今月の兼題は ”月”
秋は 月・・・ 月の表現はいろいろあって どれをとっても美しく、俳句にはぴったり合います。昔から 名句が多く 表現もさまざま・・・ だからこそ 難しいとも思えるのは私だけでしょうか??
ハハハ
やはり 今回もいいわけから入ってしまいました~~ へへへ
先日 宮島に一泊した私 絶対に この機会を 名句にしなければ~~。月と たのもさんのお祭り。題材として これに勝るものはないではないか!!! 考えて 考えて・・・ ふと 真砂女の”俳句は考えだすものではなく 自然に浮かんでくるもの” このことばが浮かんで来ます。 浮かんで来い 浮かんで来いと 祈りに近い心境で 待っているものの サッパリ!
なんども あきらめながら 世界遺産宮島での一泊 これを無駄にしてなるものか~~
執念の2句
・新月やたのも船乗せ波返す
・新月やライトアップの大鳥居
この日は新月の日でした。 ようするに月の姿はなく暗闇! だからこそ たのもさんというお祭りがあり たのも船のローソクの灯りが映え 引き潮に乗って 対岸に流れていくのです。そして 大鳥居はライトアップされて 朱色が暗闇に浮き上がり 美しさと荘厳さを演出してくれます。さあ~~ どっちの句にしようかなあ~~~
さて
古民家への行き帰り・・・夏の様子が少しずつ秋に変わり始めています。土手のキツネのボタンが終わり 毎年 突然姿を現すのが 彼岸花。そういえば もうお彼岸だと 気付くのもこの花を見たとき!
子どもの頃 土手一面に咲く彼岸花を 手いっぱい摘み 空き瓶に飾ったり 茎をポキポキ折って首飾りにしたり・・・・身近な遊び材料でした!
・曼珠沙華手折りて首に置いてみる
彼岸花を曼珠沙華(マンジュシャゲ)ともいいます。手折りて(たおりて)首飾りにした思い出を俳句にしました。毒があるなんて 知りもしなかったし、かぶれたこともありませんでした。
さてさて
義母が入所して2カ月になろうとしています。私たちの心配をよそに、すんなりとなじんできたように思います。週に1度 わたしたちが行くと
よう来てくれたのう~ ここにゃあ~なにもないけえ~お茶もないし・・・・わたしたちへ気を使っていいます。 持っていったおやつを食べながら 美味しい美味しいと うれしそうに話します そして帰り際に
すまなんだなあ~ ありがとうよ また来てえや ~・・・と手を振ります
認知症とは ホントに不思議な病気です。物忘れは極限状態だし 身近な身辺整理ができなくなる中で 感情面は ときとして 正常を思わせます。
義母が入所して間もなく 福祉で借りていた介護用のベッドを返さなくてはいけませんでした。ちょうど指定された日 夫は仕事があり 私が一人で ベッドの掃除と片づけに古民家に行きました。
福祉施設の職員さんが たった一人でやってきて 大きな介護ベッドを いとも簡単に パタンパタンと折りたたみ解体して あっという間に 軽自動車に積んで帰っていきました。 8年間借りていたベッド!古民家改築と同時に、ばあちゃんの部屋に据え置いたベッド。
あっけなく持ち去られ がらんとした部屋に一人残された私は なんとなく せつない思いでいっぱいでした。
・主なしベッド畳みて秋の月
今回 私が持っていった3句は 私だけが知っている思い出であり感情でした。たのもさんという宮島での祭りを知っていなければ、たのも船が返す波に乗る意味も分かりませんし、毒のある曼珠沙華を手折るなんて想像もつかないようです。介護ベッドを畳むというのは、俳句のよさ つまり 美しい日本の風景とことばは、 どこにも見当たりません。
かといって 一応の 俳句の態はなしていて 最小限の手直しでして・・・
・新月やたのも船乗せ波返し・・・(す→し)
・曼珠沙華手折りて首に飾りをり・・・(置くでは意味が通じなかった)
・主なしベッド畳みし秋の月
相も変わらず 誉められもせず けなされもせず~~テヘッ
今回のお勉強~~
1年のうちの 5節句は 季語になります
1月7日=人日(じんじつ) 3月3日 5月5日 7月7日
そして 9月9日=重陽(ちょうよう)
もう少し ひろ~い心をもって さとりに近い心境で 日本の風景を見ていかないといけません。ばたばたと いっときの心の余裕もなく 右往左往と忙しく動き回っていては 優雅な気分は生まれず ことばも浮かんできません
まだまだ 自分 自分の 勝手な主張が強い私 反省です~~
さてさて 来月の兼題は~~へへへ ”新酒” です~~~
新酒ですよ 新酒・・・にごり酒でも いいみたい!!
こりゃあ~~張り切って 飲まなくっちゃあ~~
あれ???
体験です 体験・・・飲んでいると 美しい日本語が 自然と浮かんでくるかも~~
こうご期待!! へへへ!