今回の兼題は 「障子」
場所はいつも美味しいコーヒーのあるお店。
庭の花は”つわ明かり”といって 季語になっているそうな!庭をパッとそこだけ明るくしてくれる。そんなツワブキに迎えられて
さてさて・・・・
古民家に帰るたんびに 障子ショウジ障子・・・・障子から頭が離れない~~
障子といえば なんといっても 影である
幼いころ、障子をはずして 幕にしたてて その後ろで 姉妹が 次々入れ替わって道具を片手に扮装したり 物の当てっこしたり いろいろと影絵遊びをしたものだ
だが今は 子どもがはずして持ち運べるような障子は貴重だ!
さてさてさて・・・
1.白障子訪わるることもなく山河
・・・今年の春古民家の障子を全部張り替えた。破れてはいないけど 朽ちてきていて色も黄ばみ 仏間の小さな障子戸も隙間風が吹いていたからだ。それなのに しばらくして ひとり頑張っていたばあちゃんが入所して誰もいない古民家となってしまった。
2.影立ちて障子軋ませ八畳間
・・・1句目と連作。誰もいない家の中はひんやりと重い。行ったとき 戸を開け放ち風を入れるが 湿度をふくんだ障子は ギシギシときしむ。障子に影が生じるのも、私ただ一人である。そしてか上殿(かむで)にあたる昔サイズの八畳間。障子が軋む八畳間というくだりで 古民家を想像してもらいたいと思った
3.雲流れ風唸りをり薪を割る
・・・冬支度として夫は薪作りに勤しむ。といっても 裏山を整備してもらった時の雑木など 整理しなくてはならない木が 家の周りに雑然となげてあるのだ。 薪割りが季語だと知った私は 薪割り薪割りと 考えあぐむ
そして ・黙々とただ黙々と薪を割る ・ひたすらに夫(つま)黙々と薪を割る・・・などと考えていたが 川柳になってはいけないと思い返し~~「美しい日本の風景」 と 阿部総理みたいなことばを思い出し 「雲流れ風唸りをり」 とした
さてさてさてさて
1句目 山河ということばが 白障子という季語に対して重すぎる
2句目 てにおはの使い方 俳句らしくするとよい
3句目 冬雲が流れ寒風が吹き荒む様子は分かるけど今一つ??? じゃあ~こんなのも作ったんだけど~~と・・・
ということで こうなりました!
・ 白障子訪はるることもなく山家
・ 影の立つ障子軋むや八畳間
・ ひたすらに夫黙々と薪を割る
今回のお勉強
いも 芋= さといも・ながいも
いも 薯= じゃがいも
いも 藷= さつまいも
すべて ”いも”という2語で表します。俳句は17文字しか使えないので できるだけ数少ない語数で多くの意味を表現していくのです。おっと(夫)をツマと読むのもそうなんですかね!いまだに違和感ありますけど~~
ところで 1句目の ”訪わるることもなく”ですけど、訪ねて来る人もない という意味で、”とわるることもなく”と 読みます。何かの本で読んで、これこれと拝借したのですが~~ 9文字になるので 5・7・5の中7では足りずに、次に2文字食いこみます。
これを ”句渡り”といい なかなか高度な技術だ!! と誉められました~~
へへへ なにも知らずに 真似したんですけど~~ テヘッ!
に うなるよ 句またがり 上級ですね。
「山家」としてもらってよかったね。
先生はやはりすごい!
障子軋む…も いいね さすが!
12月は 「年の瀬」に関すること…
また 悩みまーす。
自然にことばが浮かんでくるには程遠いけど・・・
頑張りまあ~~す!!
う~ん