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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

旅客機業界関連イベント

2011-12-15 20:21:33 | BLOG×記事
昨日はボーイングとユナイテッド航空が都内でイベントを行なったので、出かけました。

ボーイングが実施したのは、バイオ燃料に関するブリーフィング。
ボーイングの燃料システム担当キンダー氏(写真)と環境戦略担当レイクマン氏に加え
日本の航空会社関係者を代表してANA総研の加納氏がパネラーとして参加しました。



ブリーフィングは年1回ボーイングが開いているもので、バイオ燃料や代替燃料、
CO2削減問題などについて、航空機メーカーや世界の航空会社がどのような対応を
しているのかを説明するもの。
バイオジェット燃料の開発と承認の過程や、今後の導入計画、それぞれの取り組みが
紹介されましたが、そのなかでもボーイングが具体的に掲げる目標値、
「2015年までにジェット燃料の1%をバイオ燃料にする」というのは、なかなか
興味深いコメントでした。まだようやく商業運航を一部で始める航空会社が
現われ始めたばかりという段階のバイオ燃料は、価格的にも従来燃料とは
比べられないものですが、逆に普及率を上げていかないとそのコストも
下がらないというのがボーイングの考え。「たかが1%」と思うかもしれませんが、
そこに向けての取り組みは、現時点では大きな一歩です。ブリーフィングでは
航空会社に限らず、米軍などの取り組みにも触れていましたが、安定供給の意味からも
バイオ燃料に対する期待は大きいようです。
しかし国内を見ていくと、やはりまだコストの問題があり各航空会社がバイオ燃料での
商業運航を行なえるような地盤は固まっていないようで、今後とくにバイオ燃料導入に
積極的なヨーロッパとの差が出てくるかもしれません。とはいうものの、
JAL、ANAともにバイオ燃料に関しては非常に大きな関心を示しており、現在も、
将来的にも研究が継続的に行なわれていくようです。


もうひとつのイベントは、ユナイテッド航空の記者懇親会。



これも年に一度の恒例イベントですが、同社が対等合併したコンチネンタル航空が
以前から就航しているアルゼンチン、ブエノスアイレスの観光キャンペーンも兼ねたもので、
当日はアジア・太平洋地区副社長ジェームズ・ミュラー氏ほか在日アルゼンチン大使館からも
ゲストが出席、ラウンジではアルゼンチンワインがふるまわれ、アルゼンチンタンゴの
ダンス実演も行なわれました。



アメリカン航空がチャプター11を発動するなか、コンチネンタルとの合併で北米最大の
航空会社として順調に“飛行中”のユナイテッド。来年にはアメリカの航空会社として
初めてB.787も受領予定ですが、日本から見ると地球の裏側であるアルゼンチンに関しても、
ぜひ日本からも多くの観光客にアルゼンチンの魅力を感じてほしいと考えているようでした。


写真は会場に登場したユナイテッドのB.777がデコレーションされたケーキ。

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