞれみんな自分の句に忙しく、他の句を考える余裕などない。

なんだか、いい句にはならないけど いちおう形は整った・・・ということで時間切れ。

 

 ・住む人の無き古里の芽吹きかな

 ・残したる畑の菜の茎立ち上がる

 ・春浅し獣駆くるや竹林

とまあ~ こうなりました。

今回のお勉強、いろいろ話が出ていたのだけど・・・・自分の句の手直しにあたふたしていて、頭に入りませんで、収穫ぜろ・・・トホホ 情けないのお~


平成26年1月句会

2014-01-23 | かきつばた会

1月句会 玄関の花が迎えてくれる

お正月

蝋梅と水仙が ほのかな香りを提供してくれる

さて 毎度のことながら 1月は忙しく去りゆき 俳句を考える余裕もなくて・・・それでも句会の日はやってくる!

 ・元日や冠雪竹の屈みをり・・・古民家で迎えた元日。裏の竹藪の竹が雪の重みでいっせいにかがんでおり、まるで年始の挨拶をせい並びしてしているように思えた。

 ・初夢の正夢となり山登る・・・友人と山に登る初夢を見て、即実行して山に登った。それをそのまま5・7・5でおさまった!

 ・松過ぎや温め直す煮染かな・・・季語集を見つめていて、松過ぎということばを知った。正月の松が明ける頃のこと~そうなるとおせちにも飽きて、残った煮しめをどうするか??煮しめを煮染と漢字で書くことも句集で知った!

俳句は 美しい日本の風景を 美しい日本語と美しい調べと見た目の文字・・・私の頭にこびりついて離れない。しかし、なんせ 持っている語彙の数が知れており、文字も知らない。俳句の本をチラチラと眺めると、なんと 当て字としか思えないような漢字が沢山出てくる。

ちょっと人より違った文字やことばを使うと 俳句らしくなり 崇高な感じがするのである!へへへ・・・ちょっと違和感感じることもあるけど、使ってみる!

その辺りが 気位高く 偉ぶって見えるのが 嫌なんだけど はまると癖になるらしい! そんなふうにみる私の方が 下衆の感ぐりであり 品がない証なのかもしれない! まだまだ修行の身 深く知らずに 文句は言うまい!

 

さてさて 以上3句を持っていった私!

 ・元日や冠雪竹の屈みをり・・・なんと 元日と雪 どちらも季語だそうだ。ああそうだった~~冠雪竹というのも 私自身の個人的造語。正月の年始と折れ曲がっている竹を年始に見立てたくて、苦労したのですが・・・?

 ・松過ぎや温め直す煮染かな・・・○○や~~かな はブーイング!「前に言ったじゃろ!」と注意を受けました。

 

ということで 次のようになりました

 ・竹叢の初冠雪に屈みをり(たかむらのはつかんせつにかがみおり)

竹藪のことを「たかむら」というらしく、しかも「篁 」と「竹叢」と二通りの漢字があるという。この場合、竹やぶとか竹林とか言わず、竹叢(たかむら)と書いた方がより美しく気品があるということになった。竹藪をたかむらというのも不思議だし、ましてや「篁 」と「竹叢」という漢字がしかも二つもあるというのは、なかなか理解できないし覚えられない。が・・・こうなった!

 ・初夢の正夢となり山登る

 ・松過ぎの温め直す煮染かな

 

今回のお勉強

 ○○の~~けり・・・・これはOK

 ○○や~~をり・・・これもOK

しかし

 ○○や~~かな・・・これは×。 三段切れとなってしまう。

「誰でも作るような平凡な句は、人の胸に魅力として響かない」という話がありました。また、自分の主観的感情を言いたいがために、同じような意味のことばを、繰り返して使ってしまうことがある。嬉しいとか可愛いとか・・・要注意。17文字しかないので、もったいないとのこと。

 

毎回 繰り返し注意を受けながら、毎回繰り返し 失敗してしまう!! 反省反省


12月句会(2013)

2013-12-18 | かきつばた会

兼題は とくに ことばとしては無くて、年末・師走に関するもの・・・

とこうなると、またまた難しく 日はどんどん過ぎていく

12月句会は 17日(火)

15日に第九を終えたばかり。

メンバーと第九を兼題に作ろうね~~と・・・・

第九第九・・・第九第九・・・ ずっと考える

やっとのことで 第九を題に 3句作りました。その中から1句、別の題で2句、と思ったのですが、どうしてもうまくできず、仕方なく第九から2句持っていきました。

 

 1・魂込めし(たまこめし)第九響けよ師走空

 2・寒月やベートーヴェンに酔い痴れる

 この2句、私としては、「たましいを込めた渾身の力で歌った第九」であったし、ベートーヴェンに「酔い痴れた」年末であったので結構気に入っていました。

 3・雲去れば急ぎ舞い翔つ(まいたつ)冬の蝶

 古民家の畑で作業していると 太陽の日が射したとたんに どこから来るのか蝶がやってきて、菜の周りを飛びはじめたのです。この冬空にどこに潜んでいたのかとびっくりでした。蝶は短い日差しを惜しむようにハクサイや小松菜の上を飛んでいます。農業をする者にとっては、蝶はやっかいな害虫です。あお虫に葉を食われてしまうからです。だから、やれやれ、まだ蝶がいるよ!と、あきれてみたのでした。

 

さてこの三句。

私がいいと思ったことば「魂込めし」と「酔い痴れる」・・・このことばがいけないという。自分の感情が 強すぎるというのだ!

感情むき出しは 美しくないし 楚々とした控えめな日本文化にそぐわないようだ・・・

感動の第九を歌ったからこそのことばなのだが、その感動は私一人の、独りよがりの感動であって、読み手には伝わらないという・・・

でも すぐには受け入れられず 1句は書き換えを拒み 1句は差し替えてしまった・・・

 

一晩過ぎて今、冷静になって 考えてみれば やっぱり私の独りよがりだと気付く。あんな、感情的な句は 作るべきではなかったと 恥ずかしくも思う

ここに 書きたくもないが

まあ~わたしの 恥の句として そのまま真実を 記録しておきます。

手直しと 差し替え句です

 

 1・寒月やベートーヴェンに酔痴れる

 2・毛布背に第九パンフを眺めをり(差し替え句)

 3・雲去ればふいに翔つ冬の蝶

 

自分の生き方を すこし反省した方がいいようです。自分が自分が・・・自己主張が激しすぎる気がします。

俳句は 自分の生き方・考え方が 暴露されるから 怖いなあ~~


11月句会

2013-11-24 | かきつばた会

今回の兼題は 「障子」

場所はいつも美味しいコーヒーのあるお店。

庭の花は”つわ明かり”といって 季語になっているそうな!庭をパッとそこだけ明るくしてくれる。そんなツワブキに迎えられて

さてさて・・・・

古民家に帰るたんびに 障子ショウジ障子・・・・障子から頭が離れない~~

障子といえば なんといっても 影である

幼いころ、障子をはずして 幕にしたてて その後ろで 姉妹が 次々入れ替わって道具を片手に扮装したり  物の当てっこしたり いろいろと影絵遊びをしたものだ

だが今は 子どもがはずして持ち運べるような障子は貴重だ!

さてさてさて・・・

 1.白障子訪わるることもなく山河

・・・今年の春古民家の障子を全部張り替えた。破れてはいないけど 朽ちてきていて色も黄ばみ 仏間の小さな障子戸も隙間風が吹いていたからだ。それなのに しばらくして ひとり頑張っていたばあちゃんが入所して誰もいない古民家となってしまった。

 2.影立ちて障子軋ませ八畳間

・・・1句目と連作。誰もいない家の中はひんやりと重い。行ったとき 戸を開け放ち風を入れるが 湿度をふくんだ障子は ギシギシときしむ。障子に影が生じるのも、私ただ一人である。そしてか上殿(かむで)にあたる昔サイズの八畳間。障子が軋む八畳間というくだりで 古民家を想像してもらいたいと思った

 3.雲流れ風唸りをり薪を割る

・・・冬支度として夫は薪作りに勤しむ。といっても 裏山を整備してもらった時の雑木など 整理しなくてはならない木が 家の周りに雑然となげてあるのだ。 薪割りが季語だと知った私は 薪割り薪割りと 考えあぐむ

そして ・黙々とただ黙々と薪を割る  ・ひたすらに夫(つま)黙々と薪を割る・・・などと考えていたが 川柳になってはいけないと思い返し~~「美しい日本の風景」 と 阿部総理みたいなことばを思い出し 「雲流れ風唸りをり」 とした

 

さてさてさてさて

 1句目 山河ということばが 白障子という季語に対して重すぎる

 2句目 てにおはの使い方 俳句らしくするとよい

 3句目 冬雲が流れ寒風が吹き荒む様子は分かるけど今一つ??? じゃあ~こんなのも作ったんだけど~~と・・・

ということで こうなりました!

 ・ 白障子訪はるることもなく山家

 ・ 影の立つ障子軋むや八畳間

 ・ ひたすらに夫黙々と薪を割る

 

今回のお勉強

 いも 芋= さといも・ながいも

 いも 薯= じゃがいも

 いも 藷= さつまいも

すべて ”いも”という2語で表します。俳句は17文字しか使えないので できるだけ数少ない語数で多くの意味を表現していくのです。おっと(夫)をツマと読むのもそうなんですかね!いまだに違和感ありますけど~~

 

ところで 1句目の ”訪わるることもなく”ですけど、訪ねて来る人もない という意味で、”とわるることもなく”と 読みます。何かの本で読んで、これこれと拝借したのですが~~ 9文字になるので 5・7・5の中7では足りずに、次に2文字食いこみます。

これを ”句渡り”といい なかなか高度な技術だ!! と誉められました~~

へへへ なにも知らずに 真似したんですけど~~ テヘッ!


2013  10月句会

2013-10-16 | かきつばた会

月に一度 喫茶のコーナーを借りて句会。オーナーがメンバーなので、コーヒー一杯飲めばいいというわけです。中を覗くと

焼き物が 常時展示してあり 催し物も 随時あるらしい!!

 

さてさて 10月の兼題は ”新酒”  新酒は 他にいろいろな表現があるらしく、どぶろく・今年酒・新走りなどなど・・・

新酒といっても まだまだ市場には出ていなくて~~ 先ずは飲んで 経験して一句…なんて、しめしめと狙っていたけれど、この楽しみは1月・2月になりそうだ!

 

1、どぶろくの幟並びて道探る・・・・古民家に帰る途中の道の駅。幟を見て商品があるかないかわかる。例えば「新米入荷」「こうだけ」「まつたけ」などの幟が出ていると、その商品がある。帰りに買って帰ろうと思っていると、もうすでに幟は立っていないこともしばしば!

帰りに「どぶろくの幟が立っていると、ときどき買って帰る。酒好きのとしさんは、どぶろくを買った日は とても幸せそうな顔をして、横に寝かさないように慎重に立てて、横揺れしないように慎重に運転して帰る。そして赤子を抱えるように そっと抱き抱え冷蔵庫に入れる。

その日の夕食時 どんぶりの中に瓶を立て、慎重に慎重に ゆっくりと栓を開ける。ぷくぷくと醗酵したガスがあがる。吹き出ることもあり そのためのどんぶりなのである。

そんなわけで 古民家への行き帰り 必ずチェックするどぶろくの幟。俳句にできないものかと考えました。

 

2、今日在りて二人夕餉の新酒かな・・・新酒の句ばかり考えていたので 気がつけば新酒の句ばっかり作っていました。だんまりと二人夕餉の新酒かな。これじゃあ川柳になるなあ~~と思い、本を見ていると「今日在りて・・・」という句が載っていて、しめしめいただきました!ハハハ。

 

3、草焼きて秋騒ぐなり急ぐなり・・・夏に刈った草をこの時期に焼きます。あちこちから草焼きの煙があがるのは、田舎の秋の風景です。そしてこの時期、祭りや運動会がもよおされ、日暮れは早くなってきます。としさんと私も、秋の片づけや冬支度に忙しく、早い日落ちに帰りを急ぎます。

さてさてさて~~

1の句・・・幟は並ぶんじゃなくて立つんじゃろう~ 幟が見えるのになんで道を探るのかようわからん。どぶろくの幟って、そもそも何なん?どこに売っとるん?”どぶろく”という文字が書いてある幟なんだけど、見たことが無い人にはよくわからないようでした!

2の句・・・「今日在りて」という表現はどうなのか?? 「テレビで今日在りてはいいと言ってたよ」みっちゃんが助け船を出してくれてセーフ!

3の句・・・草焼きということばが 春の季語。ひゃ~~残念!! 秋ということばを入れているので、春と秋の季語が重なり、つじつまが合いません!!

というわけで こうなりました

    1.どぶろくの幟の先に道の駅

    2.今日在りて二人夕餉の新酒かな

    3.草煙る秋騒ぐなり急ぐなり

 

さて

今回のお勉強~~

 竹の春=これは秋の季語

 竹の秋=これは春の季語

 竹を伐る=これは秋の季語

ひゃ~~ わけわかんないよ~~

その他 い が ひ になったり・・・う が ふ になったり~~~

ほんとに わけわかんない~~~!!

あいまいに わらって ごまかすしかないなあ~~ チャンチャン

 

来月の お題は 「 障子 」・・・・障子は古民家にあるぞ~~ニタリ


2013 9月句会

2013-09-22 | かきつばた会

今月の兼題は ”月”

秋は 月・・・ 月の表現はいろいろあって どれをとっても美しく、俳句にはぴったり合います。昔から 名句が多く 表現もさまざま・・・ だからこそ 難しいとも思えるのは私だけでしょうか??

ハハハ

やはり 今回もいいわけから入ってしまいました~~ へへへ

先日 宮島に一泊した私 絶対に この機会を 名句にしなければ~~。月と たのもさんのお祭り。題材として これに勝るものはないではないか!!! 考えて 考えて・・・ ふと 真砂女の”俳句は考えだすものではなく 自然に浮かんでくるもの” このことばが浮かんで来ます。 浮かんで来い 浮かんで来いと 祈りに近い心境で 待っているものの サッパリ!

なんども あきらめながら 世界遺産宮島での一泊 これを無駄にしてなるものか~~ 

執念の2句  

 ・新月やたのも船乗せ波返す

 ・新月やライトアップの大鳥居

この日は新月の日でした。 ようするに月の姿はなく暗闇! だからこそ たのもさんというお祭りがあり たのも船のローソクの灯りが映え 引き潮に乗って 対岸に流れていくのです。そして 大鳥居はライトアップされて 朱色が暗闇に浮き上がり 美しさと荘厳さを演出してくれます。さあ~~ どっちの句にしようかなあ~~~

さて

古民家への行き帰り・・・夏の様子が少しずつ秋に変わり始めています。土手のキツネのボタンが終わり 毎年 突然姿を現すのが 彼岸花。そういえば もうお彼岸だと 気付くのもこの花を見たとき!

子どもの頃 土手一面に咲く彼岸花を 手いっぱい摘み 空き瓶に飾ったり 茎をポキポキ折って首飾りにしたり・・・・身近な遊び材料でした!

 ・曼珠沙華手折りて首に置いてみる

彼岸花を曼珠沙華(マンジュシャゲ)ともいいます。手折りて(たおりて)首飾りにした思い出を俳句にしました。毒があるなんて 知りもしなかったし、かぶれたこともありませんでした。

 

さてさて

義母が入所して2カ月になろうとしています。私たちの心配をよそに、すんなりとなじんできたように思います。週に1度 わたしたちが行くと 

 よう来てくれたのう~ ここにゃあ~なにもないけえ~お茶もないし・・・・わたしたちへ気を使っていいます。 持っていったおやつを食べながら 美味しい美味しいと うれしそうに話します そして帰り際に

  すまなんだなあ~ ありがとうよ また来てえや ~・・・と手を振ります

認知症とは ホントに不思議な病気です。物忘れは極限状態だし 身近な身辺整理ができなくなる中で 感情面は ときとして 正常を思わせます。

義母が入所して間もなく 福祉で借りていた介護用のベッドを返さなくてはいけませんでした。ちょうど指定された日 夫は仕事があり 私が一人で ベッドの掃除と片づけに古民家に行きました。

福祉施設の職員さんが たった一人でやってきて 大きな介護ベッドを いとも簡単に パタンパタンと折りたたみ解体して あっという間に 軽自動車に積んで帰っていきました。 8年間借りていたベッド!古民家改築と同時に、ばあちゃんの部屋に据え置いたベッド。

あっけなく持ち去られ がらんとした部屋に一人残された私は なんとなく せつない思いでいっぱいでした。

 ・主なしベッド畳みて秋の月

 

今回 私が持っていった3句は 私だけが知っている思い出であり感情でした。たのもさんという宮島での祭りを知っていなければ、たのも船が返す波に乗る意味も分かりませんし、毒のある曼珠沙華を手折るなんて想像もつかないようです。介護ベッドを畳むというのは、俳句のよさ つまり 美しい日本の風景とことばは、 どこにも見当たりません。

かといって 一応の 俳句の態はなしていて 最小限の手直しでして・・・

 ・新月やたのも船乗せ波返し・・・(す→し)

 ・曼珠沙華手折りて首に飾りをり・・・(置くでは意味が通じなかった)

 ・主なしベッド畳みし秋の月

相も変わらず 誉められもせず けなされもせず~~テヘッ

 

今回のお勉強~~

1年のうちの 5節句は 季語になります

1月7日=人日(じんじつ)  3月3日  5月5日  7月7日 

そして 9月9日=重陽(ちょうよう)

 

もう少し ひろ~い心をもって さとりに近い心境で 日本の風景を見ていかないといけません。ばたばたと いっときの心の余裕もなく 右往左往と忙しく動き回っていては 優雅な気分は生まれず ことばも浮かんできません

まだまだ 自分 自分の 勝手な主張が強い私 反省です~~

 

さてさて 来月の兼題は~~へへへ ”新酒” です~~~

新酒ですよ 新酒・・・にごり酒でも いいみたい!!

こりゃあ~~張り切って 飲まなくっちゃあ~~

あれ??? 

体験です 体験・・・飲んでいると 美しい日本語が 自然と浮かんでくるかも~~

こうご期待!!   へへへ!


8月句会

2013-08-21 | かきつばた会

今月の 廉題は 「盆」に関すること と 夏~秋??

今年は8月7日が立秋! 立秋が来たらもう秋なんですって!!! 俳句の世界は!!!そういえば、暑中見舞いが 残暑見舞いに変わる日でもあります。

夏休みに入り 大忙しの私。しかも 義母が入所して古民家が無人となり、古民家の維持や畑の夏草対策に 大わらわの毎日。 田舎の無人古民家を維持管理することは 大変です!

さて 今月も いいわけから入った句会です・・・

 きゃあ~~あさってだ~~

 ひゃ~~あしただ~~・・・・ってころから、やっと慌てふためく いつもパターンの私。

盆 盆 と思いをはせているが・・・

19日 久しぶりにコーラスであったチコさんが、句会メンバーのうち6名がカラスウリの花見をしたこと・ミーさんも詠んでみると言ったこと など言うものだから~~からすうりを詠まなきゃあいけないなと思ったのでした!!句会は翌日なのに・・・

さて 1句目

 ・洗濯の 山を残して 盆去りぬ

・・・毎年のことながら 盆の後は シーツにタオル類、山のように洗濯ものが残されます。幸いこの暑さでは、夏の太陽が 即座に乾かしてくれますけどね! でもね、なんだか 川柳ですよね これって!!

2句目

 ・匂い立ち 闇動きたり からすうり

・・・2度もカラスウリの花を観に行った私は 網のようなもつれが 伸びて咲く花に感動してしまい、「もつれほぐして」「しわのばしたり」などなど、そのことばかりこだわっていて・・・やっぱりできないとあきらめていました。そしたら 前夜にチコさんから促されて、再度考えていたら、ふと 花の形の捉われから解放されました。

すると 闇夜に 漂ってきた匂いと 暗闇でおぼろげながら観た蝉のような大きな昆虫が 花を震わせていた情景が浮かんできました。

3句目

 ・友眠る 山河に白き 盆灯籠

・・・孫たちがみんな去った16日の古民家。12月31日に亡くなった夫の幼なじみクンちゃんのお墓参りに行きました。山あいにあるお墓には、白い灯籠が立ち並び、墓石に63歳ときざまれた文字がかなしくて、残念で悔しい思いに駆られました。どうしても この想いを句にしたかった。

 

さてさて

暑い暑いクラクラするような日差しの20日。 午後1時半 メンバーみんな 3句を持って、元気に駆けつけていました。

どのような意見が出るでしょうか???今回もドキドキ・・・

 

1.洗濯の 山を残して 盆去りぬ

・・・クスッと笑った人がいます。やはり川柳部門か??でも共感してもらいました。

2.匂い立ち 闇動きたり からすうり

・・・闇動くの表現はいいと誉めてもらい、無事通過と思いきや・・・からすうりは 実を想像して秋の季語になる。そうなると「匂い立ち」は、どうなるのか?? からすうりの実から 匂いは立ってきません。

匂いは花です。花がつくと夏の季語。矛盾があります。「匂い立つ」ということばは 密かに気に入っていたのですが・・・

3.友眠る 山河に白き 盆灯籠

・・・初盆にお墓に白い紙で作った灯籠を持って参る習慣は、広島の安芸門徒の習慣です。島根にその習慣はありませんが、県境のため広島からお参りした人が持ってきたようです。白い灯籠が立っていると、初盆だということが一目でわかります。

 

さてさてさて

途中ですが、今回のお勉強~~

お勉強①

 5・7・5の句を文字にするとき 5・7・5文字を 区切って一各空けて書きがちだが、それは素人・・・ガッチャ~~ン 今まですべてそう書いてきた ギェ~~

では 正しい書き方で 修正した句を!!

 ・洗濯の山を残して盆去りぬ

 ・花の香に闇動きたりからすうり

 ・友眠る山河に白き盆灯籠

と、こうなりました!!

 

さてさてさてさて 

お勉強②

 「魂送り三原色で流れゆく」 「沙羅が咲く・・・」という句がありました。「で」とか「が」とかの接続濁音はきれいでないので、使わないようにすること。この場合「の」に置き換える。

あくまでも 美に こだわる俳句です。

お勉強③

 毎度のことながら 季語重ねや 縁語の多い表現はしないこと。

お勉強④

 振り仮名は よほどのことがない限り 打たない。例えば「花の香」を、ハナノカ と読むか、ハナノコウ と読むかは、読み手の方が常識を持って読む。4文字なのか5文字なのか・・・

例えば 日傘を ヒガサ と読むか ヒカラガサ と読むか?? 3文字か5文字か・・・

俳句を詠む人も読む人も それくらいの知識と教養が必要だ と言いたいのだろうか。 だからか、新聞などで投稿句を見て、読めないことがよくある。難しい漢字をよく使っているし、ルビも打ってない。

やはりやはり

俳句の世界は、ちょいとお高くとまっているように見えて・・・なかなか ついていけない。知識も教養も常識もない私です・・・・

 

 だから 奥が深くて おもしろいのよ!!

って 誰かの声が聞こえそうだけど~~~

そんな 面白さ いつの日か 感じられるようになるかなあ~~~~~!!??

毎回 文句ばっかり言ってるけど もうすぐ1年になる~ ヒエ~~


7月句会

2013-07-22 | かきつばた会

今月の 兼題は 「スイカ」と「花火」 そして 夏に関するもの!!

スイカも花火も 子供の頃の思い出・・・そして ぐっと飛んで 孫と楽しむ 今 現在・・・

どうも 川柳っぽくなって 笑いをとってしまう私!! 俗世間に けがれてますなあ~~

 ・縁側に 並び西瓜の 種飛ばし

子どものころ スイカが切られると、急ぎ かど(表の庭)に面した縁側に行き、食べながらスイカの種を、外に向かって飛ばしていた!!現在のように 種をスプーンで取り除いたりなど 考えられもしないし、種飛ばしが当たり前だと思っていた子ども時代!

 ・命日や ふるさとの野辺 合歓の花

父の命日が7月9日 38年前、急ぎ故郷に帰った日。実家近くの小さな峠に 合歓の花が咲いていて とても きれいで せつなくて その風景が忘れられず いまだに 合歓の花を見ると 懐かしく父を思い出します。

 ・深山裾(みやますそ) 楚楚と色置く 夏椿

今年は夏椿が あちこちに たくさん咲いていて、古民家への往復路、毎回楽しみました。

ナツツバキをなんとか詠めないか。山の緑の中に 小さな白い花が 印象的なナツツバキ。みどり濃く など うっかり使うと 季語と とられます。危ない危ない 季語重ねって また 注意を受けますから~~。 

そこで 考えて みやますそ こんなことばを考えました。そんな時 NHK俳句の時間に 漢詩のように 漢字だけで 俳句を読んでいる人がいました。すぐに真似したがりの 影響受けやすい私は このような句を。

 

さてさて 皆さんの 意見はどうでしょうか?? ひやひやです!!

 

 ・縁側に 並び西瓜の 種飛ばし

この句は みんな経験があるのか 情景が 分かっていただけたようで すんなり 次の句に 移っていきました~~先ずは合格 ヒャッホー

 

 ・命日や ふるさとの野辺 合歓の花

父の話をすると じゃあ~命日などと言わずに 「父の忌に」 しなさいと!

ホントは 父ということばを入れて 考えてたのですが 

 そんな個人的なことを言わずに、詠み手がそれぞれ自由に想像すればいいことだし~~  

こんな批評が頭の中に 聞こえてきて 主観で詠んではいけないと 敢えて 命日にしたんですが・・・クチュン

あ~~ 難しいなあ~~

野辺は 葬儀の 野辺送りと 重なり 縁語になるので 野辺というのはよくない・・・ダブルパンチ~ガッツ~~ン

 

・深山裾 楚楚と色置く 夏椿・・・

 色置くの色は ピンクや赤など さまざまな色を想像してしまう・・・

え~~? 白も色でしょう~~? 色置くってことば、私なりによく思いついたと 自分で自分をほめていた言葉を いきなり否定されて ちょい不納得と思っていたら~~

 白は色じゃないって 絵の先生も言ってたよ!・・絵描きのみっちゃんのことばに ガッツリ納得するしかない。参りました~~

みやますそは なんとか無事通過したが 漢字が多過ぎて ちょっと固いなあ~ こんな批評もあり・・・

 

さてさてさて 結局こんな風に 改作されました!

 

 ・縁側に 並び西瓜の 種飛ばし (この句はそのままです)

 ・父の忌や ふるさとの路 合歓の花

 ・深山裾 楚々としたるや 夏椿

 

 からすうり 香るレースの 宵の花・・・こんな句を披露した友人がいて~~

カラスウリのはなって 見たことないよねえ~って話になり、先日のブログで紹介したように見学ツアーになった次第です。


6月句会

2013-06-21 | かきつばた会

兼題は 「あさがお」 「かご枕」 「送り火」

3題もあるのに どれも 私の生活圏にない・・・むつかしい~~~

相変わらず 考えることもせず・・・

今月の市民劇場を観に行くと・・・なんと~~

 「真砂女」 波乱の人生を俳句とともにしなやかに生き抜いた女流俳人。鈴木真砂女(まさじょ)の半生を綴る。明治39年生まれの彼女は 明治・大正・昭和・平成を生き抜いた恋に生きた女性です。

演劇の中で たくさんの俳句やことばが出てきました。

 今生のいまが幸せ衣被(きぬかつぎ)・・・80歳を過ぎて詠んだ歌です 句の良し悪しはなかなか理解できませんが 真砂女の生き様に引き込まれていきます。

 俳句は作るもんじゃあないの 浮かんでくるものなの

へ~~~ なるほど~~真砂女のことばに うなづき わたしは とうてい まだまだだめだと 納得する。

考えても考えてもできないのに 自然にことばが浮かんでくるなんて 100年早い!!・・・ジェジェジェッ!!!

まあ 今月も 言い訳しながら 5 7 5 と並べていきます。

 ・黄昏て 泰山木の 花落つる・・・我が家の泰山木の花を観察したところ 最後はセピア色になって落ちていく。そのことをなんとか歌にしようと四苦八苦。茶色は汚いし、セピアはカタカナだし・・・なんとなく黄昏色っていえば 枯れる最後をイメージしやすいのでは!?なんて、むりやり!! 

 ・園児らの 植えし朝顔 宙に向き・・・日よけもゴーヤに変わり、昔どこのうちにも軒下から伸びていた朝顔の花を 全く見なくなった。そんな時 保育園の園児が植えた朝顔が 伸びて、つるをからませて宙をさまよっていた。

 ・豆剥きて ああ楽しいと 母の言ふ・・・前回の句会で、母のために豆ごはんを炊くという優しい嫁の句ができた。そこで実践したのです。畑から採ってきたエンドウ豆を、母にむいてもらいました。すると むき終わったとき「ああ たのしかった!」と いったのです。ひとつひとつ、できなくなり、危ないから・・・こぼれるから・・・事あるごとにとりあげてしまう日常の作業。すまんねえ~ ごめんねえ~・・・と母に言わせてしまう。久々に この豆むいてね!・・・豆の入った籠とボールを渡した。

さてさて

・黄昏は 夕暮れ時のことで 花びらがセピア色に変化したなんて 誰も思わなかった。考えてみりゃあ~~当たり前だ!!

・宙に向くが どうもピンとこない・・・そうだよね 私もいろいろ考え迷いやけくそ5文字なのだ

・3句目は これでよし

ということで ビフォーアフター句

 ・黄昏れや 泰山木の 花零れ(はなこぼれ)

 ・園児らの 朝顔のつる 絡み合い

 ・豆剥きて ああ楽しいと 母の言ふ

 

今月のお勉強

 ・575の字数は 守るべし。とくに 中7は絶対に! 上5が6文字になることは たまにあるけど 下は5文字の方が望ましい。

自己感想

 ・気付かすに季語が重なることがあるので、作った後一応季語集で調べた方がいい・

 ・文語体の仮名遣いは その都度 覚えていくしかない!!!

 ・俳句は 見た感じがきれいということがだいじなような・・・?漢字にするか仮名にするか、その漢字も旧の難しい漢字を使うかどうか。パソコンではなかなか出てこないが・・・出す方法をマスターしないといけないなあ~~(例 カラス・ からす・ 烏・ 鴉 ・・・どれもカラスだけど、文章の中で ずいぶんと見た感じが違ってくるのです)

 

考えて 考えて 作っていかないと 自然に浮かんでくるのを待っていたら 100年はかかる・・・キャ~ 死んじゃうよ~~

だったら いつやるの? 今でしょう~~!!


5月句会

2013-05-29 | かきつばた会

今月のお題は 「かえる」

4月はうまい具合に休めたが、5月はそうはいかない。そうはいかないけど 一向に俳句に気が向かず、うじうじして・・・本当に 宿題が済んでない夏休み終わりの2~3日前の心境!!!

だったらやればいいのに ぎりぎりまでやる気が起こらないという悪習は 60年越えても治らないのだ・・・

5月28日(火)句会 13時30分に家を出る・・・

なのになのに 洗濯して 筋トレ行って 昼ご飯作って・・・

 

私は 家の中には 句を考える時間は無くて(他のことに目が向いて落ち着かない)・・・

週1 古民家に一人でいく道中が唯一 考える時間! それも 好きなCDがかかっていたら もうアウトだったりして~~~ まあ~いいやって、音楽を楽しんじゃいます!!

そんな私に いい句ができるわけもなく・・・

出掛ける前に  車中からメモを引っ張り出して ドタバタで あれでもないこれでもないと・・・

さてさて 言い訳はこれくらいにして~

 1.休止符も 息を合わせて 河鹿笛(かじかぶえ)・・・・・週に2回から3回 古民家に帰っていると 5月に入ってカエルが一斉に啼きはじめました。うるさいくらいよく啼くのに、ある瞬間、まるで指揮に合わせるように ピタッと啼きやみます。そしてまた始まる。この蛙の合唱を、なんとかうまく句にしたいと思いました。

 2.呆(ほう)け母 せわし忙し 豆ごはん・・・・豆の大好きな認知症の母。 エンドウが実るこの時期、昨年は豆になる前から 小さなさや豆を毎日毎日採り そうなると 少々の囲いでは役に立たず 7~8割のさや豆(豆用なのでさやは固くて食べられない)を捨てる羽目になってしまいました。今年は 実採りは囲いの中に、さやエンドウはばあちゃん畑に栽培。先日からせっせとさやエンドウを採ってきています。だから エンドウの季節になると 母が忙しく落ちつかなくなるのです。

 3.ひとときの 巡り廻りて 麦の秋・・・・古民家に帰る道中 麦の穂が色よく小麦色の田んぼが何枚か見えます。麦の秋を夏の季語だと知った私は、なんとかこれを句にできないものかと・・・・でも 古民家への道中 行きは 行ってからやる仕事のことを、夫と話します。が・・・帰りは、疲れと・・・痴呆母のことを思い、二人とも無口になります。そんな時 鮮やかな小麦色が目に飛び込み ほっとする瞬間です。                         最初は ひとときの→母想う にしていました。 母のことが頭にめぐり、美しい麦田の回りを廻って心癒されて、なんて・・・でも 2でも母のことを詠んでいるので、出がけ30分前に とっさに「母想うを→ひとときの」 に変更しました。

さて 皆さんの意見です。

1の句 田舎暮らしの経験者は 蛙がピタッと鳴き声をとめる瞬間があることをよく知っていて・・・しかし 街暮らしの人は 蛙に休止符の意味がよくわからないという。 さらに、中の7文字「息を合わせて」は 詠み手の感情であって 蛙が息を合わせているのではないと!    (なるほど ごもっともな意見です)

2の句 この句の欠点は 三段切れになっていること。 呆け母・せわし忙し・豆ご飯・・・・(そういえば、以前も言われたような気が~~~。)私が古民家に通っている事を知るメンバーは、掃除洗濯畑と忙しいのに、お母さんに豆ご飯を焚いてあげてる優しい嫁と解釈してくれた!(本当は豆を採らせまいとする鬼嫁なのに・・・)

3の句 何を巡り 何処を廻り どんなひとときなのか・・・???麦の秋が詠みたいことだけは分かる (はい そのとおりです。言い返すことばもありません。麦がきれいだったのと 麦秋ということばを 初めて知ったので 使いたかっただけですので・・・ボツにされて当然です)

そして手直し後・・・

  ・休止符の あるがごとくに 河鹿笛

  ・母呆け せわし忙し 豆ごはん (三段切れがなくなり いい嫁になりました)

  ・麦秋や 光り合う道 続きをり (きれいな麦畑の句になりました)

反省:どうしても私は 私の個人的感情が入ってしまう。日本の美しい風景を、美しい日本語      で詠む。まだまだ 凡人の私には 先が遠いなあ~~

そして 本日のお勉強

 ・縁語・・・同じような意味のことば。これを 重ねて使う必要はない。これと似ていることばで「季語重ね」 が、あったな!! 

 ・出ず・・・は否定。  出づ・・・は肯定。 どちらも「いず」と読む(これも依然習ってた)

 ・三段切れ・・・知ってるだけではダメだったことば

 ・知識として・・・   梅は こぼれる

              桜は 散る

              牡丹は くづれる

だそうな!! 

美しい日本語 

すぐ 忘れるけど~~ まあ~~ いいや!!  ハハハ