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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

ブルーインパルスの師弟関係

2023-06-23 16:32:47 | BLOG×記事
今月の『航空ファン』は既報のとおり表紙、巻頭からブルーインパルス特集です。
最新の模様を取材するために松島基地の第11飛行隊に赴き、
訓練中などを取材させていただきました。

こうしたブルーの取材の際、いつも感じるのは
3年間という決められた任期のなかで受け継がれていく技術と精神です。
最初の1年はTRと呼ばれる展示飛行に向けた練成訓練、2年目はORとしての展示デビュー、
そして3年目は展示をしながら後任パイロットのTR教育をこなします。
3年間という任務期間の「縛り」は、本来戦闘機パイロットであるブルーのメンバーにとって、
最新の戦術やテクノロジーなどに乗り遅れないようにするためにも大事なものなのでしょうが、
ブルーに着任してからその任期を終えるまでの3年は「あっという間」ともよく聞きます。

写真は2021年(上段)と今年2023年(下段)、4番機の師弟コンビの写真。
2021年に永岡 “Ash” 皇太1尉から教えを請いながらTR練成に励んでいた手島 "Ikki" 孝1尉が、
いまではORパイロットとしての経験を重ねて、3月に着任した佐藤 "Reach" 裕介1尉に
課目のコツを伝授しています。





多くのパイロットは着任後に
「最初にアクロを体験したときは『自分にできるのかな』と思いました」と話してくれますが、
TRの期間に訓練を重ね、ORとなって師匠が部隊を去ってからは、
責任感と自信をもって展示飛行に臨むようになり、
顔つきも変わっていくのが本当に興味深いところです。

余談ですが、佐藤1尉の"Reach" (リーチ)というTACネームは、
ブルーの前に配属された第203飛行隊に、その時点ですでに2人の「佐藤さん」がいたそうで、
それぞれのTACネーム "Rias" (リアス)、"Tokachi" (トカチ)から
それぞれ文字をもらったものだそうです。
じつは編集部神野はどちらの「佐藤さん」にも取材でお世話になったことがあるのですが、
どちらもナイスガイでした。
ちなみに ”Rias” 佐藤は元ブルーの6番機、ご存じの方も多いかもしれません。
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