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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

T-4&F-86ブルーインパルスモデルのスポーツウオッチ、シチズンから

2021-07-01 14:32:00 | BLOG×記事



航空をテーマにしたり、歴史上の航空人をモチーフとしてデザインした時計、あるいはパイロットが計器の一部として使用することもできる航空時計の類は内外問わず数多く存在しますが、1機種に限定してインスピレーションを得たデザインの時計というのはあまり例がなく、それもブルーインパルスの初代使用機であるF-86Fと、3代目の使用機で現用のT-4の2機種に焦点をあてたとなればなおさら、と言うより初めてのことでしょう。その時計とはまもなく、シチズンの代表的スポーツウオッチPROMASTERのSKYシリーズからリリースされる「ブルーインパルスコラボレーション」。同社のブルーインパルスモデルとしては1999年、2001年、2013年、2020年に続く第5弾となります。

まずは昨年の5月29日、新型コロナウイルス感染症と闘うすべての医療従事者への敬意と感謝を伝えるべく東京上空を展示飛行した現在のブルーインパルス使用機、川崎T-4にインスピレーションを得たT-4モデル(CB5867-79A、71,500円・税込、7月8日発売、限定1,000本)。T-4のシャープさをイメージしたエッジ感漂うメタルバンドを採用。ケース(ムーブメントを納める容器)表面は艶消しのヘアライン仕上げで、この部分もシャープ感を強調しています。ダークブルーのベゼルもT-4をイメージしたものです。


ⒸCITIZEN


一方のF-86モデル(CB5860-43A、63,800円・税込、7月8日発売、限定800本)は、1964年の東京オリンピック開会式で国立競技場の上空にスモークで五輪を描いたときの使用機、ノースアメリカンF-86Fにインスピレーションを得たデザインで、こちらはブルーインパルス初期のイメージを強調するためインデックスや針の夜光色はビンテージ感漂う風合いの素材や色調を採用、86ブルーのカラーリングの特徴である下面とドロップタンクのオレンジ色を文字盤の各所に配しています。またケース表面はホーニング加工によってマット調に仕上げられており、F-86の鈍い金属の光や使いこなされたビンテージ品を意識したデザインとなっています。


ⒸCITIZEN


●スペック(両モデル共通)
キャリバー:E660
精度:±15秒/月
駆動時間:3年(フル充電時)
防水性能:20気圧防水
厚み:13.8mm/横幅:44.1mm
ガラス:サファイア(無反射コーティング)
ケース:ステンレス
バンド:ステンレス(T-4モデル)
カーフ(F-86モデル)
主な機能:日中米欧電波受信
クロノグラフ(1/1秒、60分計)
夜光
航空計算尺
●シチズンお客様時計相談室☎0120-78-4807

本誌8月号では、松島基地を取材した現2021チーム情報と東北絆まつり山形での展示飛行に加え、上記「ブルーインパルスコラボレーション」の開発担当者とT-4ブルーの塗装デザイン考案者である齋藤章二氏との「F-86F&T-4ブルー対談」、さらに齋藤氏による「ブルーインパルス塗装デザイン裏話とT-4ブルーデザイン・コンセプト」を掲載しています。

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3 コメント

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T-2ブルーのデザイン (F8Fパンダ)
2021-07-02 23:44:19
T-2ブルーのデザインコンペについては、私も落選した一人であるだけに、入選作と実際に塗装されたものとの乖離に唖然としたことと、私のデザインの基本方針、白地に青・直線で水平を入れる、が間違っていなかったことに、永年の胸のつかえが降りた思いです。
まあ、まとめ方が未熟だったので落選が当然でしたけど。
当時、他誌ではありますが、模型に私案を塗装した写真を投稿したところ、読者欄に小さく掲載してくれたものでした。それだけでも、自分にとって小さな勲章ですね。
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編集部より (編集部)
2021-07-09 11:23:41
F8Fパンダ様、コメントありがとうございます。T-2のデザイン選考にあたっては、同様に残念な思いをされた方が多いようですね。齋藤氏の裏話以外にも「T-2は新時代を担う超音速機なのだから、86ブルーのイメージは払拭するように」との”強い意見が空自内にあったことを聞いたことがあります。であるなら、応募要項にその旨を明記してくれればと、個人的には思います(編集子)。
返信する
感想 (名無しで失礼します)
2021-07-11 12:40:12
8月号、拝読いたしました。
ブルーモデルのパイロットウオッチ、ハチロクモチーフの方の部隊マークはなぜ当時のものにしなかったんでしょうか? 色使いにこだわるならマークの考証にもこだわってほしかったところです。
それからT-2のデザインですが、今でもなお「そこまで言うか?」と感じるほどdisる方がいらっしゃるんですね。斉藤氏の記事を読んで正直複雑な気持ちになりました。私もモノのデザインにはこだわる人間ですが、もうT-2ブルーは「歴史」になったんですよ。教官業務との併任によるハードワークが遠因ともいわれた展示飛行中を含む数回に及ぶ事故や人事のあおりを食っての機数削減など、自衛隊の組織的なしわ寄せをそのまま受けてきた日々ではなかったですか。
そのような経緯を考えると、よくぞ発展的な形でT-4にバトンタッチ出来たと考えますし、機体デザインについての論評など今では些末なことと思えます。宣伝ではありませんが、T-2時代のあれこれを良く知らない方は当時競合誌にいた武田頼政氏の「ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち」を一読されることをお勧めします。文庫でも出てますので。
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