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全国の『世界の傑作機』読者の皆さん、お暑うございます。
蝉時雨が響き渡るこの時季になると思い起さずにはいられない、
あの敗戦から73年目の夏がやってまいりました。
七十数年前、当時の若者は祖国の必勝を信じて戦地に赴き
生還の望みを断ち、厳しい戦いのなかに身を置きました。
今回のスペシャル・エディションの「屠龍」もまた、
戦局が苛烈をきわめつつあるなか戦線に投入され、
北は満州、南はインドシナからニューギニア、
フィリピン、台湾、沖縄、そして本土防空戦と、
ライバル機に対しけっして優れていたとはいえない性能ながら
果敢に戦いに挑んでいったのです。
その「屠龍」と本機にまつわる人々の
躍動感あふれる写真を本号ではふんだんに掲載。
三四半世紀前の光景が鮮やかに誌面に甦ってきます。
さらに読み応えたっぷりの解説は従来の通説を正す部分もあり、
詳細な記述は他の追随を許さないと自負しております。
未発表を含む多数の写真提供と記事をご寄稿くださり、
さらに全面的な監修もしていただいたのは
日本機研究では当代随一の渡辺洋二さん。
渡辺さんは小社月刊誌『航空ファン』への不定期連載をはじめ、
他社文庫や書籍の執筆など多忙をきわめており、
じつはこのスペシャル・エディションも5年越しの企画でした。
写真や資料の収集、関係者へのインタビューなど
実際に原稿にするまでの労力は並大抵のものではなく、
世傑シリーズへの寄稿は今回が最後の機会となりそうです。
こうして出来上がった小誌スペシャル・エディションVol.7、
まだご覧いただいていない方は、ぜひ全国の書店さん、
インターネットショップ等でご購読くださいますよう
どうぞよろしくお願い申し上げます。
すでにお買い求めいただいた方はお気づきかと存じますが、カバーの折り返し部にかけて屠龍の全形を収めています。迫力のスケルトン画をお楽しみください
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